
千葉の採用に効くポイントとは|千葉在住の転職希望者533人の意識調査【2026年】
千葉在住・22〜49歳の転職希望者に見る「採用に効くポイント」
各設問とも、全体/千葉勤務者/東京勤務者/千葉勤務を希望する人/希望しない人の数値を並べてご紹介します。
1. 転職を検討している理由
理由(複数回答) | 全体 | 千葉 | 東京 | 千葉希望 | 千葉希望 |
|---|---|---|---|---|---|
給与が低い | 43.3 | 46.3 | 41.3 | 45.6 | 38.6 |
評価があいまい・不公平 | 20.3 | 19.5 | 23.4 | 19.1 | 22.8 |
職場の人間関係が良くない | 19.3 | 21.7 | 16.2 | 21.5 | 14.6 |
通勤時間が長い | 17.4 | 16.9 | 18.0 | 21.0 | 9.9 |
社内の雰囲気が良くない | 16.9 | 17.6 | 17.4 | 16.6 | 17.5 |
仕事が合っていない・つまらない | 16.7 | 17.6 | 15.6 | 18.2 | 13.5 |
成長できない・見通しが立たない | 16.3 | 15.3 | 19.8 | 15.5 | 18.1 |
残業が多い | 16.1 | 17.6 | 15.0 | 18.5 | 11.1 |
休日が少ない | 14.6 | 16.9 | 11.4 | 15.7 | 12.3 |
会社の業績が良くない | 11.6 | 10.9 | 13.8 | 8.6 | 18.1 |
AIによる業務変化・雇用不安 | 6.4 | 5.8 | 6.6 | 4.7 | 9.9 |
どの層でも「給与が低い」が断トツの1位ですが、やはり千葉勤務を希望する人は通勤時間に苦しんでいるようです。「通勤時間が長い」が21.0%と、希望しない人(9.9%)の2倍以上となっています。さらに「人間関係」「残業が多い」「休日が少ない」が希望しない人より高くなっており、人とのつながりや労働環境も転職検討のきっかけとして大きいようです。
一方、千葉勤務を希望しない人は「会社の業績」「成長できない」「AIによる雇用不安」が高く、将来に関心の高い、比較的キャリア志向型の方が多いのかもしれません。
【性別の特徴】女性は「給与が低い」47.4%・「人間関係」23.3%が男性(39.8%・15.8%)より高く、待遇と人間関係への感度が強く出ています。
2. 応募企業を選ぶときに重視する要素
重視する要素(複数回答) | 全体 | 千葉 | 東京 | 千葉希望 | 千葉希望 |
|---|---|---|---|---|---|
給与 | 68.3 | 68.1 | 74.9 | 69.9 | 64.9 |
仕事内容 | 58.9 | 58.5 | 63.5 | 61.6 | 53.2 |
勤務地 | 58.3 | 60.7 | 58.7 | 61.0 | 52.6 |
休日数 | 46.7 | 49.8 | 40.7 | 50.6 | 38.6 |
休みの曜日(土日休み等) | 35.6 | 34.2 | 40.7 | 38.1 | 30.4 |
福利厚生 | 33.0 | 34.2 | 34.7 | 35.4 | 28.1 |
残業時間 | 29.8 | 30.0 | 32.9 | 31.5 | 26.3 |
会社の雰囲気(社風) | 27.4 | 24.9 | 34.1 | 27.1 | 28.1 |
雇用形態・働き方の柔軟性 | 20.3 | 18.2 | 26.9 | 19.1 | 22.8 |
リモートワークの有無 | 16.5 | 10.2 | 29.3 | 13.8 | 22.2 |
会社の成長性 | 13.5 | 9.6 | 22.8 | 12.2 | 16.4 |
ビジョン・経営理念 | 9.6 | 7.7 | 16.2 | 7.7 | 13.5 |
「給与・仕事内容・勤務地」が上位なのは全層共通ですが、千葉勤務希望者は「休日数」が50.6%と希望しない人(38.6%)を大きく上回り、勤務地・仕事内容も高め。“地元・休み・仕事の中身”という生活密着型の条件に関心が高いようです。逆にリモート・成長性・ビジョンは東京勤務者と「希望しない人」で高く、こちらは都市型・キャリア型の価値観といえるでしょう。
「やりがい」「成長」を打ち出すことはもちろんですが、休みについてしっかりと具体的に記載することも重要だと感じさせられます。
【性別の特徴】女性は勤務地67.9%・休日数53.8%・福利厚生41.4%・残業時間36.9%を、いずれも男性(50.0/40.5/25.7/23.6%)より大幅に重視。【年齢】勤務地重視は20代41.4%→40代62.0%と年齢が上がるほど強まります。
3. 直近の給与の動き(職場での変化)
給与の動き(1つ選択) | 全体 | 千葉 | 東京 | 千葉希望 | 千葉希望 |
|---|---|---|---|---|---|
全社員へのベースアップ | 21.6 | 21.1 | 23.4 | 22.4 | 19.9 |
定期昇給のみ | 17.6 | 18.2 | 19.2 | 17.1 | 18.7 |
