
約2人に1人が、「賞与が少ない」ことが理由で転職を経験(マイナビ)
出典:「2024年夏ボーナスと転職に関する調査」(マイナビ・2024年6月6日)
マイナビが、「2024年夏ボーナスと転職に関する調査」の結果を発表しました。
主な概要は以下の通りです。
・約2人に1人が「賞与が少ない」ことを理由に転職したことがある。
そのうち「1番大きな転職理由だった」と答えた人は20代が最多
・予想している夏の賞与額は平均51.8万円、理想は平均94.8万円とギャップは40万円以上。
6割以上が「夏ボーナスに賃上げの機運を感じていない」と回答
・前年夏の賞与額に納得していない人は半数以上。
「賞与」への納得感が低い人は、「評価」への納得感も低い傾向
・評価への納得感がない理由は「評価基準の不明瞭さ」「フィードバックの欠如」。
評価に納得できたら「仕事の満足度」が高まる人は半数以上
20代の約1/3が賞与が少ないことが一番の転職理由になっていることは驚きです。また、賞与のが額だけでなく、不明瞭な算定基準なども不満の要因になっていることが伺えます。
我々も、求人原稿作成のための取材の際に、やりがいや達成感といった「動機付け要因」を伺うことが多いですが、給与や労働条件などの「衛生要因」も満たせていないと、なかなか成果が出ないことも事実です。
とはいえ、「衛生要因」を充実させても、社員が辞めないわけではないですし、ましてや、継続的なモチベーションアップにつながるわけではありません。
その点をしっかり認識した上で、冷静な対応が必要ですね。
今年予想している夏の賞与額は平均51.8万円なのに、自分の仕事に見合う理想の賞与額は平均94.8万円と、理想と現実には大きな差があります。この理想の根拠がよくわかりませんが、賞与額の見込みや算出方法をできるだけ開示することでギャップを解消していく工夫も欠かせません。