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「仕事を通じて広がった視野」好きなことが別の興味に変わり、業界チェンジを選択

H.Rさん
(男性 / 29歳)

H.Rさん お写真
Before
自動車部品の営業
After
業務管理

記事の目次

好きなことを仕事にした就職。結果、様々な葛藤に直面した6年間でした。

 

これまでの経歴を教えてください。

三和工業所に勤めるまでも何回か転職を経験したのですが、ずっと自動車業界に勤めていました。小さい時から自動車が好きで、よくある「好きを仕事にしたい」そんな気持ちでした。就職も迷いませんでしたね。仕事内容はディーラーを経験したり、重機の部品を扱う専門メーカーだったり、自動車のアフターパーツやカスタムパーツの製造や輸入販売を行っている会社に勤めたりと、同じ業界で色んな経験をしてきました。

好きな分野で色々挑戦してきたんですね。

ほんとそうですね。好きなものでしたし、自分の興味のある分野なので自然と惹かれていったのもあります。「ずっとこの業界で働くだろう」って思っていましたしね。また、自動車は自分の生活にも身近なアイテムじゃないですか。なので、やりがいも目に見えるものが多くて、例えば、自動車の部品を扱っていた時なんかは、町でバスを見かけると「この車両に使用されているのかな」なんて考えたりも。あと、家族にもどんなことをやっているか伝えやすい仕事でした。

大変だったことは・・?

バスや自動車の部品って、コンマ何ミリで不具合があると、その部品が使用されている箇所が作動しないことがあるんです。品質に関してはかなり厳しくチェックされまましたね。扱っているパーツは小さいと3mmしかないような部品もあり、何が不具合なのか見つけるのも大変でした。自分は営業職だったのですが、お客様との窓口をやっている分、不具合があると自分が指摘されてしまうことも多くありましたし、製造に確認が必要だったりするとすぐに解決できるものでもなかったので、トラブルが発生してしまうとその対応も大変でしたね。

6年近く同じ業界で働いていた中で、今回なぜ別業界への転職を考えたのですか?

1つは、自分の好きな車種を扱う機会がなかったことですかね。業界内にいれば楽しいこともありましたが、正直、バスには興味がなかったり、当時は電車の部品も扱うことがあって、自分のやりたいことではないな…と感じてしまう瞬間もあって。

他にも、車が好きでこの業界に入ったのに、車の話ではなく「契約について」「単価、売上、成果(ノルマ)」など、お金の話ばかりをしているな、と。自分がお勧めしたいからという理由ではなく、お金の為(売上の為)に動いていると感じてしまってからは「好きで入った業界なのに、自分は何をやっているんだろう」って。学生時代に思い描いていた自分の理想とのギャップに悩むことが多くなりました。

「安全性を高めるためによりいい製品を作って、アップデート」しているのに、事故が起きると扱っている製品が売れるんです。「事故を機に、この製品に買い替えませんか?直すより買い替える方がお得ですよ!」って。少しずつ感覚がマヒしてきちゃって、自分にこの仕事は合わないと感じました。

なるほど…

自動車が好きで入ったのに、自動車に触れる機会が少なかったんです。

そうした中で、転職を視野に入れるようになりました。今までの仕事で売り込むことに抵抗が出てきてしまったのですが「製品が出来上がっていく過程」や「関わった製品が世の中に出ている」ことに楽しさや、やりがいを感じることが多かったなと思ったんです。そこから「モノづくり業界」に視野を広げてみよう!って。モノづくりは業界にこだわらなくてもできるので、今まであった自動車業界へのこだわりを無くし、視野を広げて転職活動を行うことにしました。

「地元トークで親近感UP」面接時の印象が良くて入社意欲がさらに上がりました。

転職活動はどうでしたか?

軸として「製造業界(モノづくり)」「通勤距離」「休みなどの福利厚生」この3つは譲れませんでした。

福利厚生も譲れない条件なんですね。

そうですね。転職活動に入る少し前に2人目が産まれたばかりだったんです。前職は出張も多くて月の半分は家にいない時間があったり、残業が多かったりと、子どものことは奥さんに任せっきりになってしまっていたので、転職を機に家族との時間を増やしたいとも思っていました。なので、通勤距離や休みは絶対譲れませんでした。

奥さんからも転職の後押しがあり、前向きに活動できましたね。「生活費止まんなきゃいいよ(笑)」って。家族にも支えられました。

そうなんですね。

通勤距離という観点から千葉県以外での仕事は視野になかったので、千葉県に特化しているちばキャリを使用して、3社ほど応募をしました。1社は面接で仕事内容を聞いた段階でちょっと面白くなさそうだなとお断りし、もう1社は施工管理へ応募したのですが、興味はあったものの条件が合わなくて。3社目に応募したのが、三和工業所でした。

応募した理由は、なにより家から近いのと、部品で鉄骨を扱っていたこともあり、前職と少しイメージが近いのかなと感じたことでした。実際に面接に行った際に工場が綺麗という点でも惹かれました。

また、一次面接から社長とお話をしたのですが、社長と私の生活圏が一緒であったり、社長の息子さんが自分と一緒の学校に通っていたり、共通点が多いことに親近感が湧きました。地元企業ならではのことだと思うのですが、そういった点でも「三和工業所で働きたい」と強く思いました。いま、自席が社長の席の前なのですが、業務中にもついつい仕事に関係のない地元トークをしちゃいますね(笑)

「出来たらたいしたもんだよ」その一言で気持ちを楽に仕事ができています

入社してからはどうですか?