昇進・評価による個別昇給 | 5.8 | 3.5 | 9.6 | 5.0 | 7.6 |
賞与が前年より上がった | 3.9 | 4.2 | 4.2 | 4.4 | 2.9 |
賞与が前年より下がった | 4.5 | 5.1 | 3.6 | 3.9 | 5.8 |
特に目立った変化はなかった | 36.6 | 37.7 | 31.7 | 36.5 | 36.8 |
ベースアップ自体は千葉・東京で大きな差はありません。差が出たのは「昇進・評価による個別昇給」で、千葉勤務は3.5%と東京勤務(9.6%)の約3分の1。さらに「特に変化なし」が千葉勤務で37.7%と最多です。給与への不満が転職理由の上位に位置付ける中、全体的な給与アップに加え、個人個人に対して“頑張りが給与に反映される実感”を感じてもらえる施策も重要となります。
前章の「評価があいまい」という不満ともつながる結果ですので、昇給・評価の基準を明文化し、原稿内で「実績に応じた昇給あり」を具体的に示すことが、採用競争力の向上につながりそうです。
4. 利用している転職活動の手法
利用手法(複数回答) | 全体 | 千葉 | 東京 | 千葉希望 | 千葉希望 |
|---|---|---|---|---|---|
求人サイト | 51.4 | 52.1 | 51.5 | 55.0 | 43.9 |
人材紹介(エージェント) | 28.3 | 24.6 | 37.1 | 27.9 | 29.2 |
スカウト | 21.6 | 17.3 | 29.9 | 22.4 | 19.9 |
ハローワーク | 16.7 | 16.9 | 13.2 | 19.3 | 11.1 |
友人・知人・親戚(縁故) | 8.6 | 9.9 | 8.4 | 9.4 | 7.0 |
企業HP | 5.8 | 6.1 | 6.0 | 7.2 | 2.9 |
業界専門サイト | 5.4 | 6.4 | 5.4 | 7.5 | 1.2 |
折込求人広告 | 5.1 | 4.5 | 5.4 | 5.8 | 3.5 |
特にない(まだ動いていない) | 20.1 | 21.1 | 17.4 | 16.6 | 27.5 |
千葉勤務希望者は求人サイト55.0%が中心で、希望しない人(43.9%)を上回ります。加えてハローワーク19.3%・企業HP・業界専門サイトも希望しない人より高く、地元密着型のオーソドックスな探し方が健在です。なお、エージェント・スカウトの利用率は東京勤務者で高く、千葉勤務希望者では相対的に低いことが見て取れます。
採用活動への示唆としては、千葉での中途採用は求人サイトとハローワークをはずさないということ。エージェントやスカウトも有効ですが、それだけに依存すると、地元志向の層を取りこぼす可能性もありますね。
【年齢の特徴】スカウトの利用は20代30.0%→40代16.9%と若年で高く、求人サイトは40代53.7%と年齢が上がるほど中心に。若手はスカウトに慣れている一方、ミドル層はまだまだ求人サイト・ハローワークをベースにしているととらえられるでしょう。
5. 転職活動でのAIツールの利用
AIツールの利用状況(複数回答) | 全体 | 千葉 | 東京 | 千葉希望 | 千葉希望 |
|---|---|---|---|---|---|
職務経歴書・履歴書の作成・添削に使用 | 19.9 | 18.5 | 23.4 | 20.2 | 19.3 |
志望動機・面接対策に使用 | 18.9 | 18.2 | 21.0 | 18.5 | 19.9 |
求人票の比較・分析に使用 | 14.1 | 16.6 | 11.4 | 15.7 | 10.5 |
自分の市場価値の調査に使用 | 15.2 | 14.4 | 19.2 | 16.0 | 13.5 |
使っていないが、使えるなら使いたい | 32.3 | 29.7 | 39.5 | 32.9 | 31.0 |
使っておらず、必要も感じない | 26.6 | 28.8 | 18.6 | 25.4 | 29.2 |
職務経歴書づくりや面接対策に加え、「求人票の比較・分析」にAIを使う人が千葉勤務希望者で15.7%(希望しない人10.5%)となっています。まだまだ多いとは言えませんが、求人票の比較・分析にAIを使う人も増えているので、原稿の質が問われます。ターゲットを明確にし、ペルソナ像をしっかり立てた上で、最適な訴求をする。ちばキャリが大事にしていることですが、この基盤は絶対にはずせません。
【性別の特徴】男性は実際の利用(職務経歴書25.0%)が進む一方、女性は「使いたいが未使用」が39.4%と意欲先行。【年齢】20代は職務経歴書25.7%など実利用が高く、若年ほどAI活用が進んでいるようです。
6. 職場へのAI導入による変化
職場のAI導入による変化(1つ選択) | 全体 | 千葉 | 東京 | 千葉希望 | 千葉希望 |
|---|---|---|---|---|---|
業務量が減り働きやすくなった | 12.0 | 8.3 | 19.2 | 11.6 | 12.9 |
