20240401080909.png出典:最近の雇用失業情勢について(千葉労働局・2024年3月29日)

3月29日に千葉労働局が、2月の有効求人倍率(最近の雇用失業情勢)について発表しました。転職市場の状況をつかむ上で、求人倍率の推移をみておくことはとても有効ですのでご紹介します。

求人倍率についてなんとなくしか理解していない方もいらっしゃると思うので、簡単に説明すると、求人倍率とは、求人数÷求職者数で、1人の求職者あたりに何件の求人があるのかを示す数値です。有効求人倍率というのは、ハローワークに登録されている求人と求職者の数で計算したものになります。

今回の発表によると、千葉県の2月の有効求人倍率は0.95倍となり、前月と同水準となっています。ただ、正社員有効求人倍率は0.79倍となり、前年同月から0.02ポイント低下しました。

この数値を見ると、ハローワークに登録されている求人数は、ハローワークに登録している求職者数よりも少ないということになります。ここで大事なのは、全体の数字だけでなく内訳をつかんでおくこと。職種ごとにこの有効求人倍率は大きく異なります。

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例えば、事務的な仕事に関してみると、有効求人倍率は0.34倍。ざっくりと求職者3人に1件の求人しかないこととなります。なかなか厳しい現実ですね。

ですので、特に事務的な仕事を求めている方においては、転職活動に工夫が必要となります。
事務の中でも応募の少なそうな求人を探したり、事務的スキル以外のスキルを組み合わせられるような求人を探したり、別の職種へのキャリアチェンジを考えたり。。。

また、事務職は生成AIの登場によって、求められる役割が急激に変化しているという現実もあります。なぜ事務職に就きたいのか、将来どのような仕事をしたいのか、しっかりと考えることも重要ですね。

参考までに、事務職の転職に関するちばキャリ内の記事を添付しますので、気になる項目があればぜひご覧ください。
事務職への転職のメリデメ・注意点 事務職への安易な転職は危険!
事務のスキルアップ ~4つの方法と3つの重要なスキル~