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「自分で起業してみたい」その想いを違う形で叶えてくれた人達との出会い

新冨 裕さん
(男性 / 45歳)

新冨 裕さん お写真
Before
建材商社でのプレカット技術営業
After
プレカット加工メーカーの法人営業

記事の目次

今回のインタビューは新冨様、テクノウッドワークス採用担当の弘中様、ちばキャリエージェントの岡の3名のクロストークでお送りします。

SEを9カ月で退職、そこから20年以上プレカット加工に携わる仕事へ

これまでの経歴を教えてください

新冨さん(以下S):新卒で目指したのはIT業界。いまでは当たり前に求人がある時代ですが20年以上前はシステムエンジニアは花形の仕事だったんですよね。官公庁向けのシステム開発などを行う広島のIT企業に就職・配属は大阪へ。でも、IT業界に全然ついていけなくて(笑)最初の会社は9ヶ月で退職しました。

そこから地元の広島に帰って、知り合いの伝手で大手製材メーカーへ転職。その会社で立ち上がったばかりのプレカット事業に出会いました。

当時はSEと同様にまだプレカット加工の歴史も浅く、新しいもの好きの傾向がある自分にとって「やれるならやってみたい」という対象でした。以降、20年以上この業界に身をおくのですが、最初のキッカケは「興味」でした。

入社1年目は現場を中心に加工スキルを学んでいました。

新規工場の立ち上げを経験。CADにも関わり製造からのスキルアップ

2年目以降は?

S:「静岡にプレカット工場を立ち上げるんだけど興味ない?」と声が掛かり、新しいモノ好きとしては「行きたいです!」と(笑)機械設置などを含め立ち上げ業務から携わるなど、貴重な経験をさせていただきました。

工場稼働後は班長として後輩育成などにも携わり、まずは工場の経営を安定させることに従事。ある程度生産できる仕組みができると次に目指すのは生産量の拡大。そうした時に、CADで図面を書ける人材が足りないという問題が起きたんです。

だから「CADをやらせてください」と自分が手を挙げて、部署を移ったんです。未経験でしたがやってみよう精神ですね。最初は大変でしたが、図面を自分で作れるようになったのはスキルアップできるいいキッカケでしたね。自分が加工していたモノの原点をみれる仕事ですし、より理解が深まりました。CADを専属でやっていたのは6年くらいです。

その後にもさらに動きがあるんですか?

S:「関東のマーケットを拡大したいが営業スタッフが足りない」と会社の方から言われて、ここでも「自分が行きます!」と手を挙げまして(笑)。営業の経験はありませんでしたが、これまでに身につけてきたスキルがあるので「活かしてやっていけそうかな」と、思い切って千葉に来ちゃいました。

広島、静岡ときてついに関東へ(笑)

S:少しずつ東にやってきました(笑)

製造・CADと経験してきた分、いろんな視点でお客様と話すことができて。お客様の言いたいことも技術的な視点で話すことができたので、なんとか営業としてもやっていけました。

ちばキャリエージェント・岡(以下O):新冨さんには面談の時にも言いましたが、ほんとにその行動力が凄いんですよ。口では言えても未経験から行動に移すって、なかなか難しいじゃないですか。アグレッシブですよね。

S:営業としては4年ほど経験、製材メーカーには合計して13年ほど勤め、転職をしました。

「売る仕組み作りに携わる」メーカーから建材商社への転職

どういった経緯で転職をされたんですか?

S:当時のお客様先だったのですが、いわゆるスカウトです。普通の商材だとメーカー→商社→お客様(会社or個人)という仕組みが多いと思うのですが、プレカットは商社を挟まずにメーカー→お客様(会社or個人)への直取引も多く、かなり競争の激しい業界なんです。

セールストークや強みがないと生き残っていけない業界。私もいままでは大手の強み・メーカーとしての強みを活かして提案をしていたのですが、今回の自分の挑戦は「どこに強みを持たせ、どうやって会社を大きくするか」ということ。弱みを知っていたうえで、新しい仕組み(強み)を作っていくべくチャレンジ転職でした。

厳しい環境にあえて身を置いたんですね。

S:そこで考えて実行しようと思ったのが「自社でCADを作成して、メーカーには加工のみを委託」という方法だったんです。ただの物売りではない技術営業へのシフトです。

これも自分が学んできた知識の結果なのですが、内製化できることで柔軟かつスピーディーな対応が可能になるのでお客様にとってもメリットに繋がる部分が多いと感じていました。業界が狭い分、前職からお付き合いのあるお客様もいましたし、より個々・会社同士の繋がりを大事にしたいと考え、密に関わりを持てるこの方法を定着させようと勤めました。

なるほど。

S:そこからまた激動ですよ(笑)

