「身体を動かす現場仕事に就きたい」その気持ちに性別差は関係ないと思い動いた、初めての転職活動。
Aさん(女性・20代前半) Bさん
(男性 / 20歳)
- Before
- フリーター
- After
- トラックドライバー兼構内作業員
記事の目次
今回はナカノ株式会社様に直近で入社された2名の20代スタッフへのインタビュー。
まずは、Aさん(女性/20代前半)へのインタビューをご覧ください。
就職活動の仕方が分からなかった学生時代。就職せずにアルバイトの継続へ。
これまでのキャリアを教えてください。
キャリアらしいキャリアはなくて。高校を卒業してからナカノに入社するまでは、地元のガソリンスタンドでアルバイトをしていました。進学も考えていなかったですし、就職活動もしようと思ったのですが、やり方が分からなくて。一応、求人を見たりもしたのですが、特にやりたいこともなくピンとこなかったので、愛着もあったしこのままアルバイトでいいかなって。
バイト先の選択はなんでガソリンスタンドだったんですか?
大好きな漫画の主人公がガソリンスタンドでアルバイトをしている設定だったんです!その主人公がほんとに好きで、自分も同じことがやりたいなって(笑)車の漫画なんですけど、その影響もあり車も好きでしたので、働くならここだなって思いましたね。
憧れの人と同じ仕事に就きたい気持ちわかります(笑)仕事のやりがいや、大変さはありましたか?
セルフのガソリンスタンドだったのですが、セルフって洗車やエンジンオイル、車検などの油外販売で売り上げを上げていかなきゃで。お客様と話していて「お姉さんのオススメならやってもいいよ」って言って貰えるのは嬉しかったですね。自分の提案が響いたのかなって感じることができて、コミュニケーションの楽しさに加えて、やりがいもありました。色んなお客様が来店されるので、年代や性別に合わせてトーク方法も変えたりしないといけなかったので、それも勉強にもなりました。
大変だったことは、車の知識のあるお客様への接客ですね。女ってことだけで舐められてしまうこともあり、提案に関して「この車種じゃなくて、あの車種ならどのオイルがオススメなの?」とか意地悪な質問もされることもあって。中途半端な知識だとクレームになってしまうこともありました。あとは、お客様のいない待ち時間に立ちっぱなしでいることもキツかったですね。掃除や整理整頓などやれることを見つけて実施しても、どうしても暇になってしまう時間はあって。それに耐えられなかったんです。
そうなんですね。バイトを辞めようと思ったきっかけは?
アルバイトだと保証がないことですかね。保険もないし、昇給やボーナスもないし、安定してないなって思い始めました。同級生で大学に行った子たちが就職をし始め「自分も正社員で働いてみたい」と思うようになりました。
「応募する会社間違えてない?」「代理の応募ですか?」そんなことを言われたことからスタートした転職活動でした
活動次第はどうでしたか?
サイトに登録したり応募をする前に「自分のやりたいこと、やりたくないこと」を考えました。ガソリンスタンドの経験や自分の性格から「身体を動かすことが好きなので、座りっぱなしの事務仕事は自分には向かない」と「作業着を着て仕事がしたい」と思ったんです。
現場の仕事がしたいと思い、足場の組立、塗装、鉄骨加工など現場系のお仕事を中心に探していたのですが、女性というだけで「応募する会社を間違えていませんか?」「働きたい方の代理のお電話ですか?」など言われることがあり、面接さえしてもらえなかったんです。現場系の仕事の派遣会社にも登録した時期があったのですが「体力仕事なので、女性だと向きません」と断られることが多く…それも少しショックでしたね。
そうだったんですね。最近女性施工管理など話題になっていますが、施工管理は検討しなかったのですか?
管理とついているのが、事務っぽいなというイメージがあって。現場で作業したかったので、違うと感じ応募はしませんでした。
なるほど。
最初はコンビニなどに置いてある情報誌をみて興味のあった会社へ電話応募をしていたのですが、面接前NGが多かったので私も対策を考えて、求人サイトを見ようと思ったんです。そのタイミングでちばキャリやindeedを使用して「現場作業員」などのワードを中心に検索を進めました。求人サイトを使用するメリットを感じたのが「求める人材」や「福利厚生欄」の記載がしっかりとあり、会社の細かい情報を応募前に知れたことでしたね。
ナカノに応募した理由は「女性の休暇制度(生理休暇)」があったのが理由の1つです。休暇制度を利用する・しないに関わらず、制度として設けていることにびっくりしましたし、その制度があることで「女性でも応募していいんだ」と背中を押してくれました。
他にも理由はありましたか?
免許が必須でしたがAT限定OKなことや、会社負担の資格取得支援制度もポイントでした。私自身スキルがなかったので、会社で支援をしてくれる環境があるのはいいなと思いました。応募時に電話をした際も今までと違って断られることなく、面接に進むことができて。社長が面接をしてくれたのですが、優しそうな人柄に惹かれて「入社するならここだ!」って思いました。
面接の中で「現場以外でもやれますか?」という質問も、もちろんありました。でもこれは、現場では採用できないという意味ではなく「長く働くことを考えたときに現場で体力的に厳しくなってしまったときや、結婚・出産などを視野に入れたときに事務仕事ができた方が仕事の幅がある」や「いろいろと経験をしながら現場以外でもできる仕事を増やして行こう」という意味合いがある質問で。私が現場をやってみたいという思いを汲んでくれた上での質問でした。最初から「無理そう」「できないでしょ」と決めつけずに、可能性を伸ばしてくれそうと感じることができたのも入社したいと思ったポイントでした。
あとは、お手洗いや事務所が綺麗なのも良かったですね。やっぱり男性が多い職場なので不安もあったのですが…綺麗でした(笑)長い時間職場にいることを考えると、かなり重要でしたね。
入社してからはどうですか?
