株式会社小出ロール鐵工所様 採用成功事例

採用競争を勝ち抜くために新卒採用オンリーから脱却
中途採用を成功に導いたのは強化してきた企業広報力

  

株式会社小出ロール鐵工所

当社は、工業用ロール・シャフトの製造およびメンテナンスを行う会社です。この分野では、世界に誇る技術を持ち、リーディングカンパニーとして、製鉄や製紙、産業機械など様々な分野で事業展開しています。今年の「千葉県優秀企業経営者表彰」で知事賞を受賞するなど、挑戦を続ける老舗企業です。

本社所在地:習志野市東習志野6-21-8
設立:昭和23年11月17日
従業員数:98名
代表者:代表取締役 小出 明治
会社HP:https://www.koideroll.co.jp/

導入の理由

・雇用延長予定だった溶接技術者が定年退職となり、急遽、中途採用が必要となった
・営業担当者の真摯な姿勢を見て、求人媒体として信頼できた
導入前の課題 ・技術を継承していくために、継続的な採用が必須である
・高卒、大卒ともに採用競争が激化し、新卒での採用が難しくなっていた
導入後の成果 ・2年弱で、溶接技術者、機械オペレーター、営業と合計4名を採用できた
・採用した社員が早期に馴染み、戦力化している

 

 

初の中途採用への取組みで4名の採用に成功

株式会社小出ロール鐵工所 業務部部長 中野 秀樹 氏

当社は、創業110年を誇る工業用ロールやシャフトの製造・メンテナンスを手がける会社です。特に売上の7割を占めるメンテナンス分野での高度な加工技術や多様なニーズに応える対応力が高く評価され、取引先からの厚い信頼を得ており、安定した事業基盤を築いています。

近年では、製鉄や製紙業といった既存分野でのニーズに加え、産業機械やエネルギー関連分野でも当社の技術力へのニーズが増しており、地域にとどまらない全国規模での需要に応えるべく成長を続けています。
このような背景の中、100年以上にわたる長い歴史の中で培ってきた技術の継承が、経営の重要課題となっています。そのためにも、人材の採用は、当社の経営にとって最も重要な課題の一つなのです。

新卒採用競争の激化により、戦略転換を余儀なくされる

当社の採用は長年、高卒新卒者採用を柱にしてきました。技術者は未経験から5年程度で一人前となり、その後さらに経験を積む中で高度な技能を受け継ぎ、習得していきます。社内で技術を磨き続けられる環境が整っていて、高卒新卒で採用した社員の離職率が低いのは当社の大きな特徴です。

私が採用を担当し始めた2016年頃までは、高卒新卒者を安定的に毎年複数名採用できていました。しかし、ここ数年、採用環境が大きく変わりました。
少子化や進学率の上昇により、高卒で就職を希望する割合が大きく減少しているのです。コロナ禍の後は特にこの傾向が顕著で、高卒新卒の採用競争が激化し、思うように応募者が集まらない状況が続いています。

高卒新卒の採用が難しくなる中、大学新卒の採用にも取り組んできました。従来、大卒は管理部門での採用が主だったのですが、現在は、技術者採用も積極的に行っています。
大学OBを通じて大学とのコネクションを強化し、教授の紹介や学内セミナー参加などの活動を通して応募者を確保してきました。
しかし、大学新卒の採用環境も競争がかなり激化しています。今年は「マイナビ」の説明会やセミナーを活用して、何とか4名の内定を確定することができましたが、予断を許さない状況です。

このように新卒採用で苦しむ中、5年前に「ちばキャリ」さんを知りました。地元銀行が主催する人事セミナーに参加した時でした。当時は中途採用を考えておらず、すぐに利用することはなかったのですが、一昨年、雇用延長予定だった溶接技術者が定年で退職することになり、即戦力となる人材の中途採用の必要が生じたため、思い出して問合せをしたのです。これが、当社が戦略的に中途採用を行う契機となりました。 

綿密な打ち合わせによりターゲット像の設定を工夫

「ちばキャリ」さんの提案を受けて、信頼できる会社だなと思いました。その上で、利用を始める決め手になったのは、営業担当者との信頼関係でした。営業担当者の丁寧な対応と、こちらの課題を的確に理解しようとする姿勢に信頼感を抱き、契約を決めました。

初の中途採用は溶接技術者の募集となったわけですが、 「さすがに溶接技術者の採用は難しいだろう」との声が社内外で大きく、私自身も採用が難航することを覚悟していました。
しかし、蓋を開けてみると複数名の経験者からの応募があり、1名の採用が決まりました。
その時に採用した社員は現在35歳。当社の大きな戦力として活躍してくれています。