秋田にある子会社のプレカット事業の立ち上げに関わってほしいと声が掛かって。加工する機械はあるけど、誰もプレカットを知らないからノウハウを教えにきてほしいと。また凄い依頼ですよね。結局2年弱、秋田まで行ってきました。

北に動いたんですね(笑)

S:初めての東北で、日常的に雪が降る生活。出向だったのでいずれ帰れるというメンタルでしたが、仕事よりも環境に慣れる方が苦労した気がします。

仕事面では「プレカットとは何か」「実際の加工方法(図面の見方・操作方法など)」など、ゼロからレクチャーをスタート。ただ、CADができる人間が私しかいなかったので、営業も手伝いつつCADもしつつ。1年ほどすると固定のお客様もついてきて、少しずつ事業を定着させていきました。

聞いているとやりがいの多い環境と思いますが、今回の転職の理由はなんだったのですか?

S:インタビューで感じられたかとも思うのですが、自分って「俺がやる!やりたい!なんでもっとこうしないんだ!こうすればいいのに!」と、まぁ我の強い性格で(笑)

私も「やりたい」が前に出てしまう性格なので、似たような行動をとりがちです(笑)

自分の場合はこの性格が仇となってしまい、会社を巻き込んだ形で少し悪い空気感を作り出してしまって…。「出向後の受け入れ先がないから、新しい転職先を探してほしい」と会社から言われしまったんです。

千葉に戻ってきて会社からは3ヶ月の期間を設けられ、そこから転職活動をスタートしました。

なるほど…。そのような背景があって自分自身で行う転職活動が始まったんですね。

一度は異業界での起業も検討。考えが変わったのがエージェントでの面談でした

どのような転職活動をおこなったのですか?

S:ハローワークに行ったりスカウトサービスのある転職サイトへ登録したり、何社か面談をしましたが書類選考で不採用になった会社もありました。ただただ漠然とした転職活動でした。

同業界に20年もいると業界の動きもわかってきますし、どこに行っても同じことが起きるよなって。いっそ違う業界に行こうとも考え、以前も少し経験のあったIT業界に特化した転職サイトを見たりもしました。「会社勤めだからこそ、その会社の方針もあるしできないことが多いのではないか」と考えると「自分で起業した方がいいのでは?」と考える時間も多くなりました。

仕事をしながらの転職ではなかったので、時間の使い道が「転職活動」と「家事(家のこと)」だけになってしまい、自分1人で自分のこれからのことを考え込む時間も増えました。

ちばキャリエージェントに登録したキッカケは?

S:申し訳ないですが、たまたまなんです。千葉に住んでいて転職活動をしていたので、なにかを検索してて引っかかってきたのかなと思います。試しに登録したところ、エージェントの岡さんより面談の連絡がきました。

「運命と感じた」3人で進んだ転職までの道のり

初回の面談で企業の紹介などはあったのですか?

S:なかったです。むしろ、いま(このインタビューで)お話ししていることとほぼ同じ内容を話した記憶があります。

いままでの経歴と、転職したい理由、起業も考えていることや異業界への転職希望であることもお伝えさせていただきました。本音の部分や、記事にはできなさそうな内容まで、ほんとに濃い内容をお話ししましたよね。悩みを話せる相手も少なかったので、ぶっちゃけトークも多かった気がします。

O:濃かったですね。

弘中さん(以降H):そういえば、数ある企業の中でなんで岡さんはウチを推してくれたんですか?

O:正直お話しすると、新冨さん自身が異業界を希望されていたので、最初は紹介しなかったんです。同業界を希望していない人に「この会社は経験活かせるよ!」なんて言っても「話を聞いていたの?」と逆効果になると感じました。

お話ししていく中で履歴書では分からなかった「異業界の希望理由」「起業したい」の「なぜそう思っているのか」の部分を知ることができたんですよ。

そうした時に「実際に異業界で働いているイメージがあるのか?」なんて、本人の意思を否定はしないけれど、いざ転職した後に「やっぱり違った」と、転職も何度も繰り返さないように、ちょっと突っ込んだ質問はさせていただきましたね。

S:自分はその話をされたときに、ハッとしたんです。全然イメージできないな…って。

O:エージェントとしての立場としては、テクノウッドワークス様の欲しい人材や今回の募集の背景(新事業所開設を視野にいれた募集)であることを知っていましたので、双方の想いを考えて悩みました。

その中で、新冨さんから「イメージができない部分が多い」という相談を受けたときに、同業界=同じ仕事を求めているわけではないというお話をさせていただき、その会社ごとに特徴や考え方も異なってくるというのをお伝えしたうえで、「テクノウッドワークスという会社が”新事業所開設を視野にいれた募集をしていて、その方に店舗を任せていく予定”」というお話をさせていただきました。