役割が変わり、転職を意識した | 10.9 | 11.8 | 9.6 | 8.8 | 15.2 |
導入の遅れに焦り、転職を意識した | 7.1 | 5.8 | 8.4 | 6.6 | 8.2 |
導入済みだが自分には影響なし | 12.6 | 10.9 | 16.8 | 12.4 | 12.9 |
職場にAIはほぼ未導入 | 27.4 | 34.8 | 16.8 | 31.5 | 18.7 |
「職場にAIはほぼ未導入」が千葉勤務で34.8%、東京勤務で16.8%と倍以上の開き。逆に「AIで働きやすくなった」は東京勤務19.2%に対し千葉勤務8.3%。このアンケートからは、千葉県内の職場ではAI活用が明らかに遅れているような印象です。
逆にとらえれば、「自社はAIで業務を効率化し、残業を減らしている」と打ち出せる千葉企業は、それだけで目立てる可能性があるかもしれません。特に都内通勤層や若手には響きそうです。
なお、千葉勤務を希望しない人は「AIで役割が変わり転職を意識」が15.2%と高く、将来の変化への不安が転職動機になっている点も押さえておきたいところです。
7. 転職先の業種・職種へのこだわり
職種への希望(1つ選択) | 全体 | 千葉 | 東京 | 千葉希望 | 千葉希望 |
|---|---|---|---|---|---|
できるだけ今と同じ職種がいい | 20.6 | 19.5 | 26.3 | 20.2 | 21.6 |
今と似た職種がいい | 21.8 | 23.3 | 24.0 | 22.1 | 21.1 |
今と同じでも違う職種でもいい | 18.6 | 16.6 | 18.6 | 21.0 | 13.5 |
別の職種に変えたい | 16.5 | 17.0 | 13.2 | 16.6 | 16.3 |
※業種についても傾向はほぼ同じ。千葉勤務希望者は「同じでも違う業種でもいい」23.5%(希望しない人18.7%)と柔軟性が高め。
東京勤務者は「できるだけ同じ職種がいい」が26.3%と専門性を維持したいキャリア型が比較的多いようです。対して千葉勤務希望者は「同じでも違う職種でもいい」が21.0%と、希望しない人(13.5%)より明確に高くでています。“勤務地が千葉であること”を最優先し、職種は柔軟という姿勢が見て取れます。
未経験職種への転職意欲が高いのは採用上の大きなチャンスです。未経験者が関心を持ちやすいように、「異業種・異職種からの転職実績」や「研修・教育体制」、「活躍しやすいタイプ」をしっかり打ち出すなど、求人広告内での工夫がとても重要になってきます。
総評:千葉の採用で参考にしたい5つのポイント
「千葉で働きたい人」ならではの傾向が、いくつか見えてきました。採用担当者として参考にしたいのは、次の5点です。
① 大前提は「給与」。そのうえで千葉ならではの動機が見える。
千葉勤務希望者でも「給与が低い」が45.6%と最大の動機で、ここはまず押さえておくべき大前提となります。そのうえで、希望しない人と比べると「通勤時間が長い」(21.0%/希望しない人9.9%)や「人間関係」「残業が多い」がやや高め。給与を土台にしつつ、「地元で通いやすく、無理なく働ける」という要素を添えると、千葉志向の層に届きやすいかもしれません。
② 訴求は、その動機に直接こたえる形で。とくに残業は具体的に。
休日数・勤務地・土日休みなどは、多くの求人ですでに具体的に書かれている項目です。一方で残業時間は曖昧になりがちなので、ここを具体的に示すと差がつきやすい。①の動機(通勤・残業・休み)と対応させて条件を見せると、説得力が増しそうです。
③ 「個別の昇給機会の少なさ」が千葉の実態。
「昇進・評価による個別昇給」は千葉勤務で3.5%と、東京勤務(9.6%)の約3分の1。給与不満が最大の動機である以上、「実績に応じた昇給あり」を具体的に示せると効果的です。なお「評価があいまい」という不満そのものは東京勤務者のほうがやや高く、千葉に固有のものではありません。
④ 中心は求人サイトだが、他のチャネルも活かせる。
千葉勤務希望者が転職活動で利用しているのは、求人サイトが利用率55.0%でトップ。それに、エージェント(27.9%)、スカウト(22.4%)、ハローワーク(19.3%)が続きます。求人サイトの利用は押さえながらも、一つのチャネルに絞らず複線で接点を持つことも有効と考えられます。なお若年層はスカウトの利用が比較的高い傾向がみられます。
⑤ 「AI活用」は差別化要因になり得る。
千葉勤務の職場は「AIほぼ未導入」が34.8%と、東京勤務(16.8%)の倍以上。「AIで業務を効率化し、残業を減らしている」と打ち出せる企業は、目立てる可能性があります。あわせて職種についても、「同じでも違ってもいい」とする人が希望しない人より高め(21.0%/13.5%)で、未経験歓迎が響く可能性もあります。ただし仕事内容は61.6%が重視しており、「どんな仕事でもいい」わけではない点には留意したいところです。
採用環境の厳しさが続くなかでも、千葉で働きたい人の特徴を正しくつかみ、彼らが本当に知りたい情報を具体的に届けることが、採用力の向上につながります。本調査が、その一助となれば幸いです。


