「ちばキャリエージェント」で最近、実際にあった千葉での転職相談をご紹介。異業種への転職、異職種への未経験での転職、同業種・同職種でのキャリアアップ転職など、実際に転職を考えて行動されている方の実例が、なにかヒントや気づきにつながればと思います。
今回の転職相談実録のテーマは、将来のキャリアを考えたり、転職を検討する時に、自分の勤めている会社や関わっている事業の将来性を考えることはとても大事といった内容になります。
面談した方は、グループホームなどの介護・福祉施設のサービス管理責任者として複数の法人から依頼を受け、業務委託として働いている30代なかばの方。ちばキャリエージェントに登録したのは、副業として働ける求人を探しているからということで、当社ではかなり珍しいケースでした。
今回の転職相談実録のテーマは、将来のキャリアを考えたり、転職を検討する時に、自分の勤めている会社や関わっている事業の将来性を考えることはとても大事といった内容になります。
面談した方は、グループホームなどの介護・福祉施設のサービス管理責任者として複数の法人から依頼を受け、業務委託として働いている30代なかばの方。ちばキャリエージェントに登録したのは、副業として働ける求人を探しているからということで、当社ではかなり珍しいケースでした。

お話を伺うと、今の業務は、各福祉法人を夕方に訪問し、利用者の自立に向けた支援のアドバイスをすることがメインのようで、昼間の時間が空いてるとのこと。その昼の時間を異業種での仕事に使い、収入UPやキャリアアップにつなげたいと考えていて、「ちばキャリエージェント」が保有している求人の中に時短勤務OKという求人を見つけ、問合せしていただいたそうです。
介護・福祉の業界で、夕方以降のみの勤務ということで、勝手に収入的な動機を想像してしまったのですが、そこは大きな勘違いでした。。。コンサルタント的な役割として、日本の平均年収を遥かに超える額を稼がれていました。
(どこの業界でもコンサル的な役割が果たせるようになる方はさすがですね)

しっかりとした収入があり、勤務時間的にも余裕がある安定した生活を送っている中で、わざわざ副業を行う必要はないのではないかと聞いてみたところ、「今の仕事の状態がいつまで続くかはわからないという危機感があり、今のうちに異業種での経験や知識も身につけておきたい」とおっしゃいます。
今は、グループホームなどの介護施設、福祉施設を新たに立ち上げる法人が多く、その兼ね合いで、施設管理者やサービス管理責任者として豊富な経験のあるこの方のところには、アドバイスを求めてスカウトや業務委託の依頼がどんどん来るそうです。なので、現状では何も困っていないのですが、施設開業の勢いが収まれば、当然依頼件数は減るだろうから今の状態に安住しているわけにはいかないということなのです。
介護、福祉の仕事にはやりがいを感じていて、いつでも現場に戻る自信もあるので、職がなくなるようなことは心配していないが、収入が減ることは間違いないので、介護・福祉の仕事とリンクして新たなチャレンジができそうな業界で経験を積みたいというのがその求人への志望動機でした。とてもしっかりされていますね。
その方のアイディアなので、業界やチャレンジしたいことの詳細については省きますが、お話を伺って正直、アドバイスすることなど何もなく、こっちが刺激をもらったような面談でした(笑)。
先日、キャリア形成には思い切って動いてみることが大事といった内容の記事を書きましたが、この方の行動もある意味に思い切った行動とも言えます。順風満帆な状況の中で、全く異業種で未経験の求人に副業として応募するのですから。ただ、思いつきではなく、自分の現状を分析し、将来の仮説を立てた上で、熟考して行動に移されているのが素晴らしいですね。
先日、キャリア形成には思い切って動いてみることが大事といった内容の記事を書きましたが、この方の行動もある意味に思い切った行動とも言えます。順風満帆な状況の中で、全く異業種で未経験の求人に副業として応募するのですから。ただ、思いつきではなく、自分の現状を分析し、将来の仮説を立てた上で、熟考して行動に移されているのが素晴らしいですね。
ちなみに、さぞかし、理想的に今までのキャリアを築いてこられたのかなあと思い、これまでの職歴の変遷を聞いてみたところ、とても意外でした。
今でこそ介護・福祉の業界で活躍されていますが、専門学校を卒業後、新卒としてこの業界に入った際は、わずか半年で辞めてしまったそうです。その後、2年ほどフリーターとして転々としていた時期は、どうしても挫折感が消えず苦しかったと。それでも、ある時一念発起して、前に進むためにも挫折のきっかけとなった介護・福祉業界でもう一度頑張り直してみようとリスタート。結果、今に至っているとのことでした。
そんな挫折経験があるからこそ、施設で働く若いメンバーの辛さや葛藤もよくわかり、親身なサポートができることに過去の経験が活きていると感じているという話を聞いて、ジーンときました。
人生山あり、谷ありですが、自分自身の経験や気づきを次に活かすことがとても大事ですね。今回、副業が決まるかどうかはまだわかりませんが、「仕事選び」を通じて人の人生に関われる仕事は面白いなあと改めて思いました。
種村 剛(ちばキャリ キャリアコンサルタント)
大学卒業後、大手損害保険会社に入社。営業職として4年勤務した後、コンサルティング会社に転職。その後、2003年より現在の会社で営業や制作、キャリアアドバイザーに従事。 数多くの中小企業の採用活動に携わり、企業経営者、人事担当者の視点に立った転職サポートを行うことがモットーにしています。
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