面談を重ねたあとの紹介だったんですね

S:何回かの面談後にテクノウッドワークスのお話を聞いて、経験を活かせる分野だけでなく、新事業所を自分に任せてもらえる「起業により近い経験」ができると。結果、「自分の希望を満たす会社はここしかない」と思ったんです。たくさん話をして、寄り添ってくれた結果がテクノウッドワークスだったっていうことですね。

転職活動は一期一会と思うのですが、1ヶ月ちょっとの短期間で決まった転職先。でも、この期間に出会えた弘中さんや岡さんとの出会いには運命を感じました。

これは入社後に知ったのですが、テクノウッドワークスの社長が「社員には起業マインドを持って働いてほしい」という会社のビジョンがあって、かなりこの部分に共感ができて。色眼鏡ではなく30代の幹部がいたり、挑戦したい想いを持つ人にはだれにでもチャンスや権限を与えてくれるなど、本当にこの会社を選んでよかったと感じています。

プレカット業界でシェア2位(※「日刊木材新聞」2022年6月13日号、2021年度木造軸組プレカットの加工実績調査より)の会社なのに、いまよりも社員数・事業所を拡大していく構想があるのもやりがいに感じられます。「この会社はまだまだ成長していくんだ!」と思えるのも、自分としても「もっと頑張ろう!」と思える要因の1つです。

事業所のオープンを控えていますが、自分の手で担当エリアのお取引数を広げ、今後はいってくる部下の育成をし、事業所を大きくしていく…リスクはもちろんありますが、使命感のある環境にワクワクしています。

弘中様としてはどう感じたんのですか?

H:私も岡さんから新冨さんをご紹介いただいた時は、ワクワクしましたね。ただ、チャンスじゃん!と思いつつも、前職の退職までの背景など、人材を採用する側としては気になることもあったので、岡さんには相談もさせていただきました。

採用担当として採用コストだったり、社長など経営陣営にもしっかり推したい理由を説明できないとでしたので、慎重に行動はしていました。

O:エージェントという立場や、新冨さんの個人情報的にもどうしても伝えられないことはありましたが、企業側が不安に感じる点ももちろん理解はできますので、弘中さんともたくさんお話ししましたね。

入社5ヶ月で新事業所の責任者へ。前例のないことへのチャレンジ

入社してどのくらいになりますか?

S:いま4ヶ月目になります。来月の12月1日のオープンに向けて準備期間ですね。

早い…!順調そうですね

S:ウッドショックのあおりを受けて木材価格が高騰している、などなかなか厳しい課題もありますがまずは同業他社も多い激戦区千葉市をどう戦っていくか考える日々ですね。

O:いまは弘中さん、新冨さんが基本一緒に行動されているんですか?

S:ほぼ一緒ですね。力強いです。仕事が円滑にいくように、日々フォローいただいています。

H:入社4~5ヶ月の社員が新事業所を開けることに関して、過去に前例がないチャレンジでしたので、入社後に会社で「本当に彼に新規の事業所を任せていいのか?」と議題が上がったこともあったんです。

それを踏まえてのオープンになるので、2人でリスクも期待も背負いながら日々の業務です。成功するも失敗するも運命共同体ですよ。ただ、新事業所に対する思いや熱量が一緒なのもやりやすさを感じます。2人とも「やってみたい」という想いが誰よりもあるので、挑戦し続ける姿勢です。

S:フォローしてくれる先輩、やれる環境を用意してくれる会社にも感謝しています。

同じ熱量の人ってなかなか出会いませんよね、二人三脚でやられているんですね

S:そうですね。仕事の時間って人生の半分以上あるじゃないですか。だったら、両方一生懸命、楽しくやりたい「どっちかを充実ではなく、どっちも充実させたい」という想いも、弘中さんとは同じ熱量で話し合えると感じています。

どんな事業所を目指していきたいですか?

S:楽しく仕事ができる環境がある事業所です。自分の想いを部下にも伝えていき「一緒にやろうぜ!」「一緒にデカくしたいです!」と思ってくれる人と、勢いのある事業所にしていきたいですね。ワイワイ楽しくしつつ、上手くいかずにパワーが無くなっちゃった人は引っ張っていってあげたい気持ちもあります。

H:生粋のリーダー気質なので、部下と一緒にワイワイガヤガヤした営業所を展開しているイメージはできますね。自分の意思をもって仕事を行える方なので、自分の下ではなく、横に並んで成長し合える仲間として頑張っていきたいです!

企業情報

会社名
テクノウッドワークス株式会社
事業内容
木造建築資材の加工販売、木材の販売、建築設計
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