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自分の苦手を考え「できることを極められる」転職へ

O.Mさん
(男性 / 39歳)

O.Mさん お写真
Before
物流倉庫のカスタマーセンター
After
製本の機械オペレーター

記事の目次

コミュニケーションはちょっと苦手…黙々とできる仕事を選んだ10数年

これまでの経歴を教えてください

自分が学生時代にシルバーアクセサリーがかなり流行った時代があったんです。美術分野が得意だったこと、黙々とモノづくりをすることも好きだったのでその分野の専門学校に進んで、卒業後にも、デザイナー希望でデザイン系の会社に入社をしました。

でも、入社後に配属先として伝えられたのは企画営業職。人と話すことは嫌いじゃないけど、性格的に元気よくコミュニケーションを取ることはあまり得意ではなかったので「この仕事は自分にはできない…」と、1社目を退社。その後は、サプリの調合メーカーに製造スタッフとして5年いましたが退職し、直近の会社である物流企業に2度目の転職をしました。

何度か転職をご経験されているのですね

少しずつ待遇を上げつつも、自分の適性にあった会社へ転職をしていました。

前職も求人をみて「駅から徒歩で通える距離・休日も安定」という点で選んだのですが、実際に働いてみると想像と異なったり、社長も20代とかなり若手が勢いよく働いている会社で。その環境も嫌いではなかったのですが、待遇面が聞いていた話と異なっている点が多く、私自身も辞めるまでの半年間は、休日が取れない状況で…。最終的には、体調を少し崩してしまい退職をしました。

少し休んで気持ちをリフレッシュ、そして3度目の転職へ

転職活動はすぐにされたのですか?

前職の疲労もあったので、1年ほどはゆっくりと過ごしていました。

1人暮らしをしていたのですが千葉市にある実家に戻りゆっくりしたり、暫くできていなかったので友人と遊んだり、旅行に行ったり。でも、30代後半になる前には新しい仕事を見つけないと「厳しくなるぞ」と自分の中でどこか危機感もあり、徐々に職探しをスタートさせていきました。

どのように進められていたのですか?

ハローワークに行ったり、求人サイトを見たり、色んなツールを使用していました。「ちばキャリ」もその1つ。知ったキッカケはある日テレビを見ていたらCMで「千葉で転職するなら~」と流れてきたこと。県外の新しい土地に行くのも億劫でしたし、どうせなら千葉県内での転職を考えていたので、自分に合っていると感じました。

転職の軸は?

自分の状況的にも絞っている場合じゃないよな…という危機感はあったので、どうしても自分には違うと感じていた営業職やサービス職を除き、あとは千葉市から遠くないエリアで、とにかく可能性を広く色んな職種を見ていました。

製造・介護・エンジニアなど、幅広く受けましたね。ありがたいことに、いまの会社を含めて数社内定をいただいたのですが、最終的には「一番家から近かった」「自分にも合ってそう、できそうと感じた」「募集名にあったアシスタントという言葉に安心感」を感じ、いまの会社である「鈴木総合製本」へと入社を決めました。

いままで2回以上の面接でやっと内定という経験しかなかったので、今回初めて1回で内定をいただいたことには驚きました。応募から内定までに、多分2週間もかかっていなくて。そのスピード感には驚きましたね。

あと、実は当時の求人には「29歳までの年齢制限」があったんです。でも、自分は応募時に既に34歳。「話を聞きたいのですが、面接いいですか?」と念のため聞いたうえでOKをいただき、そのまま選考に進ませていただきました。

無事、入社まで行けてよかったです。

機械操作に四苦八苦、でも、本としてカタチになっていく工程は楽しい

入社後はどのようなお仕事から始まったのですか?

1冊の本を作るためには、ざっくり分けると「紙を切る」「折る」「重ねる」「綴じる」などの工程があるのですが、私は「裁断した紙を、折り機で折る」という作業を、入社からずっとメインに任させれています。

入社後すぐに機械を使った業務が始まったので、最初は不安がいっぱいでした。でも、数ヶ月間は同じポジションの先輩と一緒に操作を行い、1つ1つ教わることができたので安心できたことは覚えています。確か半年くらいで、1人で一通り機械を動かせるようになりました。

色んな工程があると思いますが、何が難しかったか覚えていたりしますか?

