型枠工（コンクリートを流し込む型枠の製作）

企業からのPRメッセージ

おれ（社長）が現場に行く時は、なぜか社員たちは昼飯を持ってこない。

「社長、ご馳走様です！」
休憩時間になり、昼飯を食べに行こうとしたおれを前に、目を輝かせる社員たち。
昼飯持ってきてるやつまで、なんかあとをついてきたぞ？

「ここは男気じゃんけんだろ」
社員からブーイングを浴びつつ、男気じゃんけん。

結局、おれがいつも勝つ。
今日は近くの食堂へ。午前中の作業を無事に終えて、腹をすかせた社員たちの勢いはすごい。作業中も会話が絶えないけど、昼休憩中もこいつらずっと喋ってるな。帰りの車の中では爆睡だけど。まあ、一日がんばって働いたら眠たくなるわな。

現場に出るまでは、本社の加工場で型枠講習。
技能実習生のベトナム人が、日本人の新人に教えるのは見慣れた光景だ。「むずいっす」「そうそう、うまくできてるよ」なんて言いながら、同僚であり友達のような、いい関係性。カタコトの日本語で「給与上げてくださいよ～」とか言うお調子者だけど、頼りになるんだよな。

基本の釘打ち練習から、墨出し、面木（コンクリートの角を面取りするために取り付けられる部材）練習まで、おれも直接指導している。ついこの間までは頼りない釘打ちだったのに、少しずつサマになってきたかな。コンクリートの均しも上手くなってきた。未経験でもやる気次第でいくらでも伸びるのがこの仕事。新人にも期待したい。

「これだけ手厚く教える会社、そうそうないからな！早く現場で動けるようになるんだぞ」
「わかってますよ～」

冗談を言いながら、じゃれ合いながら、楽しそうに笑う新人。「本当にわかってんのか？」と思うこともあるけど、おれは見捨てない。学歴も経験も年齢も関係なく、こんな精度の高い仕事ができるようになるってことを知ってるから、今の自分から変わりたい人を育てたいんだ。

最初は「型枠工ってなに？」で大丈夫。だって、みんなそうだったから。インスタを見て、「なんか楽しそうじゃん」で入ってきた社員もいる。「そのまんまの雰囲気ですね」なんて、取引先に言われるくらいだから、気になったら参考までに見てほしい。

メシ食わせてやるし、いいもの食えるようにしてやるから、心配するな。

右が社長。負けられない戦いが、ここにある…！