20240402061715.png出典:「早期リタイア「したい」78% 多くの人、現状に不満」(日経新聞・2024年4月1日)

4月1日の日経新聞の記事(「早期リタイア「したい」78% 多くの人、現状に不満」)が興味深かったのでご紹介します。

ここ最近よく話題に上る「FIRE」。「FIRE」とは、「Financial Independence, Retire Early」の略語で、退職までに得た資産を運用してリタイアしても資産を減らさずに暮らすことを意味します。

簡単に言うと経済的自由を得て早期リタイアすることですが、この「FIRE」への憧れは強いようです。

不動産会社のAlbaLink(東京・江東)が2023年に発表したインターネット調査では

働く500人の10~60代のうち、FIREをしたいと「とても思う」「まあ思う」と回答した割合は78%に上った。

という結果になったようです。

「FIREしたい」と答えた人の理由として
1位:「仕事・会社から解放されたい(137人)」
2位:「時間を自由に使いたい(106人)」
3位:「好きなことをして暮らしたい(53人)」
となっています。

※元データ:【FIREに関する意識調査】男女500人アンケート調査(株式会社AlbaLink・2023年5月16日)

1位が、ちょっとネガティブな要素になっているのは少し残念ですね。

そんなこともあってか、日経新聞では、FIREしたけど、再起業したカカクコムの創業者、槙野光昭氏のエピソードを取り上げた記事(夢のFIRE、でも再起業 「命燃やす」仕事取り戻す・2024年4月1日)も掲載していました。

槙野氏は夢のFIREを実現したものの

ある日、子どもの幼稚園の迎えで自転車を走らせていた時、昔の経営者仲間と再会した。生き生きと働く姿に目を奪われた。大河ドラマを見ては、維新の志士にあって自分にないものを考えた。「今の俺は命を燃やしていない。ビジネスに夢中で没頭している時こそ輝いていたんだな」

子育ても落ち着いた14年、妻の了解も得て美容室の事業を起こした。

という経験をされているようです。

もちろん仕事にはつらいこともありますが、夢中で没頭できる仕事がある、仕事に出会えるというのはうれしいことです。転職活動もそんな前向きなチャレンジにつながればよいですね。

20240402062554.png出典:【FIREに関する意識調査】男女500人アンケート調査(株式会社AlbaLink・2023年5月16日)