転職活動でもっともつまずきやすいのは、履歴書や職務経歴書といった応募書類をどう書くかという点ではないでしょうか。 経歴や資格についての欄は埋めることができても、自己PRや志望動機のところでどのように書いたらいいのか悩む方は多いでしょう。

そこで今回は具体的なNG例を紹介しながら、書類選考で落とされないための「ウケる履歴書」について解説していきたいと思います。
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端的で短く、読みやすい文章

NG例:
「私は2004年に○○株式会社に入社し、最初はC言語を学びながら実践を通じて仕事を覚え、半年後には●●の開発プロジェクトへ参画することになりまして、6人のチームでJavaを用いた成果物を納品したことで、コミュニケーション能力と開発スキルを身につけました。」
このように「。(マル)」が少なく「、(テン)」が多い文章は、冗長で読みづらい印象を与えます。経歴のすべてを伝えたいからと、時系列順でダラダラと書き連ねても、読み手からすればわかりにくい文章になってしまいます。

ポイントとしては、5W1H(いつ・どこで・だれと・なにを・どうやって)を押さえながら文章をまとめることがあげられます。加えて、一文はできるだけ短くしつつ、要点をしっかり伝えられる文章を心がけるとよいでしょう。

適度に専門用語を使い、なるべく具体的に

NG例:
「開発案件を幅広く経験し、チームの中でも高い成績を残しました。コミュニケーション力や開発スピードには自信があり、社長にも評価されていました。今も新しいプログラミング言語について勉強中で、やる気もあります!」
異業種への転職でない限り、なるべく専門用語を用いた具体的な経歴を記すのがベターです。せっかくアピールできる経験やスキルがあっても、抽象的でぼやっとした説明では、強みを印象づけることができなくなります。

これまでの実績は数字を用いて説明するように心がけ、
「3年間プロジェクトに携わっていました」「社内で1位の成績をとって社長賞を取りました」
といった文章にすると尚よいでしょう。

この例のようにIT業界への転職であれば、RubyやPythonといったプログラミング言語も遠慮することなく出していきましょう。逆にIT業界以外への転職を考えるなら「1つの専門領域において3年間経験を積み...」のように、少し抽象度をあげて専門外の人にも伝わりやすくなるように配慮しましょう。

資格情報は応募職種の関連性のあるものを

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NG例:
「基本情報技術者、ITパスポート試験、宅地建物取引士、秘書技能検定試験」
応募職種に関係のない資格・免許も省いた方がベター。例えば、エンジニアが転職をするときに「秘書技能検定試験」をアピールしても効果的ではありません。
様々な勉強をしてきたアピールにはなりますが、応募職種に活かせる資格に絞るのがよいでしょう。

また、取得を目指している資格や、勉強中の内容を明記するのも効果的です。
「半年前からSwiftを勉強中で、これからの業務でも活かしたいと考えています」
などと記載すると、独学でも勉強する意欲があり、仕事にも前向きに取り組める人物であることをアピールできます。

送付状・封筒選びも慎重に

初めての転職活動では、送付状(添え状)や封筒の選び方についても気を配った方がいいかもしれません。これまでに書いたことがない人も多いかもしれませんが、ビジネスシーンで書類を郵送する際には、送付状と呼ばれる一言メッセージを添えるのがマナーです。

送付状を添えずに郵送しても問題があるわけではありませんが、履歴書や職務経歴書だけが入った封筒を渡されるのと、送付状が添えられた封筒を渡されるのとでは、印象が大きく変わります。
少しでも採用担当者の心象をよくしたいと考えるなら、送付状は必ず用意しましょう。

封筒の選び方についても注意が必要です。ついつい3つ折りや4つ折りにして封筒に入れたくなるかもしれませんが、必ずB5またはA4サイズを折り曲げずに入れられる封筒を用意してください。

折りグセがついた履歴書・職務経歴書を渡して、採用担当者に無用な負担をかけることは望ましくありません。水濡れやシワを防ぐために、透明なクリアファイルに挟むのもおすすめです。

「読み手の気持ちになって考える」がポイント

文章の書き方や封筒についての注意点を確認していると、「そんな細かいところまで気にするの?」と思ってしまうことがあるかもしれません。「些細なことでマナー違反を指摘してくる会社には入りたくない」と考える人もいるでしょう。

しかしここで紹介したような工夫は、相手が気持ちよく書類を読めるように行うべきことです。マナーやルールを守るべきだからというよりも、相手の気持ちに立って行動できることをアピールするためと考えると理解しやすいかもしれません。

相手の気持ちになって物事を考えるのは、コミュニケーション力が要求される高度なスキルでもあります。それを応募書類を通じて印象づけることができると、選考難易度もグッと下がるはずですよ。


まとめ

自分ではわかりやすい書類をつくれたと思っていたとしても、第三者から見ると「ここはこうした方がいいんじゃない?」とアドバイスをもらえることはよくあります。できれば企業に提出する前に、家族や友人にチェックしてもらうとよいでしょう。
自分を効率的にアピールする書類を作成して、いち早く内定を勝ち取りましょう。

作成日 2019/04/11

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