Q. 質問
履歴書の「趣味・特技」欄ですが、これといった趣味もなく、書くことが見当たりません。下手なことを書いて突っ込まれても困るので空欄で提出したいのですが、問題ないでしょうか?
A. 回答
結論から言うと、空欄はNGです。趣味・特技欄は合否を直接左右する項目ではありませんが、空欄だと「やる気がない」「人物像が見えない」という印象を与えてしまいます。ただし、無理に立派な趣味を書く必要はありません。日常の習慣レベルでも十分。書き方のコツと、具体例を解説します。
なぜ空欄がNGなのか
採用担当者が趣味・特技欄から見ているのは、趣味そのものではなく「人柄」と「面接で話すきっかけ」です。空欄にしてしまうと、以下のような印象を与えるリスクがあります。
- ・ 書類作成への意欲が低いと感じられる
- ・ 人柄や日常の様子が伝わらず、面接官が会話の糸口を見つけにくい
- ・ 他の応募者と並んだとき、印象に残りにくい
- ・ 「自己分析が浅い」と受け取られる可能性がある
面接官の視点:趣味・特技は面接の最初のアイスブレイクに使われることが多い項目です。書いてあれば「○○がお好きなんですね」と話を広げやすく、緊張がほぐれた状態で本題に入れます。空欄だとこの導入が使えず、いきなり志望動機などの本格的な質問に入ることになります。
「特別な趣味がない」と思っている人への発想転換
「立派な趣味」を書く必要はありません。日常の習慣でも、人より少し詳しいことでも、十分趣味・特技として成立します。以下の問いに当てはめて考えてみてください。
| 問いかけ | そこから出てくるもの |
|---|---|
| 休日に何時間か続けてやることは? | 映画鑑賞、料理、散歩、ゲーム、読書、ドライブ、SNS閲覧 |
| お金や時間を使っているものは? | カフェ巡り、サブスク動画、スポーツ観戦、温泉、外食 |
| 人より詳しいと言えるものは? | 特定のスポーツチーム、地元のグルメ、コーヒー、家電、車 |
| 健康のためにしていることは? | ウォーキング、ジョギング、ジム通い、自炊、ヨガ |
| 学生時代に続けていたことは? | 部活動、楽器、習い事、サークル活動 |
| 人によく褒められることは? | 整理整頓、字がきれい、料理、人の話を聞くのが得意 |
面接で会話が広がる書き方の型
趣味・特技欄は単に名前を書くだけより、「具体性」を一言添えると面接で話が広がりやすくなります。型は以下の通りです。
書き方の型
趣味・特技の名前 + 頻度・期間・具体内容
| 弱い書き方 | 改善した書き方 |
|---|---|
| 読書 | 読書(月3〜4冊。歴史小説とビジネス書が中心) |
| 映画鑑賞 | 映画鑑賞(週1〜2本。邦画のヒューマンドラマが好み) |
| スポーツ | ジョギング(週2〜3回・1回5km。月1回程度マラソン大会に参加) |
| 料理 | 料理(自炊歴5年。週末に作り置きを4〜5品まとめて作る) |
| 旅行 | 国内旅行(年3〜4回。温泉地巡りが好きで、これまで全国20か所ほど訪問) |
書かない方がよい趣味・特技
基本的に何を書いてもよいのですが、以下の内容は採用担当者の印象を悪くするリスクがあるため避けたほうが無難です。
- ギャンブル系:パチンコ・競馬・競艇など。金銭感覚への懸念につながる場合がある
- 政治・宗教関連:面接の場では話題にしにくい領域
- 過度に内向的な内容:「ひたすら寝ること」「何もしない」など、覇気がない印象を与える表現
- 嘘・誇張:聞かれた時に答えられないと不信感につながる。書くなら最低限話せる内容に
応募職種と関連付けるとさらに効果的
趣味・特技は人柄を伝えるためのもので、必ずしも仕事と関連付ける必要はありません。ただし、自然な形で応募職種に紐づけられる場合は、自己PR効果が高まります。
| 応募職種 | 活かしやすい趣味・特技 |
|---|---|
| 営業職 | スポーツ(チーム競技)、人と話すこと、旅行、地域コミュニティ活動 |
| 事務・経理 | 家計簿管理、整理整頓、パズル系(数独・クロスワード)、読書 |
| IT・技術職 | プログラミング学習、自作PC、ガジェット研究、将棋・チェス |
| 製造・現場職 | DIY、模型製作、ガーデニング、ランニング、筋トレ |
| 販売・サービス | カフェ巡り、ファッション、料理、写真、人と会うこと |
まとめ
- 趣味・特技欄の空欄はNG。合否を左右しないが、印象を確実に下げる
- 立派な趣味は不要。日常の習慣・人より詳しいことでも十分
- 「名前+頻度・期間・具体内容」の型で書くと面接で話が広がる
- 嘘・誇張はNG。聞かれた時に答えられる範囲で書く