
【最新】2024年6月の千葉県の求人倍率は前月比+0.01Pの0.98倍
出典:最近の雇用失業情勢について・2024年6月(千葉労働局・2024年7月30日)
千葉労働局が7月30日に千葉県内の6月有効求人倍率を発表しました。
主な概要は以下の通りです。
- 有効求人倍率(季節調整値)は0.98倍となり、前月から0.01ポイント上昇
- 有効求人数(季節調整値)は前月比1.0%増加、有効求職者数(同)は前月比0.3%増加
- 新規求人数(季節調整値)は前月比5.9%増加、新規求職者数(同)は前月比3.4%減少
- 正社員有効求人倍率は0.73倍となり、前年同月と同水準
県内の雇用失業情勢は、持ち直しの動きに弱さがみられる。物価上昇等が雇用に与える影響に留意する必要がある。
との見通しでした。
東京都の6月の有効求人倍率は1.82倍で、都内と千葉で大きな差があるように見えますが、日経新聞の記事「求人倍率0.98倍に上昇 県内6月 「持ち直しの動き弱く」」にある通り、勤務地別の有効求人倍率で比較すると、印象が大きく変わります。
千葉県の有効求人倍率は6月も全都道府県中43位と低迷中。埼玉、神奈川両県も全国最低レベルだ。
ただし、有効求人倍率には「受理地別」に加えて「就業地別」の2種類がある。東京都の受理地別有効求人倍率は1.82倍と全国トップ。
ところが「就業地別」では千葉の1.21倍に対して、東京は1.11倍と逆転する。企業はどこのハローワークで求人してもよいからで、千葉の雇用情勢が1倍を割るような厳しい状態にあるとは限らない。
「ちばキャリ」でも、最近、千葉県外に本社のある企業から千葉での中途採用に関するお問い合わせが増えてきており、雇用情勢の厳しさはそれほど感じません。
市場環境を把握する上では、勤務地別での求人倍率も合わせて確認しておくとよさそうです。