有限会社から内定をもらいましたが、株式会社よりも安定していないイメージがあり、入社を迷っています。
仕事内容自体は面白そうで、社長の人柄も良かったのですが...。
ANSWER
2006年5月の会社法施行を機に有限会社制度が廃止され、以降は「有限会社」を設立することができなくなりました。
つまり、現在「有限会社」を名乗っているのは、会社法施行以前に「有限会社」として設立された会社ということになります。
これらの会社は「株式会社」に変更する手続きをしていないだけであり、会社法施行以降は、実質的には「株式会社」と同じとみなされることになっています。
では、会社法の施行によりどのような変化があったのか。「安定性」から連想されやすい「企業規模」の観点から見ると、次の2点の変更がなされています。
- 資本金の最低額の撤廃 2006年4月以前は、「株式会社の資本金は1000万円以上」「有限会社は300万円以上」という資本金の最低金額の規定があり、それぞれの企業規模を印象付ける一因となっていました。
- 社員数の制限の撤廃 旧有限会社には「社員の総数は50人以内」という制限がありましたが、有限会社制度の廃止にともない、この制限も撤廃されました。
しかし、会社法によってこの規定が撤廃され、今では株式会社を資本金1円から設立することができます。
また、そもそも経営の安定は、会社の規模だけで判断することはできません。 信頼できる経営理念があるか、商品やサービスに独自性があるかなどを含め、さまざまな観点から経営状況を見極めることが大切です。
2014/03/20
