夢を諦めないでよかった!仕事幅が増えるたびに成長を実感、家族に胸を張って「楽しい」と言える仕事
宇賀神 一広さん
(男性 / 29歳)
- Before
- お弁当の製造スタッフ
- After
- 鉄骨の溶接工・業務管理
記事の目次
中卒で雇ってくれる会社へ。母の紹介で入社した食品製造工業で8年間勤務
これまでの経歴を教えてください
前職は食品製造工場でお弁当をメインに担当していました。
大手コンビニチェーン店へ卸していたのもあり24時間稼働の工場でしたので、入社した15~18歳までは日勤中心、18歳からは夜勤を中心でコツコツ働いていました。
高校への進学はされなかったんですね
勉強があんまり得意じゃなくて…(笑)進学して勉強がキツくて辞めちゃうくらいならお金ももったいないし「社会人経験を積もう」と就職の道を選択しました。ただ現実は「中卒・15歳」という学歴ではあまり雇ってくれる会社はなく…。なので、母が勤めていた会社に紹介という形で入社させてもらいました。
なるほど…
本音は、溶接の仕事がしたかったんです。カッコいいし手に職だし「男の仕事!」って感じで、とても憧れていたんです。
でも、職人の世界は『怒号が飛び交う・背中を見て覚えろ』が当たり前なめちゃくちゃ厳しそうなイメージがあって、15歳当時の自分にはその業界に飛び込む覚悟はありませんでした。
憧れよりも「楽な方、安心できる方」に進む選択しかできませんでした。
一度諦めた仕事を、再度挑戦しようと思ったキッカケはなんだったのですか?
子どもができたことですかね。
子どもが大きくなった時に「パパって仕事楽しそうだよね!」って言ってもらえるような仕事がしたくて。やりがいを持って楽しむ姿を見せてあげたかったんです。
そう考えたときに「社会人経験を積んだいまの自分なら、まだ新しいことにも挑戦できる」「夢だった溶接にチャレンジしてみよう」と行動に移そうと思ったのがキッカケです。
有給消化期間での転職。1ヶ月半は家族サービス、最後の2週間で一気に転職モードへ
転職活動で軸にしたことはありましたか?
「溶接ができること」「自宅から近くの会社」の2つですね。
検索をした際に「いいな」と思った候補はもう1社あったのですが、最初に応募をしたのが昭和工業で。応募してすぐにお電話をいただき、そのまま面接へ。面接後には「大丈夫だよ。できるよ」と、これもまたすぐに連絡をいただき、内定・入社という感じで進んでいって。12月末に応募をし、1月中旬には入社初日を迎えていました。
そのスピード感ってことは、辞められてから転職活動を?
そうです。有給消化中でした。
ほんとは2ヶ月近く有給消化期間はあったのですが、最初の1ヶ月半は「子どもとたくさん遊ぶ。いままでできなかった家のことをする」というのを決めていて。最後の2週間になってちょっと焦って「そろそろ動かねば!」と行動をスタートしましたね。まぁでも、元々仕事探しは最後に詰め込む予定だったので予定の範囲内です(笑)
最優先はお子さんとの時間ってことですね(笑)
収入面を考えると夜勤メインでシフトを選んでいたので、帰宅後の朝の時間くらいしか子どもとの時間が取れていなかったので、こういったタイミングでがっつり一緒の時間をつくらないと、って。
スピード感だけでなく、どこか「安心感」もあった昭和工業でした
面接の雰囲気などって覚えてたりしますか?
とにかく自分がガッチガチに緊張していたことは覚えています(笑)正直学歴にも自信はないし、社会人経験はあるけれど溶接経験もない自分が応募していいのだろうか…と不安がありましたしね。
「入った後はまず業界や仕事を学んでもらわないとだから一通り業務はやってもらうね。でも、溶接したいって想いがあるんだから、仕事をやっていく中で目指す道を相談しながら決めていこう」
ただ、社長が行ってくれたこの言葉は覚えています。昔から持っていた職人=厳しそうというイメージに対して「そんなことないのかも?」と感じたキッカケだったんです。この会社なら職場環境を含め安心して挑戦できる、と思いました。
面接は、最初と最後は仕事の話でしたが、その間の時間は趣味の話を聞かれたり。意地悪な質問なんかもなくて日常会話が多めだったと思います。入社後の後日談なのですが、面接時に工場長が事務所内にいたらしくて「宇賀神君の面接中、ずっと笑い声聞こえてたよ(笑)」なんて言わました。
「どの仕事楽しかった?」「やってみてどう?」最初からアットホームさを感じられた職場
入社後はどのような仕事からスタートしましたか?
先輩について行動し、最初は塗装前の鉄骨の掃除や道具の使い方など、未経験でも難しくない仕事から始まりました。
何日かやったところで、先輩から「同じことばっかりじゃつまらないでしょ?」「次は図面の見かたも覚えようか」「図面見てプレートを付ける位置に目印を書いてみて」と、新しい仕事を教わったり、「溶接やりたいんだっけ、ちょっとやってみる?」なんて、まずは端材に溶接の練習をしてみたり、色んなことにチャレンジさせてもらいました。
ちょっと慣れてくると「失敗してもカバーできるから、思い切ってやってみ!」と仮止め溶接もやらせてもらって。実際驚いたのは、ほんとに練習と実践(実際の製品への溶接)じゃ感覚が違うこと。同じことをやっているはずなのに「こんなにも違うのか!難しい!!」ってなりましたね。
1つできるようになると「じゃあ次は、これやってみよう」と、複雑な構造のモノにチャレンジさせてもらって。少しずつ難しくなっていくので、成長していくのを感じながら仕事に取り組むことができました。
クリアしてレベルアップしていく感じですね!