この採用は、当社にとって大きなターニングポイントとなりました。中途採用も良い、という確信が持てたのです。
同じ頃に、たまたま30代の機械オペレーターの退職が続いたこともあり、継続的に中途採用を行うことを決めました。長年、新卒のみの採用を行なってきた当社にとって、採用戦略の大きな転換になります。

新卒で採用できる人材の減少に加え、若手人材の転職へのハードルが低下している社会的背景も重なり、中途採用を開始するタイミングとしては悪くなかったのかもしれません。最終的にこの2年弱で、溶接、機械オペレーター、営業と、複数職種で4名の中途採用を実現しています。

採用活動がうまくいった大きな要因の1つとして、「ちばキャリ」の営業担当者、制作担当者と、求人情報の内容や応募条件に関して細かな調整を丁寧に行えたことがあると考えています。

機械オペレーターの採用では、当初、ロール加工経験者にターゲットを絞っていました。しかし、ちばキャリさんとの議論を通じて、それでは同業者の経験者に限定され、採用の幅が狭すぎることに気付きました。
そこで、製造業全般の経験者にターゲットを広げる方針に転換した結果、バイク部品製造の経験者を採用することができました。この社員は入社後すぐに成果を上げ、即戦力として活躍しています。

営業職の採用においても、年齢や経験条件を柔軟に設定する戦略を立てました。その結果、30代で異業種での営業経験者を確保。
異業種出身ということで勝手が違う部分も当初は出てきますが、入社後の研修や他部署での交流を通じて速いスピードで適応してきてくれています。社内には年齢が近いの技術者が多くおり、すぐに雰囲気に馴染めたことも大きいと思います。

これらの採用成功に、「ちばキャリ」さんが持つ地域密着の強みと、採用成果を出すための具体的な提案が大きく寄与しているのは間違いありません。特に当社においては、職住近接で採用するケースが圧倒的にうまくいくため、千葉県内での採用に特化した「ちばキャリ」さんとの相性は非常に良いと感じています。
今では「ちばキャリ」さんは、当社の中途採用戦略を担う重要なパートナーとして欠かせない存在となっています。  

会社の広報活動の強化が採用力を後押し

約18年前に就任した現社長のもと、当社は現在、ホームページの刷新や展示会への出展、SNSの活用など、積極的な広報施策を展開しています。今回の中途採用の成功にも、新卒採用においても、この広報活動の強化がとても大きな役割を果たしています。

漫画風の弊社の製品説明資料はとてもわかりやすいと評判ですし、ユニホームや販促物、youtubeチャンネル、オフィシャルWEBサイトでの物販など、ユニークな取組みが明るい社風を伝えるのに大いに役立っています。特に若手社員が中心となって運営するインスタグラムは話題性があり、社員でもある「ROLL GIRL」は、学生をはじめとして、求職者や取引先からの関心を集めています。これらが採用活動に与えた影響はとても大きいですね。

ただ、もちろん広報が成果を出すためには、発信できる情報があることが大事です。
私が、採用活動に特に効果が大きいと感じるテーマは2つあります。

1つは、温かい社風を感じさせる福利厚生の制度
例えば、社員の子どもが小学校に入学する際に会社からランドセルをプレゼントしたり、配偶者の誕生日に花束を贈ったり。こうした制度を通して、社員を大切にする文化を伝えることができますし、実際に、求職者からの「働きやすい会社」という評価につながっています。

もう1つは、当社の事業戦略の周知です。
なぜ当社が100年以上にわたり存続し、成長し続けることができているか、事業の優位性や強みをわかりやすく説明することにより、求職者に安心してもらえています。

このあたりをうまく表現するために、私自身、採用を担当する部門に転属する前に営業現場にいた経験が活きているかもしれません。私は長年、当社の技術力や製品を顧客に伝えてきました。採用活動においても、地道に会社の強みや素晴らしさを求人原稿や面接で伝えていくことが、採用の根幹なのではないかと思います。
また、広報に力を入れていることで、入社前と入社後のギャップが少なかったことが、初めての中途採用にも関わらず、退職者がいないという結果に繋がっている面もあると思います。

今後、当社が安定した成長を続けるためには、新卒採用と中途採用の両方に、継続的に力を入れていく必要があります。
「ちばキャリ」さんとの信頼関係をさらに深めながら、新たな人材を確保し、人を育て、技術を磨き、「次の100年」も更なる発展を目指していきます。 

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