一昔前と比べると現在は女性が社会に出て活躍する機会も多くなっていますが、会社によってはまだまだ男性優位の社風が根付いており、女性が働きにくさを感じるケースも出てくるようです。

ではどのような観点で企業を選べば、女性にとって活躍できる職場を判別できるのでしょうか。求人情報や会社HPでチェックしておきたい、5つのポイントについて紹介していきます。 nayamu.jpg

仕事と家庭を両立できる仕組みは整っているか

まずは基本的なところとして、産休育休制度・時短勤務制度といった福利厚生が整っているかどうかをチェックしましょう。これらの制度は法律で定められているものですので、ほとんどの会社で存在はしているはずです。

しかし「制度は利用できるが、その後のキャリアに大きな支障が出てくる」という会社は珍しくありません。産休や育休から職場に復帰することなく辞める人が多かったり、復職しても短期間で退職する人が大半を占めていたりする例も多いと聞きます。

制度が正しく運用されているかどうか、復職した女性社員の事例などをチェックポイントとして、面接時などに質問してみるのが有効です。求人情報に明記されているからといって鵜呑みにせず、実態を確認することが大切になります。

女性比率だけでなく、女性管理職比率もチェック

男女の採用数や現役社員の男女比率をチェックすることで、女性の働きやすさを確かめることができます。男女の比率がほぼ半々か、あるいは女性が高い比率となっている場合には、出産や子育てに関する周囲の理解を得やすく、キャリアアップにも支障が出にくいと考えられます。

製造業や技術系職種の場合、どうしても女性の比率が低くなってしまうケースは出てきます。一方でIT業界やアパレル業界などであれば、比較的女性の比率を高めになるでしょう。そうした業界・職種の特徴を踏まえ、自分のキャリアを活かせる就職先を選ぶというのも手です。

男女比率とともにチェックしておきたいのが、管理職にどれだけ女性がいるかを示す女性管理職比率の数字です。女性社員が多く在籍しているにも関わらず、管理職には女性がほとんどいないという場合には、男性優位の昇進システムがあると予想できます。

キャリアを重視して企業を選ぶなら、女性管理職比率もできるだけ高いところを選ぶべきと言えます。最低でも20%以上の数値が望ましいでしょう。

男女の平均勤続年数に差はあるか

企業によっては、男女別に平均勤続年数を公開しているところもあります。出産や育児といったライフイベントを経験する女性は、どうしても平均勤続年数が短くなりがちな傾向にはありますが、男性と比べて女性の平均勤続年数が極端に短い場合、女性が活躍しにくい企業の可能性があるので要注意です。

目安としては、女性の平均勤続年数が、男性の7割以上の数字になっているところを選ぶのがおすすめ。平均勤続年数が長いということは、それだけ安定して働ける職場であることの証拠ですし、ライフステージにかかわらず仕事を任せてもらえる社風であることもわかります。

男女の区別をしない平均勤続年数だけをみるのではなく、男女別の平均勤続年数をチェックすることも忘れないようにしましょう。

ダイバーシティに関してHP上で言及しているか

pc.jpg 福利厚生や男女比率は、求人広告やリクルートページに掲載されていることが多くなります。ですが会社HPをチェックすることでも、女性の活躍しやすさを測ることができます。

具体的には、「企業理念」や「代表者あいさつ」のページが参考になります。企業理念は会社全体の方向性を掲げていますし、代表者あいさつでは経営者の考え方を知ることができます。

これらのページでダイバーシティの推進や女性の活躍応援を掲げている会社は、そうでない会社よりも女性にとって大きなチャンスがあると考えて間違いないでしょう。近年社会全体で叫ばれている「働き方改革」の一環として、女性の働き方について言及している企業も少なくないので、ぜひチェックしておきましょう。

制度・データと、実態に乖離がないか

在宅勤務やフレックスタイム制を採用していたり、家族手当・住宅手当を支給していたりと、働きやすい環境づくりに力を入れる企業も増えてきています。しかしそれが十分に活用されていないのであれば、本当の意味で女性が活躍できる職場とは呼べません。

制度は自由に利用できるけど、周囲からは白い目で見られる...のような職場の場合、たとえ長く働くことはできたとしても、社内でのキャリアアップは難しくなってしまう可能性も高くなります。

とはいえ、外側からその企業の実態を知ることは簡単でないのも事実です。そこで大切になるのが企業との面接。「御社では気軽に育休制度を利用できますか?」とストレートに尋ねると、福利厚生目的の応募者として悪印象につながってしまうのでNG。

「将来は子育てと仕事を両立させたいと考えているのですが、御社の女性社員の方でそうした事例はありますか?」などと質問することで、会社の実態について尋ねるようにしましょう。


まとめ

ここまで女性が活躍しやすい企業を選ぶためのポイントを5つ紹介してきましたが、5つ全部を兼ね備えた会社というのはなかなか存在しないものです。ですが制度や実績が十分なものではなくとも、女性が活躍しやすい会社は必ずあります。

数字やデータを参考にしながらさまざまな観点で企業選びを進めることで、理想の職場探しに役立ててくださいね。

作成日 2019/05/16

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