千葉労働局より5月の千葉県の雇用失業情勢が発表されました。
有効求人倍率(季節調整値)は 0.88 倍で、前月比 0.03 ポイント上昇。
千葉県内の雇用情勢は、求人が求職を下回っており、厳しさがみられる」とのことです。
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関東圏の求人倍率を比較してみると
東京都:1.12
千葉県:0.88
埼玉県:0.94
神奈川県:0.78
となっていて、やはり東京都内の方が求人倍率が高いのが顕著ですね。

また、求人数に関しては対前年比で5.6%増対前月比で 2.0%増となっており、若干の回復傾向が見てとれます。

参考までに民間の人材会社の集まりである全国求人情報協会の発表データを見てみると千葉県の求人広告件数は、対前年比で+19.8%(対前月比-6.0%)となっています。
(※全国では対前年比+28.5%(対前月比-6.6%)、正社員に限ると対前年比+19.1%)

統計のとり方、雇用形態、業種などによってかなり差はありますが、民間の人材会社に集まる求人広告数においては昨年と比べると大きく回復してきた印象がありますね。

「ちばキャリ」に関しても5月の求人件数は、対前年同月比では+3.4%(4月-6.6%、3月-11.8%)でした。職種別では、営業系が102件(+1.0%)、建築・土木系が93件(+12.1%)、事務系が69件(-5.2%)、IT系が76件(+7.9%)という状況です。

求人数が増加傾向にあるとはいえ、総務省が発表した5月の完全失業率(季節調整値)は、前月比0.2ポイント上昇の3.0%ということで、2カ月連続で悪化しています。求人件数は回復傾向にあるものの求職者(失業者)がそれ以上に増えてきているということでしょうね。

コロナ禍の影響は業界によってかなり大きな差が出ています。特にマイナスの影響が顕著なのは、飲食業やサービス業ですが、我々としてはキャリアチェンジをうまくサポートして雇用改善に貢献したいと思います。

業種や職種も含めたキャリアチェンジをお考えの方は、ぜひ実際の転職者の声として、「ちばキャリ転職者インタビュー」などもを参考にしていただければと思います。



種村 剛(ちばキャリ キャリアコンサルタント)

大学卒業後、大手損害保険会社に入社。営業職として4年勤務した後、コンサルティング会社に転職。その後、2003年より現在の会社で営業や制作、キャリアアドバイザーに従事。 数多くの中小企業の採用活動に携わり、企業経営者、人事担当者の視点に立った転職サポートを行うことがモットーにしています。

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