タイセーテクニカ株式会社
5年後、10年後まで続く関係性をつくっていく

5年後、10年後まで続く関係性をつくっていく

T・Rさん(42歳)
2008年入社
前職:自動車整備士/花屋
現職:ルート営業

安定した生活を求めて転職

―今は入社してどれくらいですか?

7月で18年目になりました。

―長いですね…!前職は何を?

ひとつ前は花屋でアルバイトをしていて、その前は自動車整備士を5年ほどやっていました。整備士は正社員でした。

―整備士から花屋というのも珍しいですね

父が花屋で働いていて、私も知識を身につけたら二人で独立できるかなと思ったんです。結局それはせず、また正社員として働くために転職活動を始めました。

―転職活動ではどんなことを叶えたいと思っていましたか?

やっぱり一番は生活の安定。正社員で、安定した収入が得られることですかね。整備士は日給月給制だったので…

あとは、私が子どもの頃は父も営業職をしていて、その時の話をよく聞いていたので、営業をやってみたいと思っていました。他の職種も探してはいたのですが、結果的にタイセーテクニカで営業で採用してもらいました。

―今までとは全く違う業界ですが、そこはいかがですか?

当社が扱っている商材のネジやボルトは、整備士時代に触ったことがあったので、馴染みがないわけではなかったんです。なんとなく知っているものだったので、多少知識が活かせるかなという思いはありました。

―整備士時代の知識が活きているなと思うことはありますか?

ネジやボルトって、締めようと思えばいくらでも締まっていっちゃうんですね。そして最終的には切れて壊れてしまうんですけど、そういうのは肌感覚でわかるので、お客様ともそうした話を交えながらお話しすることはあります。

―他にもいろいろな会社を検討していたと思いますが、入社の決め手は?

一番に内定をいただいたからというのもありますが、歴史もあってしっかりとしている会社なので、こういうところで働けたらいいなと思って決めました。

下請けじゃなくて、仲間。その意識が仕事に活きる。

―今のお仕事内容を教えてください

営業担当として、お客様から依頼いただいたものを受注・手配し、協力会社に製作を依頼、その後納品するということをしています。納品時にお客様と品質や見積りについて打ち合わせをすることもあります。

営業のスタイルとしては基本的にはルート営業で、担当先が決められていて、その会社に営業活動をするという流れです。担当が変わらないかぎりは1社と長くお付き合いできるのが良いところだと思います。

―その場限りじゃないのがいいですね

会社同士のお付き合いは大体10年以上で、担当としては5年~10年は関係が続きます。

―営業未経験で入社して、始めた頃はいかがでしたか?

うーん…特に戸惑いとかはなかったですね。
最初は何もできないので、先輩に付いて回って、担当を持たせてもらって、実践しながら覚えていきました。営業はお客様や協力会社、社内とのコミュニケーションが大切になってくるので、まずは挨拶ができれば未経験でも大丈夫だと思います。

―営業をする上で気を付けていることは?

お客様によってご要望が違うので、柔軟に対応して受注につなげられるように努めています。

あとは、柔らかい対応をするというか…
社内にも協力会社にも、相談しやすい関係づくりを心掛けています。こちらも柔らかい対応をすることで、協力してもらいやすいと思うので。当社では、「下請け会社」ではなく「協力会社」と呼んでいて、横の関係で仲間であるという意識を大切にしています。

―協力会社にはどんな会社が含まれるのですか?

加工をお任せする会社と、ネジなどの市販品を販売している会社の2パターンがあります。町工場から大きい会社まで様々で、協力会社はたくさんあるんです。
身につけないといけない知識もその分たくさんありますが、仕事をしながら覚えていきました。

困ったときに、思い出される存在に

―仕事の面白い瞬間は?

やっぱり、ひとつのお客様とじっくりお付き合いできるということ。

あとは、そんなによくあることではないのですが…
例えば、A社に勤めていたお客様がB社に転職したとき、転職後もご連絡をいただいて、受注につながったことがありました。会社とのお付き合いもそうですが、人とのお付き合いも続いていくのが面白いところです。「あの人に相談してみよう」って、また自分のことを思い出してもらえたのが嬉しかったですね。

―反対に苦労したことは?

部品商社なので、常について回るのが「品質・コスト・納期」。その中で、同じものを納めていても不具合が起こることはどうしてもあって、品質に問題が起きた時は大変ですね。

―問題が起きた時はどう対応していますか?
お客様から不具合の連絡が来た時は、営業が窓口となって最優先で対応しています。
ただ、最近は社内に品質管理課ができたので、協力会社に対しての原因究明については品質管理が担当しています。しっかり役割分担されているので、負担も軽くなりました。

当たり前のことですが、問題が起きた時は誠実にスピーディーに対応するということを心掛けています。真面目に向き合うことで信頼してもらえますし、だからこそ何かあったときに頼りにしてもらえるんだと思います。

―18年の中で、特に印象に残っている出来事はありますか?

入社して6年目くらいのとき、私が担当する前に取引が終了した会社があったのですが、私が再チャレンジして、取引が再開したことがありました。それは嬉しかったなぁ。当時の会長もすごく喜んでくださって。当時会長が、「痺れるような取引をしよう」と言っていて、まさにこういうことだったんじゃないかな。

安心感が続けられる理由

―18年も続けるってすごいことだと思うのですが、続けられた理由はありますか?

社内の人がみんな優しいということですかね。社内も社外も、人間関係がいいのが一番の理由です。あと、安定したモノづくりを行っている会社とお取引しているので、当社も安定感があります。収入面で安心できるのも、転職してよかったです。理不尽な業界じゃないので、真面目にやればやるほどお客様からも社内からも評価してもらえて、モチベーションにもなります。

働き方も良くて、年間休日が120日以上で休みがしっかりあるので、出かけやすくなりましたね。

―安心して続けられる環境なんですね

そうですね。

実は、最近体調を崩してしまって、入院と休職をしていたんです。もう辞めなきゃいけないのかなって思った瞬間もあったのですが、「みんな待ってるから、回復したら戻っておいで」と社長が言ってくださって。
私が休んでいる分、周りのメンバーも大変だったとは思うのですが、カバーしてくれるだけの土壌があるので安心して休めましたし、また戻ってくることができました。

―今後の目標を教えてください

18年目ですが年齢的にも一番下で、後輩がいないんです。だから、後輩の育成をしてみたいな。手取り足取りサポートしますし、困ったら相談できる環境なので、安心して入社してきてほしいです。

―ありがとうございました!

企業担当者の声

すごく真面目だからお客様からの評価も高く、「彼に任せれば大丈夫」と、私も信頼を置いています。新規先も積極的に獲得しようとしていて、周りの社員たちも「どうやって取っているの?」と参考にするほど。
先日、外部研修に一緒に参加したのですが、ゆくゆくは幹部を目指してほしいと思っています。そのためにも、まずは後輩が入社したら指導をしてくれることを期待しています。(社長・黒古より)

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