先日、千葉労働局より2021年4月の雇用失業情勢が発表されました。

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求人市場全体の流れとしては、
有効求人倍率(季節調整値)は 0.85 倍で、前月比 0.02 ポイント上昇
という状況ですが、正社員に特化した数字を見てみると
有効求人倍率は 0.61 倍となり、前年同月(0.76倍)に比べて 0.15 ポイント低下となっています。

昨年の4月というと、第1回の緊急事態宣言が出された時期。
すでに求人倍率は下降を始めていたわけですが、その昨年と比べて0.15ポイントも落ちているので
かなり悪化している印象がありますね。
(「ちばキャリ」の掲載求人数においては、4月は対前年比で-6.6%)

また、弊社も加盟している全国求人情報協会が発表した4月の求人広告掲載件数統計によると、
正社員に限ると、前年同月比20.3%減の15万2365件となっているとのこと。

パート、アルバイトも含めると前年同月比13.4%減の86万1237件。
昨年4月は対前年比で4割弱下がったのですが、さらにその水準を下回った状況となっています。
ちなみに、職種別では、
「給仕」が前年同月比26.4%減の9万7460件、
「販売」が同24.9%減の16万2181件、
一方、「IT技術者」は前年同月の2倍、「医療・福祉サービス」は0.7%減となっており
職種によってかなり差が出ている状況です。

求人市場全体としてはまだまだ低迷していますが、IT関連企業では積極採用が続いており
未経験者の採用枠も増えている様子です。
IT関連企業の中でも、特にネット広告系企業」やクラウド経由でソフトを提供する
SaaS型サービスを運営する企業」などの求人が増えているようです。

千葉県はこれらのIT関連企業の求人が少ない状況ではありますが、成長業界の
求人情報を抑えておくこともとても重要ですね。