
―入社の経緯を教えてください
入社したのは約10年前。30歳の頃でした。
前職はアパレル関係の仕事をしていたのですが、給与面も含め職場環境の将来性に不安があり、退職。そのあと1年間は定職に就かずに、国内外を旅したりして、気ままに過ごしていました。
―そうだったのですね!どうやってクランベックを知ったのですか?
そろそろちゃんと職に就かないとと思い、企業の合同説明会に参加したときにクランベックを知りました。
給与も安定してそうだし、立地も自分の希望と合致していて。福利厚生も充実していたので、この会社なら自立して暮らしていけそうだと思い入社を決めました。
―仕事内容や景観工事にも興味があったのですか?
うーん、正直その点は深くは考えていませんでした。未経験だったので、イメージも付いていなかったですし。
しいて言えば、自分は美大を出ていて、学生時代に写真研究をしていたので、「景観」は自分の興味のある分野でした。ただ、いま思えば…という程度で、当時はそんな立派な理由はありませんでしたよ。
―前職とはガラッと異なる仕事ですが、始めた頃はどのように感じましたか?
想像以上に泥くさい仕事だと思いました。
工事の受注に向けた営業活動もそうですし、受注後の段取りや現場の管理業務も。
工事を獲得するには、会社の実績や技術力はもちろんですが、他社よりも費用を抑えて提示することも決め手となります。自社で受注できるように、資材を取り扱うメーカーさんだったり、施工してくれる職人さんなど、多方面と交渉して、調整する必要があります。
現場の安全パトロールなど、時々現場に行って進捗を確認することもあります。景観工事は屋外なので、天気や気温にも左右されやすかったり、現場では安全第一で一人一人が真剣に作業している分、時には厳しい言葉で注意をされることもありました。
―10年前は今以上に、現場の環境も厳しいものだったのでしょうか
そうですね。ただ、自分が入社した当時と比べて、今はだいぶ、言葉遣いも含めて紳士的というか、一人一人を尊重し合っているように感じます。
―どのようにして、仕事を覚えていったのですか?
最初は先輩と一緒に仕事をしながら、そして少しずつ、数万円単位の小規模な工事から任せられるようになりました。都度、先輩に聞きながら仕事を覚えていきました。
30歳で、しかも未経験で入社して、自分は遅れをとっているんじゃないかと焦りを感じることもありましたが、周りの先輩方がいつも助けてくれて、仕事を教えてくれました。
何もわからなかったからこそ「早く一人前になりたい」という気持ちも強かったですし、会社の人だけでなく、一つ一つの工事で一緒に仕事をする人たちにも色々なことを教わって。周りの人に助けられながら、ここまでこられたのだと感じています。