
賃上げ、中小、大企業と格差拡大(日経新聞)
出典:商船三井、ベア月9万2400円 賃上げバブル並み5.6% 中小、大企業と格差拡大(日経新聞・2024年5月30日)
本日の日経新聞には、日本経済新聞社がまとめた2024年の賃金動向調査に関する記事がいくつも掲載されていました。
「商船三井、ベア月9万2400円 賃上げバブル並み5.6% 中小、大企業と格差拡大 」によると、主な概要は以下の通りです。
・2024年の賃金動向調査では、定期昇給とベースアップ(ベア)を合わせた平均賃上げ率は前年比1.61ポイント高い5.67%となり、1990年のバブル期並みの高水準だった。
・今回の賃金動向調査では中小の賃上げ率は4.58%(前年比0.86ポイント増)と、データを遡れる02年以来最高となった。
・中小の賃上げ額は1万4430円で全体平均より約4600円低く、全体平均との差は前年より2.3倍に増えた。
・労働分配率は、大企業が4割前後で低下傾向にある一方、中小は23年12月末に72.9%と前年同期比1.7ポイント増えた。
大手、中小ともに賃上げされているものの、その格差が開いています。労働条件は採用力を構成する重要な要素の1つです。
相対的に低くなることで採用力の低下につながることもあるので、大手企業も含めた全体の動向を注視しておく必要がありますね。
その他、賃金動向調査に関して、「ベア実施、9割超え 製造業は賃上げ6%」という記事も一部抜粋しておきます。
・ベースアップ(ベア)の実施率は94.1%で過去最高(前年実施率:87.9%)
・ベアの平均金額は1万3594円で前年比75%増となった
・定期昇給とベアを合わせた平均賃上げ率は前年比1.61ポイント高い5.67%
・製造業の賃上げ率は6.02%と伸びが目立った
・実質賃金は今年3月まで24カ月連続のマイナス