それと並行して資格取得のための外部研修にも業務時間を使って参加させていただきました。
半年くらいは毎週2~3回通い、いま入社して4年目ですが、資格は9つになりました。最低限仕事のベースで必要なのは「研削砥石特別教育」「玉掛け」「ガス溶接」なのですが、「アーク溶接」「半自動溶接」「固形エンドタブ溶接」など、この業界でスキルアップのために必要資格もたくさん取得させていただきました。
仕事中の雰囲気などは?
少数で行っているので、溶接だけでなく、みんなで色んな工程を助け合いながら行っていて。
例えば資材を入荷した際は「これは来週の出荷だから、作業スペースはここに作ろう」「これはこっちでやった方が効率良さそう」なんて、意見を出し合いながら仕事を行う雰囲気があります。
1人1人職人としてスキルを持っているけども、チームで助け合っている会社なので、そういったところも「人の良さ」を感じます。
仕事以外でもほんとにいい雰囲気だなと感じることが多くて。
子どものこと、休日のこと、自分のことなど話してくれる先輩が多いんですが、特に工場長!以前、焼肉屋さんにハマっていた時には「今週〇〇に行った」「次〇〇に行く予定」なんて報告とレビューをくれたり、最近はいちご狩りにハマっているそうで、今シーズンでもすでにかなりの数のいちご園の共有があって。自分も気になって「どこオススメですか?次はどこに行くんですか?」って、話をされる前に聞いちゃうこともあったり(笑)
年上の多い職場ですが年齢差も感じませんし、ほんとに休憩時間は笑いの絶えない職場だなって思います!
複数スキルを持つ仕事人を目指して、1月から業務管理見習いとしてスタート!
いまの目標などはありますか?
実はこの1月末(2023年1月末日)より、業務管理(施工管理)の見習いとして、事務所での仕事を中心にやっていて。
これも社長と面談した際に「スキルアップしたい」という話をして「無理だったら工場(溶接)に戻ってきてもいいから、一度現場(業務管理)に行ってみるか?」と、提案をいただいたんです。
自分としては、現場にいったことはなかったので「実際に製品が使用されている様子をみることで、自分自身のスキルアップに繋がる」と前向きに回答させていただきました。最初は厳しいですが、いまの自分の仕事に余裕を持ってできるようになれば工場の手伝いにも行けるので(溶接もできる)、キャリアチェンジに迷いはありませんでした。
こういった道が選べるようになったのも、仕事や会社が楽しいと感じる1つですね!
実際にいくつか行ってみて感じたのが、工場だと「単純・簡単」だと思っていた製品が、現場だと「この大きさどうやって設置するの?!」って、かなり難易度が高く、ユニック車の操縦士・鳶さんと、みんなで相談して作業を進めたり…。現場を知ることで「製造した製品の裏側」も見え、仕事に対する面白さが一気に増したんです!!
また、工場長が現場仕事もでき、図面も書けて、工場作業もできる人で。何年かかるか分からない大きな目標ですが、自分もいつか工場長のようになりたいんです。多方面で活躍できる人材を目指し、いまは「業務管理(施工管理)の見習い」として、この仕事を完璧にできるように成長していきたいです。
本日はありがとうございました。
面接担当者の声
古川社長
面接での第一印象は、20代なのにしっかりと将来のビジョンを持っている人だなと感じました。話を聞いていると家族の将来の幸せのために転職を考え、仕事や会社を選びをしていることが、伝わってきました。当社では、学歴よりやる気を優先して選考しておりますので、彼の溶接に対する思いも聞いて、迷いなく直ぐに仲間になってもらうことを決めました。
入社後もコツコツを仕事をこなし、担当業務外でも仕事を覚えようとする積極的な姿勢は突出するものがありました。そこで本人と相談の上、今年より業務管理という難しい仕事ですが、新たなステージでチャレンジしてもらうことにしました。
小さな会社の良さは組織の歯車になることなく、本人のやる気次第でやりたいことができることです。それを彼は体現してくれていて、とても誇りに思います。
企業情報
- 会社名
- 昭和工業株式会社
- 事業内容
- 建築用重量鉄骨の設計、組立加工、販売・鉄骨階段の組立、施工・建築一式工事の設計、施工 など
- 求人情報
- 求人サイトでチェック!
この記事に似ている記事
強みが多くて提案しがいがある。純粋に「営業が楽しい」と思える職場
「営業職が好き」経験を活かして働ける仕事への転職をしたSさん。転職先は、営業の醍醐味である提案がハマった時のやりがいはもちろん、頑張りが評価・成果に繋がりしっかり還元される社内環境でした。
続きを読む
S.Rさん(31歳)
- Before
- ハウスメーカーの営業職
- After
- 重機レンタルサービスの営業職
50歳で決断を◆正社員雇用・70歳になっても働けるスキルを求めた転職
これまではずっと知り合いからの繋がり(縁故採用)で転職をしていた高稲さん。でも「自分のことを知らない会社で活躍したい」「溶接工として誇りと自信は持ちながらも、1つのスキルだけでなく業界内でセカンドキャリアを考えられるスキルを身に付けたい」と、最後の転職として、50歳で初めて求人サイトを利用した転職へ。
続きを読む
高稲 靖雄さん(50歳)
- Before
- 溶接工
- After
- 溶接工・鉄骨製作スタッフ