機械操作というより「紙の取り扱い方」ですかね…

先輩たちはとても簡単そうに行っていましたし、自分も最初は「紙を束に揃えるだけでしょ」と思っていたのですが、全く上手くできなくて。目の前の先輩は数秒で綺麗に揃えちゃうのに、自分の手元はガタガタで「なんでなの?!」って思いました。先輩たちは「最初はそうよ。慣れりゃできるよ」と(笑)

この4年でだいぶ上手くできるようになりましたが、まだまだ苦手ですしね。ただ、昔より手元を見なかったり、時間をかけずにできるようなったので「これが慣れか…」と成長を感じる瞬間は増えましたね。

コツを掴んだとかですかね?

多分(笑)

でも、この作業を1年通して行って感じたのは「冬がめっちゃ大変」ってことですね。

紙なので湿気が敵だろうというイメージでした!

敵は「乾燥と、静電気」なんですよ。なので、冬は影響を受けまくってほんとに大変で。

数千枚の紙を揃えていくのですが、全ての紙が綺麗に均等に切られている状態ではないことや、空気が乾燥していると紙が曲がってしまったりして。滑り防止で手袋をつけてもいますが、四苦八苦していますね。

同じ紙なのに「今日は上手くいく日、今日は調子が悪い日」があるのは、楽しさの1つでもあるんですけどね!

というと?

基本的には同じ設定をしているのですが、気候や紙の種類などを配慮して微調整を行うこともあって。「この設定は上手くいくかな?よし、ハマった!」なんて、やっています!

楽しい部分ですね。

そうですね。でも、一番楽しいのは「折った先に、本のカタチになっていく」という、自分でモノづくりを行っている実感ですね。

自社で製本まで行っているので「いま何をつくっていたのか」がすぐに分かるんです。企業の広報誌や塾の問題集などが多いのですが、以前に千葉テレビのパンフレットなども扱ったことがあり、こういったモノはちょっと紙の質が違ったりするので、ちょっとワクワクしながら作ったりもしましたね!

働き方についてはどうですか?

繁忙期以外は定時ピッタリ帰宅です。家が近いので、18時前には、自宅についているなんてこともざらなんですよね。

ただ、その反面繁忙期(2月~4月)は、めっちゃ忙しいですね。2月から徐々に1日の仕事量が増えていき、3月がピーク。4月に少なくなっていく、という毎年のルーティンがあります。この期間はみんな「無」です(笑)次の日のことは考えず「今日のタスクをとにかく早く追えて帰ろう」「いずれ忙しい時期は終わる」と目の前の仕事を淡々と、黙々とこなしています。

正直な話、1年目はちょっと絶望しましたよ。でも「この時期以外は定時に帰れているしなぁ」って思えると、2年目以降は「ついに繁忙期がやってきた」という感情に変わってきて。これも慣れの1つですよね。

でも、今年(2023年)は4月はそうでもなくて、2~3月で繁忙期が終わって。こんなこともあるんだなぁっと、少し驚きました。

同世代同士フォローし合える関係性。プレッシャーなく働けるのもいいところ

最初の1年を越えれば…ってことなんですね。スタッフ同士で交流などはあるんですか?

うちって、30代(5名程度)と50代以上(5名程度)の構成なんです。来年私が40代突入なんですが、自分を除くと40代が1人ももいなくて。交流機会が多いのは、やっぱり同世代同士ですね。仕事でちょっと悩んでも同世代だと話しやすいですし「俺も最初そうだった」や「○○さんにはこの聞き方がいいよ」なんてフォローしてくれたり。それぞれのプライベートもあって仕事が終わるとすぐ帰っちゃうことは多いですが、定期的にご飯に行ったりしています。

同世代での交流はもちろんですが、業務中には各ポジションでの交流はあります。むしろ、こっちのが多いですね!納期がそんなに厳しくないのでピリピリした空気は感じないですし、プレッシャーのない環境で働けているので、それも働きやすい部分なのかなと感じます!

これからの目標は?

まずは「折り」を極めていくことです!単純作業に見えて、奥深さが沢山あるので、職人と言われる存在になっていきたいです。

本日はありがとうございました。

担当者の声

鈴木常務

当社で働く社員は、性格的にもそんなに派手なタイプの人はいないので、Oさんも「マッチしてそうだね」という印象は面接時にありました。人としての相性ですね。
彼を採用したは若手が欲しかったし年齢制限をかけていたのだけど「大人なんだし5歳くらいならそんなに変わらないよね」と、気にせずに面接・採用をさせていただいちゃいました。30代半ばも当社的には若手ですしね!
あと、「家近いな、ほんと通勤時間短いよね」ってことを話した記憶はありますね。

現時点で十分な戦力になってくれているので、これからも引き続き頑張ってほしいですね!

企業情報

会社名
有限会社鈴木総合製本
事業内容
印刷物の加工
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