nayamu4.jpg 求人を見て応募したのに、
「面接で話を聞いてみたら、業務イメージが違っていた」
「入社したら、描いていたキャリアビジョンが目指せなそうだった」
なんて経験がある方もいるかもしれません。

どうすれば「何か違った!」が防げるのか。
この記事ではそんな対策をご紹介します。

転職後に「こんなはずじゃなかった」をなくすための方法
  「こんなはずじゃなかった」事例
求人広告から仕事の流れや社風を想像する方法
  仕事の流れや社風などに影響しそうな要素
  住宅販売の業界で「仕事の流れ」を考えてみる
  求人広告の業界で「社風」を考えてみる
まとめ

転職後に「こんなはずじゃなかった」をなくすための方法

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求人広告は求人企業の会社概要や仕事内容を知るためにとても重要ですが、情報の一部でしかありません。
そこからどんなことを、どれだけ掴むのかがミスマッチを避ける要因となります。

求人サイトの運営会社が言うのもなんですが......、
求人広告はあくまで広告。

もちろん嘘を書くことはありませんが、伝えられる情報量が限られる中で、できるだけ会社をアピールするために長所を多く伝えようと思うものです。

ですので、記事に多く書かれている会社の強みや仕事のやりがいに加えて、会社の弱みや仕事の厳しさも読み取ることが大切なのです。
(もちろん我々も、仕事の厳しさなどマイナス面も多く伝えようと心がけています)

また、職場の雰囲気や仕事の満足度などの捉え方は人それぞれ。
同じ環境でも、心地よく感じる人もいれば、そうでないと感じる人もいます。

だからこそ、記載されている事実から本当に自分とマッチするかどうかの仮説を立てることが大事なのです。
そして、その仮説を面接を通じて検証し、最終的な判断につなげるのです。

「こんなはずじゃなかった」事例

仮説がしっかりと立てられていなかったり、仮説が実態と大きくずれていたりすると、入社してから「こんなはずじゃなかった」となりかねません。

ちばキャリエージェントでも、過去の転職体験談としてこんな話を聞きます。

  • テンションの高い職場についていけない
  • 売れるまでが長く、成果が出せずにつらい
  • 販売したあとにお客様との接点がない
  • エンドユーザーの顔が見えない
今の職場や仕事内容への不満としてよく聞く話なのですが、入社前にどれだけ想定できていたか許容のレベル、耐性が違ってくるものです。
こんなミスマッチをできるだけ減らすためにも、求人広告からしっかり仮説を立てることを意識してほしいと思います。

求人広告から仕事の流れや社風を想像する方法

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前置きが長くなってしまいましたが、早速仮説を立ててみましょう。
ちばキャリの営業担当者や制作担当者が企業訪問をする時に、どんな仮説を立てているのかをご紹介するので参考にしてもらえればと思います。

仮説を立てる前に際に有効なのが、その企業が

  1. どんな商品やサービス
  2. どんなお客様に提供しているのかを把握し
  3. 仕事の流れや社風などに影響しそうないくつかの要素で特徴をつかむこと
です。

特徴をつかむためのポイントは、「商品(サービス)」「お客様」という視点で捉えることです。

仕事の流れや社風などに影響しそうな要素

【商品(サービス)】の視点

  • お客様の購入頻度(高いか低いか)
  • 商品の種類の数(多いか少ないか)
  • 形態(部品なのか完成品なのか)
  • 形態(汎用品なのかオリジナル品・受注生産なのか)
  • 形態(無形商材なのか有形商材なのか)
  • 顧客との関係の持続性(売切りなのかメンテナンスが必要なのか)

【お客様】の視点

  • 企業規模(大手企業なのか中小企業なのか)
  • 担当部署(直接経営層なのか特定部署なのか)
  • 組織(民間企業なのか行政機関なのか)
  • 組織(法人なのか個人なのか)
  • 形態(新規中心なのか既存取引先中心なのか)

これらの要素で特徴をつかんだ上で、一般的な仮説を立ててみるのです。
そして、その仮説をさらに深堀してみる。

そうすると、社員に求められることが何となく分かったり、逆に疑問が湧いたりするものです。

住宅販売の業界で「仕事の流れ」を考えてみる

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商品の特徴:お客様の購入頻度は低い
1棟販売するのに時間がかかりそうだ
✓ 売れるまでに忍耐(ストレス耐性)が必要かもしれない
✓ 丁寧な接客や高度な提案力が求められそう
✓ 教育体制はどうなっているのだろう
✓ でも、売れた時の達成感はすごそう

といったことが想像できないでしょうか。

売れた時の達成感はすごそうだけど、成果を出すまでに時間がかかるのは自分に向いているかな

もっと購入頻度の高い商品の方がよいかもなあ

近い業界でリフォーム業界はどうだろう?
と転職の視野が広がるかもしれません。
リフォームであれば、極端に言うと網戸の交換1つからありますから。

仮説を深堀りしていくことで、自分が本当に求めている仕事なのか、自分が本当に求めている環境なのかということも想像できるようになりますね。

求人広告の業界で「社風」を考えてみる

お客様の特徴:新規のお客様が中心
営業は積極的に新規顧客にアプローチすることが求められそう
✓ 気持ちを鼓舞するような雰囲気があるのではないだろうか
✓ 営業と事務部門との連携(チームワーク)も重視されるのではないか
✓ 明るく元気のある職場ではないか
✓ 一方、月末や売上の悪い時にはピリピリした雰囲気はないだろうか

といったことが想像できないでしょうか。

仮に求人広告会社で事務職やアシスタント職への応募を検討しているとして、
月末や売上の低迷している時期などは多少雰囲気が悪くなるかもしれない

でも、みんなで目標を追いかけていくような雰囲気は好き

営業メンバーの力になることで身近な人から喜ばれるような職場で働くのはやりがいがありそう
などと職場の想像をすることができますよね。

いかがでしょうか?
仮説をもとに連想ゲームをするような感じですね。

企業の特徴から仕事内容を掘り下げる

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全然イメージが沸かないということであれば、ヒントになるのが、興味を持った企業と同じ特徴を持つ会社の求人広告を読むことです。

特に新卒向けの就職サイトは仕事内容を丁寧に解説していたり、先輩の声が多く載っていたりするので大変便利です。

例えば、特徴としてお客様が行政機関という会社があったとします。
自分はこれまで行政機関相手の仕事をしてきていないので、特徴がよくつかめない。

そんな時に行政機関相手の求人をいくつか探してみるのです。
そうすると、

行政機関は契約の時期が決まっていて、1年に1回とか2回しかチャンスがない

数年がかりの提案などを行うという特徴に気づくことができる。

そこから、「提案までの足がかりを掴むまでに何度も何度も足を運ぶのかな?

「行政機関との契約が決まるまでにどんな手続が必要なのかな?
などと想像するわけです。

想像してもどうしてもわからないことは面接で聞けば、自分の立てた仮説との差異が明確になり、より具体的なイメージが湧くようになりますね。

さいごに

  • 強みや仕事のやりがいだけでなく、弱みや仕事の厳しさも読み取る
  • 「商品(サービス)」と「お客様」という視点で特徴をつかむ
  • 商品・お客様の特徴から、仕事内容の仮説を立てる
  • イメージが沸かないときは、同じ特徴を持つ会社の求人広告を探して比較してみる
自分の人生を大きく左右する転職活動ですから、単に求人広告を読んで理解した気になるのではなく、そこからより深くその会社を分析するということにトライしてはいかがでしょうか。