10年以上続けた美術の仕事を辞め、未経験業界での営業職へ
齋藤 翔太さん
(男性 / 31歳)
- Before
- 舞台、テレビの美術スタッフ
- After
- 機械工具専門商社の法人営業
記事の目次
叔父の影響もありテレビ業界への興味。モノづくり好きも活かせる美術のお仕事へ就職
これまでの経歴を教えてください。
モノづくりに興味があって、元々は家具をつくる仕事がしたいと思い工業高校のインテリア課へ入学。叔父が録音士として業界ではちょっとした有名人で何回か撮影現場に連れていってもらう機会があって。その影響もあり、自分も「そういった現場でモノづくりの仕事がしたい」と強く思い、番組のセットなどを造っている美術製作の会社へ就職をしました。
ある長寿番組のチーフを任されていたのでエンドロールにも名前が載ったり、著名なバラエティとかも担当していたのですが、その番組は結構大掛かりなセットを組んだりもしていたので、やりがいはかなりありました。
「つらいときもあるけど楽しさが勝っちゃう」そんな職場でしたね!笑
そこを辞めようと思ったキッカケは?
美術スタッフをやっているときに奥さんと結婚したのですが、自分も奥さんも子どもが欲しいという気持ちは強くて。そうした時にあたったのが「不規則な生活リズム」という壁だったんです。
結婚して少し経って、2人で不妊治療を始めたんです。奥さんは別の会社で同じ仕事をやっているのですが、女性ということもあり奥さん側の会社は、突然の休みにも対応してくれるという理解もあって。
自分の方は事情を説明し会社として考えてはくれたものの、理解までは得られず…。治療を始める少し前にテレビから舞台美術への部署異動があったこともマイナスに動いてしまって…。舞台担当ですと「公演と一緒に全国を回るので半年以上の出張」があったり、テレビ美術時代より物理的に休めないという環境になってしまったんです。
それでも会社には無理いって休みはもらっていたのですが「自分の代わりに急遽出張に行くことになる後輩の姿」をみていると、自分自身仕事のハードさは知っていたので「これ以上迷惑はかけられない」と思い、転職を本格的に考えるようになりました。
再度部署異動などは難しかったのですか?
そうですね…
ある程度経験もあり、まだ20代という動ける立場でしたので中々難しくて。倉庫で美術品を造るだけの仕事もあるので自分的にはそっちに行きたかったのですが、「好きだけど、周りの配置もあるし、自分が辞めるしかない」という選択でした。
家庭の都合を理解してくれる会社探し。自分の力だけでなく「人を頼ろう」と転職エージェントを利用しました
転職活動はどのように進めたのですか?
家庭を支えるという点でも、会社を辞めることはせずに在職中に転職活動をスタートしました。
最初は大手求人サイトへの登録。「家族の時間を優先できる環境(家からの通いやすさ、不規則な休みへの理解)」を第一優先にしつつも、いまの仕事も好きだったので「モノづくりに関われる会社」の2つを軸に検索をしてました。
ただ、どの会社もピンと来なかったり、企業からのスカウトメールが何件か来たのですが、それも「うーん」って思う企業ばかりでなかなか応募したいと思う会社が出てこなくて。
色々考えた結果、「千葉でしか働く気はない」って思い「千葉 転職」で検索して見つけたのが、「ちばキャリ」だったんです。
最初は普通に求人の検索をしていたのですが、「有給に理解のある会社」の見つけ方も分からなくて。「人を頼った方が早いし、仮に”自分のような希望条件を企業に聞いていいのか”確認できる」と思い、転職エージェントへの登録をしました。
転職エージェントを利用してみてどうでしたか?
自分の事情を全部伝えたうえで、かなり親身に相談に乗ってもらいました。また、自分とエージェントの間だけでなく、事前に企業側にも私の事情を話していただいたうえで「牛久産業」を紹介いただき・面接へ進むことになりました。
面接の際には自分の言葉でも伝えましたが、企業側もある程度状況を把握している状態で聞いてくれたので、かなりスムーズに話が進みました。悩みに寄り添ってくれたり、自分自身どのくらいの頻度・期間、休みをいただくか分からない状況なのに「必ず休ませるよ」と言ってくれたことが、本当にうれしく感じました。
それだけでなく、私自身が未経験業界・職種の出身なこともあり、1次面接の後には「1日職場体験」も実施してもらって。そこで何となく仕事のイメージをつけることができましたし、また体験後に「面談」という形で、最終的な擦り合わせ・気になる点の確認などもしていただき、かなり丁寧に面接~内定まで対応をいただけて。
また、前職での有給消化期間中にも面談など実施していただき、密にコミュニケーションを取らせていただくなど、入社しやすい環境を整えていただきました。
エージェントの方からの入社後に「最近どうですか?」と連絡いただくこともあって嬉しかったのと同時に、自分で悩んでいるだけじゃこんなにスムーズに転職はできなかったので、思い切って転職エージェントを利用してよかったと感じましたね。
まずは配達を通してお客様との関係づくり。感謝の言葉が嬉しい仕事。
完全未経験からのスタートでしたが、お仕事はどうでしたか?
