CADしか使えなかったが自分が、業界の専門資格を取り設計士としてさらなる成長
作佐部 修さん
(男性 / 37歳)
- Before
- 住宅設計
- After
- 上下水道の設計スタッフ
記事の目次
建築への興味を諦めきれず、ケーキ屋さんを辞めて再度専門学校へ入学→設計士へ
これまでの経歴を教えてください。
商業高校を卒業後に調理の専門学校へ進み、ケーキ屋さんへ就職をしました。ただ、半年もせずに退職をし、そのあとは2年間ほどフリーターをしていました。
昔はその時に興味のある道へ進んでいたので、いま思うと変な経歴ですよね…(笑)
興味は大事ですよ!フリーターの後はすぐいまの勤め先ですか?
いえ、しっかりと知識を身につけるために建築の専門学校へ入学しました。というのも、父親が住宅設計の事務所をやっているのもあり、建築業界や設計士にも興味があって。
高校の時も設計か調理で悩んでいたのですが、その時の自分は調理の方が気持ちが強かったので、そっちに行った感じで。もう一度目指してみようと思って、再度建築の方へ進みだしました。
卒業後は、父の会社に就職し、そこで5年ほど住宅設計の仕事を行っていました。
そのまま家業を継ぐという選択はなかったのですか?
小さな個人事務所でしたので、正直なところ受注数が不安定な時期もあって。時期によっては設計士+派遣のバイトを掛け持ちで行っている時期もあったりしたんです。
父親が社長・自分が社員というのもあり人間関係の問題はなく気は楽でしたが「安定さの確保」だったり「企業(組織)の中で仕事をし、成長していきたい」という想いも出てきて、父には転職の意向を伝えさせてもらいました。
自分がこっちの道にきたときに嬉しそうでしたし、父親的には継いでほしい気持ちもあっただろうけど、この時29歳でしたので、自分の年齢的にも最後のチャンスと思っていたので、言い出せたっていうのもありますね。
転職軸は「いままでのスキルを活かせそうな会社」でした
転職活動はどのように行ったんですか?
まずインターネットで「千葉 転職」で検索、上位にでてきたのが「ちばキャリ」だったので、サイトに登録し求人検索をさせていただきました。
行なったのは「職種からの検索」。というのも、設計職に携わっていたかったことや、前職でのスキルを活かせる仕事に就きたいと思ったからです。
そこで見つけたのが「吉沢水道コンサルタント」の求人。応募をした理由は、単純に募集要項を見て「30歳以下(当時)、CADが使える方」で「よし、自分いける!!」って思ったからですね。応募からすぐ面接があり、ご縁あり内定、入社と1ヶ月半くらいで進みました。
9年前のお話になってしまいますが、面接時の印象など覚えていますか?
現相談役(当時社長)と現社長(当時部長)のお二人との面接だったのは覚えているのですが、内容までは…すいません。
でも、社長に対して感じた「業界人っぽい!」っていう印象はいまだに忘れられませんね(笑)見た目のインパクトはありましたが、話をしていて「入社したいな」という想いが強くなり、内定を承諾させていただいたって感じですね。
チームで仕事の安心感。所有資格が仕事の幅へ繋がるなど、長く勤めるほどやりがいが大きくなっていきました
入社後はどのようなお仕事から始めましたか?
最初はとにかく、配管の図面の見方になれることや先輩について現場に同行して、現地での作業(写真撮影・サイズの測定)などの手順を覚えるところから始まりました。
図面についても住宅設計とは全く内容は異なっているので、0から覚えることも多くて大変でした。とにかく慣れるためにまずはCADで書く前の、下絵を書くところからコツコツと。自分が書いた下絵を、先輩がCADに起こすといった作業でしたね。
実践形式でしたが反復して行うことで、できるようになることも多いので、最初は簡単な・単純な作業から任せてもらっていました。
大変だったことは?
自分は「CADが使えて、図面を見ることに慣れているだけ」だったので、それ以外は知識ゼロの状態。
社内には過去の設計書などもあるのでそれを見たり、実際にできあがった成果品(設計図)を見て「どうしてこの設計になったのか」などイメージをしながら紐解いていく、という練習はしていました。
まぁ、実際頑張っても分からないことは多かったので「とにかく聞く」。自分自身の最短のスキルアップ方法はこれでしたけどね。知識を身につけるためには「知っている人に聞く」のが、やっぱり一番いいとも思いましたね。
どのくらいの期間で図面の設計を任せられるようになったんですか?
ある程度慣れてくると「ここちょっとCADで書いてみようか」など部分的に任せてもらう機会はありました。ちょっとずつできる範囲を広げながら「ここまで任せていい?」と先輩に言ってもらえるようになったのは、2~3年目くらいですね。
当社のやり方として、設計図の作成って1人でやるものでものではなくて。「担当者」「主任技術者」「照査技術者」と3名1チームで行っていて、新人期間はこの中に0.5人分の戦力として参加して、基礎力を身につける感じなんです。チェックも必ず3人の目が入りますし、安心して仕事ができる体制はあって。
現場には行くときもサイズの測定も基本2人いないとできないので、そういった意味でも「1人で仕事をしない安心感」もありますね。
やりがいや仕事の楽しさはどうですか?
成果品(設計図)ができあがった時ですかね。1つの案件に対して平均して30~40枚の設計図を作るのですが、それを本にまとめていく時間は達成感が大きいですね。私たちが関わっているモノ(水道管/役所案件なので公道の配管が多い)って、道路の下にあるので目には見えないことが多い分、設計図の厚みは1つのやりがいですね。
資格が活きる仕事でもあるので、スキルが身につくのもやりがいですね。入札の際に役所から必須資格がある場合は言われるので、自分のスキルが会社の売上に直結するのも、会社への貢献は感じますね。会社の方で取得支援もしてくれるので、私もいま「1級土木施工管理技士」の資格取得に向けて勉強をしています。
楽しさでいうと、南房総の方など自然の多い場所への現地調査は好きですね。仕事終わりに、そっちの方の美味しいご飯食べて帰ったりとちょっとした小旅行気分で楽しんでいます(笑)
最後に、会社の雰囲気はどうですか?
今年に入って2名の20代のスタッフが加わり、設計部でいうと20~30代が5名・40~60代が5名といい感じのバランスになりましたね!一気に若返った感はあります。この2人も自分と同じような境遇なので、近い世代の先輩として、丁寧に育てていきたいです。
私は9年目とはいえ、当社では下から4番目と中堅の立ち位置。若手とベテラン勢・役員との橋渡しになるような役割にもなっていきたいですね。
落ち着いた社内ではありますが、お昼になると何人かで、きぼーる通りに昼食をとりに行ったりなど社内でのコミュニケーションもしっかりとあって楽しいですね。
本日はありがとうございました。
企業情報
- 会社名
- 株式会社吉沢水道コンサルタント
- 事業内容
- 上水道・下水道・工業用水道に関する調査・計画・設計及び工事管理 など
- 求人情報
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