太田プレス株式会社
一度離れたら、太田プレスの良さがわかった。

一度離れたら、太田プレスの良さがわかった。

I・Yさん(49)
2002年入社
前職:建築の工事管理
現職:T型溶接ナットの製造(機械オペレーター)

実は、出戻りなんです。

―太田プレスには、転職でご入社されたんですか?

はい。もう20年以上前になりますが、以前は建築の工事管理をしていました。

ただ、当時勤めていた千葉営業所がなくなることになり、自分は千葉で仕事をしたかったので、転職をすることにしました。

―製造の仕事には興味があったのですか?

正直、そこまで興味があったわけではなく…何か新しいことにチャレンジしてみたかったんです。

太田プレスの製品(T型溶接ナット)が自動車に使われていることは知っていたと思いますが、それ以外は何もわからず。そんな感じでまったくの未経験から始めています。

―いくつか工程ごとに部門がありますが、Iさんはどちらで?

工場内では「ネジ」と呼ばれる、ナットの穴にネジ切りをしていく工程です。簡単にいうと、ネジの溝(ネジ山)を機械で彫っていく工程で、順番的には後半部分です。一時期はプレス工程にいたこともあったのですが、ネジでの仕事が長いですね。

ちなみに…自分はいちど退職しているんです。3年くらい、別の仕事をしていた時期があります。でも、やっぱり太田プレスの仕事が自分に合っていると感じたし、働きやすい会社だなと思ったんです。それで、戻ってきました。

―ぜひ、その仕事と働きやすさについて教えてください!

コツコツと、成長できる仕事。

―工程によって分けられた部門は、それぞれどんな仕事なんですか?

まず、材料をナットの原型にするのが冷間圧造工程。
そこでつくられた原型に穴をあけたり、形を整えるのがプレス工程。
穴にネジ山を彫っていくのが、自分がいるタッピング工程(ネジ)。
その後、製品を綺麗に洗浄して、検査をして、出荷の手配がされていきます。

工程(部門)によって加工内容が違うので、使用する機械も異なりますが、仕事のイメージはそこまで違いはないと思いますよ。

ー機械の操作がメイン業務ですか?

機械が動き始めると、自動で加工されていくので、人間の手で行うのは機械に治具(じぐ/補助工具)を取り付けたり、複数の機械を見守りながら途中で止まった際に対応したり、機械をメンテナンスしたり、不良品の見極め・検査などです。

ー1人前になるのに数年かかるとも聞きましたが、どんなところが奥深いのですか?

何というか…正直、仕事自体は難しいことではないんです。たとえば治具の取り付け自体は、教えてもらえばすぐにできるようになります。

ただ、同じ仕事をしても、経験値によって、途中で機械がまったく止まることなく稼働したり、不良品が少なかったり、機械の部品の消耗が少なかったり…と色々なところで差が出てきます。

ーそれは取り付け方の違いなんでしょうか。

本当に絶妙な調整で、仕上がりも変わってきますね。自分の部門では40~50台の機械が同時に動いているから、機械が止まる頻度が少なければ、みんなの仕事もラクになるんです。

製品の仕上がり以外にも、そういう部分で経験すればするほど上達を感じられると思います。

ー自動車で使われる部品をつくるとなると…日常で自動車を見て実感することもあるんですか?

ん~それはあんまり(笑)
「使われてるんだろうな~」くらいですね。

ーIさんにとって、やりがいはどんなときに感じるんですか?

どれだけ不良品を出さなかったか、ですかね。1日数万~100万個の製品をつくるから、どうしても不良品は出てしまうんです。各部門の工程が繋がっている分、自分のところではできるだけ不良品を出さないぞと、こだわっています。

そして無事に出荷が完了すると、やっぱりホッとします。この仕事は、どちらかというとルーチンで、毎日大きな変化はないかもしれないけれど、決められたことをコツコツとこなしていく点は、自分の性に合っていると思いますね。

やっぱり、ここが居心地よかった。

ー入社どのくらいで、いちど退職されたのですか?

入社13年か14年目くらいかな…また新しいことがしたくなって、全然違う仕事に就きました。

ただ、違う仕事をしてみて、自分は製造の仕事が性に合っていると感じたのと、人間関係・働き方なども、トータルで「太田プレスって良かったんだなぁ…」と実感しました。

ー人間関係は、どういった部分で?

一般的な会社なら、部長がいて、課長がいて…って役職が複数あると思いますが、当社は親方という役職のみ。

親方以外の社員は特に役職がないので、威張る人もいないというか…良い意味で上下関係がなくてラクなんです。もちろん先輩後輩はありますが、フラットな関係性なので、困ったことがあれば気軽に聞けますし、嫌な顔せずに助けになってくれる人ばかりです。

ー役職は親方のみ、珍しいですね

けっこう良いですよ。別の仕事をしたときに、役職や立場で人間関係にすごく気を遣って…実感しました。

人間関係がフラットな分、みんな仕事に集中できるというか…良いモノをつくろうという意識は共通していると思います。
冷間圧造⇒プレス⇒タッピング(ネジ)…と各部門の仕事が繋がっているからというのもあるかもしれません。

ー新入社員にとっても安心の環境だと思いますか?

思います。3ヶ月は経験豊富な社員がつきっきりで教えますし、部門ごとに15~20人の社員がいて、同じ仕事ができる人が何人もいるから1人で悩むことはありません。

有休も取りやすくて、旅行とか、家族の用事などで柔軟に取れます。ただ…残業はちょっと多いかもしれません。

ーそうなんですか?

特に繁忙期は、早出や夜20時30分くらいまで稼働することがあります。でも、当社の残業って全部シフトで決まっていて、事前にわかるんですよ。

だから「今日は18時30分まで残業だ」ってあらかじめわかっているし、そこから延びることもありません。もちろん残業できないときは定時で退社することもできます。

自分的には、休日はしっかり取れるし、平日は時々残業があっても帰宅できる時間がわかっているから、予定が立てやすくて、この働き方をすごく気に入っています。

ーなるほど

どうしても平均残業時間として求人に記載すると、多く見えてしまうでしょ?
当社は良い意味で正直だから、残業時間とかも隠さずに入社前にしっかり伝えているんです。きっと「思っていたよりも働きやすいな」って感じてくれる人が多いと思うので、そこは強く伝えたいですね。

ーがんばって記事にしてみますね!

そんな感じで、仕事も働き方も自分に合っているなと思って、太田プレスに戻りたくなりました。「戻りたい」って伝えたらすぐに面談を設定してくれて、また入社させていただいて、感謝しています。

実際に、自分以外にも出戻りの社員がいるし、定着率が良くて10年・20年選手はゴロゴロいます。コツコツと続けていく仕事だけど奥が深くて飽きがこないし、何より穏やかな気持ちで働き続けられる職場だと思います。

企業担当者の声

朗らかな人柄のIさんは、ムードメーカー的存在で工場の雰囲気を良くしてくれます。また、5Sチーム(工場内美化・整理整頓など)のリーダーを担当していたり、会社のある千葉リサーチパーク内の地域清掃活動にも積極的に参加をしていて、製造現場以外でも会社に貢献しています。今後、社員が増えた際にも、育成やサポートを安心してお任せができますし、期待してます。

(人事担当者より)

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