いま4カ月ほどが経ったのですが、前の仕事と比べて段違いに楽しいです!自分のスキルに合わせて、社長が1日のスケジュールを組んでくれるので「次に何をやっていいか分からない」という不安はありませんし、作業員の先輩方や事務員さんみんなが助けてくれて、不安に思うことはないです。
アルマジロ(清掃車)に乗って構内の掃除をしたり、中古鋼材の検収をしたり、入社後にフォークリフトの資格を取ったので、フォークリフトに乗っての作業もあったり、色んな事に挑戦させてもらっています!先輩方も「これ、やってみるか?」と声をかけてくれることも多く、職場の雰囲気は居心地がいいですね!
「向き不向き」はやってみないと分からないことって多いと思いますが、私はこの業界に飛び込んでよかったって本当に思っています。できるかなと不安ばかり感じて諦めちゃうと「自分の可能性を、自分自身で狭めていること」にもなりますしね。私は実際に飛び込んでみて「今が楽しくて、やりがいがあって、やれることが増えるのが嬉しい」って感じることができていますし!
これからも、もっと勉強して色んな資格を取っていき、できる仕事を増やして行きたいです!
ありがとうございました。
次は入社3日目のBさん。入社歴は浅いですが、入社のきっかけなどをインタビューできました。
「大型を運転したい」ずっと前から目指してきた目標があります
早速ですが、今までは何をされてきたんですか?
中学を卒業してからずっと現場仕事をしてきて、いま社会人歴は6年目になります。土木、配管、家の基礎工事、解体まで一通りやってきたので、多分家周りの工事なら自分で何でもできるスキルはありますね。業界や職種のジャンルは違うので、初めてやる内容に戸惑うことはありますが、職人としてのベースはあるので、頑張りたいですね。
現場歴かなり長いですね。
自分は、昔から大型トラックを運転したい夢があって、免許を取りに行けるのが21歳からなので、それまでは現場を経験して繋げればいいかなって。進学をしなかった理由は、とにかく自分の経験を積みたかったからです。
この6年間も、資格を持ってないゆえにできない仕事があって、悔しい思いもしました。大きい現場になればなるほど、資格有無の重要さを感じてしまって。現場の仕事は勉強はもちろんですが、現場の経験年数を問われるものもあるので、自分のスキルを磨くために、いまは頑張ろうと思っています。
入社のキッカケは?
地元の近くで大型車を運転したかったんです。働くための通勤時間が長いのも嫌だなって。その時に、ナカノのことを知って「自分にとってもかなり好条件」と感じたのがきっかけです。長距離運転がないものポイントでしたし、なにより「会社負担で資格取得」。とにかく色んな資格を取ってできることを増やしたいと思っていたので、タイミングが良かったとしか言えないですね。メリットしか見つからないです。
これから頑張りたいことはありますか?
明日から中型免許取得で教習所に通うので、まずは中型免許の取得です。中型を取って運転スキルを磨いて、半年後の大型免許取得に臨む予定です。これが直近の目標です。さっきも言いましたが、とにかく「資格を持っていることは強み」だと思うんです。加えて、こういった現場系の会社だから叶う特権も「複数の資格取得ができること」ですし。職場、特に現場仕事は一切学歴は関係ないですし、仕事で活かせるスキルを身につけていきたいです。やれることを増やして行き、「お前だから任せる」と言われる人材になりたいですね。大型免許+現場系のスキルを豊富に持っているってだけで、この先の将来のことを考えても活かせると思いますし。
自分はいま一番年下ですが、20代の同世代が増えてくれると嬉しいですね。みんな20歳以上も年上なので(笑)自分も教えられることはアドバイスしていきますし、「どうした?」って声をかけてくれる先輩たちもいるので、一緒に成長していきたいですね。働ける仲間を待ってます。
ありがとうございました!
採用担当者の声
Aさんに関しては、女性採用は初めてだったので、かなり迷いましたね。採用実績はないし、現場仕事なのはもちろん、彼女自身が会社に馴染めるかどうかも含めて「どうしようかな」と。でも、応募してきてくれたなら興味はあるし、とりあえず会ってみようと思いましたね。面接の印象は、話してみるとやる気がものすごくやる気があって。いけるかなと思って「じゃあ、1週間やってみるかと」と試しに仕事をやらせてみたんです。気づいたら4カ月経ってまして(笑)いまでも楽しそうに仕事をやっている姿を見ると安心しますね。
Bさん含めて、今までとは違うタイプの採用、しかも若手が入社してくれたことによって現場の社員たちが「これやってみるか?」「これはこうやるんだよ」と積極的に教育をしてくれるようになったんです。新しい風が入ったことで、会社の雰囲気がいい意味で変わりましたね。
私の考えとして「やる気のある仕事のできない子を採用していき育てたい」という方針があります。なので、これからも若手採用には力を入れてきたいとも考えておりますし、その世代の考えをくみ取りながら、働き方改革も進めていきたいですね。
企業情報
- 会社名
- ナカノ株式会社
- 事業内容
- 鉄屑スクラップ問屋
- 求人情報
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