今は工事が滞りなく進行できるように、業務管理の仕事を任されています。期日通りに機材が届くように発注業務なども行っていますが、前職でも同じような経験をしたことがあったので、ゼロベースではなく、経験を活かしながら仕事を行えています。

社内仕事だけでなく、実際に現場に行って進捗を確認したり、搬入の手伝いを行ったりもしますが、現場に行くことでモノが出来上がっていく過程も見ることができるので、そういった意味では達成感にも繋がっています。小さい現場にはなりますが、自分で構図を書いて必要なものを発注するなど、任せて貰える仕事も少しずつ増えてきているのも仕事の楽しい部分ですね!

難しいところは?

難しいことだらけですね(笑)仕事内容は何となく分かっていても、業界が違うので「業界知識」を身につけるまでは大変でした。また、当社は大きな現場を扱うことも多く、鉄骨をジョイントさせるだけでもかなりの機材が必要なので、現場単位で発注数が多いんです。1つでもパーツが足りないと、全体の仕事が止まっちゃうので「ミスできない」というプレッシャーがあります。

先日、発注でミスをしてしまい慌ててしまったのですが、社長が「こうすれば?」と軽い感じでフォローしてくれて。もちろんミスをした自分の責任ですが、事態を大事にせずに「大丈夫、これで平気」と上手くまとめて下さって。そういった対応を目の前で見せてもらえるのは、安心して仕事ができますし、責められることがないので、心理的にも安心はできました。もちろん、ミスを繰り返してはいけないので、反省を活かして仕事をしないと、と改めて身に引き締めました。

いい環境ですね。

そう感じますね。実は今朝「近々、資格受けようか」と声がかけられまして(笑)いきなりだったのでビックリしたのと、社長直々に言われてるし絶対に受からないといけないプレッシャーを感じていたのですが、その様子を感じてくれたのか「この資格試験、一発で受かったらたいしたもんよ」とも言われて、少し気が楽になりましたね(笑)気持ちを張り詰めすぎないように、いい意味でラフな声掛けもしてくれるので、ほんとに居心地いい環境です。

工場スタッフとも話す機会も多くありますが、当社の現場スタッフたちもみんなコミュニケーションスキルが高くて、フレンドリーっていうのも特長ですね。休憩時間や、ちょっとお手洗いで会った時に「最近どうよ」なんて話もしたり、仕事だけじゃなくて、プライベートな会話も結構多くて、風通しはいいのかなとも思います!

いま転職を検討している方に、一言お願いできますか?

当社の話になってしまいますが、やっぱり同世代の方に入って来てもらえると嬉しいですね。お取引先(元請け)にゼネコンが多いのですが、最近は若手が結構多くて。元請けの担当者が20代で、下請けの担当者が40代なんてことも多いんです。業界に対して年齢層が高そうというイメージを持って躊躇している方がいるとしたら、最近は業界全体をみても現場には20~30代も多いということを伝えてあげたいです。

あと当社は、現場スタッフと内勤スタッフのコミュニケーションも盛んなので、会社全体で仲のいい雰囲気はありますね。働く職場の環境を大事にしたい方にも、ぴったりだと思いますので、まずは見に来てくれると嬉しいです。

今日はありがとうございました。

人事担当者の声

彼は、真面目な印象でしたね。今もですが、誠実さが伝わってきます。入社して5ヶ月ですが、真面目な性格もあり、お取引先からも頼られることも多く、会社を支えてくれている人材の1人です。現場とのコミュニケーションも多くある仕事ですが、丁寧な言い方もできるので、外部の職人さんからも気に入られてる印象はあります(笑)

また、仕事だけでなく、家族を大事にしている様子も伝わってきますね。9歳ともうすぐ1歳のお子さんがいるのですが、子どもの行事にもよく参加しているいいパパなイメージです。会社としても、家族との時間を大事にしてもらいたいので、融通を効かせてあげられるようにしています。

10月に資格試験がありますが、資格が増えると仕事の幅がより広くなる業界ですので、彼には、これからの会社を支える人材としてもっと成長してもらいたいですね。彼と一緒になって頑張ってくれる同世代の子が入社してくれると嬉しいですね。

企業情報

会社名
株式会社三和工業所
事業内容
鋼構造物工事業、建具工事業
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