モノを売ったこともないし、業界についての知識もないし、最初はてんやわんやでしたね。商品知識について覚えるのが、何よりも大変でした。
最初のステップとしてはお客様に自分を覚えてもらったり、私自身もお客様(と、そのお客様がよく注文する商品)を覚えるために、先輩と一緒にルート配送からスタート。そして、慣れてきたタイミングで、1人で配送するという流れでした。
自分は覚えられやすいのか、何回か配送すると声かけられるようになったり、世間話できるようになったり。また、前職で職人さんや色んな業者の方と話す機会も多かったので、コミュニケーションをとることには何も問題を感じなかったのですが、「ねぇ。あれ、頂戴!」って、お客様自身も商品名を把握していないものを頼まれることが時たまあるのが大変で(笑)
どうしていいか分からないので、とりあえず写真を撮って社長や先輩に送って「これ頼まれたんですけど、何すればいいですか?!」って確認する日々でしたね。
先輩たちはすぐ反応をくれたり、「いま近くにいるから、そっち確認しにいくよ!」と来てくれることもあって、フォローをいただきつつ、1つずつこなせるようになっていきました。
「聞いて、教わって、自分の知識にする」とにかくこの繰り返しです!
周りのフォロー体制がしっかりとあったんですね。
本当に助けてもらってますし、何より聞きやすい環境と思いますよ。
人によって好き好きの差はありますが、私は社長が毎週やってくれた勉強会が結構好きで(入社後1年間、毎週火曜日に1時間程度の勉強会を実施)。6月で終わってしまうのですが、商品知識・選定方法など、かなり教わりましたね。
私は気になったことはどんどん質問してしまう性格なので、その週の内容が翌週までもつれ込むこともあったり…(笑)でも、理解できるまでしっかり、きっちり教えてもらえる時間だったので、とにかくありがたかったです!社長の熱い部分が好きなんですよね(笑)
気にされていた働く環境面では?
かなり融通利かせてもらっていますね。元々あったかわかりませんが、病院のタイミングに合わせて半休扱いにしてくれたり、「もしかしたら明後日休みもらうかも」という相談にも「いいよ」と対応してくださったり。
良かったですね…!
実は子どもを授かることもでき、奥さんがいま妊娠中で。
検診のタイミングや、また、自分の仕事終わりのタイミングと時間が合うと奥さんの仕事終わりに駅まで迎えにいって一緒に帰る日もあるのですが、先輩方も「これやっておくから、もう帰っても大丈夫だよ~」と声をかけてくれたり、いまも助けてもらっちゃってますね。
人のいい社員様たちが多くていいですね。
思いますね。
自分は会社に助けてもらったことが多くあるので、次は会社のためにも、しっかり売上の立てられる営業になっていきたいですね。子どもも産まれてきますし、これからも頑張っていきたいと思ってます!
※2022年6月20日現在の記事です
面接担当者の声
牛久社長
面接での第一印象は、彼自身転職への不安もあったのかあまり自信のあるような感じではありませんでした。
ただ、お話を聞く中で、前職での経験などこれまでやってきたことについては、非常に自信をもって楽しそうに話していた印象も見られ「自信さえ持てれば実力の発揮ができる方なのでは?」という印象に変わっていきました。
また、前職が嫌になっての転職ではなく「夫婦で子どもが欲しくて、そのためには生活環境を変える必要性があって転職を決意した」という、確固たる覚悟を面接の中で感じ取ることができ、採用という判断を取らせていただきました。
入社前から非常に熱心に勉強をしてくれたり、入社後もチャレンジ精神をもって積極的に様々な仕事に取り組んでくれました。今年の5月より晴れて営業デビューを果たし、日々悪戦苦闘しながらも、そこから垣間見える「伸びしろ」に、今後も期待したいと思っています。
プライベートでもお子さんが今秋に誕生予定と、公私ともに、社内で一番乗りに乗っているメンバーの1人です!
企業情報
- 会社名
- 牛久産業株式会社
- 事業内容
- ワイヤーロープの加工・販売、機械工具・作業用品・シートなどの販売
- 求人情報
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