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本日も日経新聞の1面に中途採用に関する記事「中途採用比率が最高37% 7年で2倍に」が掲載されていました。


【記事要約】
ポイント1.日本の中途採用比率、過去最高の37.6%に
ポイント2.コロナ禍収束で対面・現場業務の人材需要急増
ポイント3.デジタル人材の確保競争が激化、新たな採用戦略が求められる


2023年度の採用計画調査によると、中途採用の比率が過去最高の37.6%に達し、新卒主体の採用慣行に限界が近づいている。この背景には、少子高齢化による労働人口の減少と、業界全体でデジタル人材の獲得競争が激化していることがある。特に非製造業の中途採用比率が39.9%と高く、デジタルトランスフォーメーション(DX)の加速に伴い、専門人材を獲得する動きが広がっている。

若年層の離職率は上昇し、新卒の大卒就職者の3年以内離職率は3割を超える状況。これにより、企業は人材流動化を前提とした新たな人事制度の構築が求められる。例として、アルムナイ(卒業生・同窓生)ネットワークの活用や、アルバイトからの登用中心の採用が挙げられる。

構造的な人手不足が深刻化し、2030年には生産年齢人口がピーク時の8割に減少する見通し。企業は新しい取り組みに適応し、人材獲得・育成において新たな戦略を立てることが重要となる。これに対応できるかどうかが、企業の競争力や存続に大きく影響すると予想される。


【コメント】
中小企業においては、特に新卒採用が難しくなってきており、中途採用の比率が高くなるのは否めません。新卒者の数が減っていることに加えて、インターンシップを通じた採用活動が主流となってきており、採用活動の労力に耐えられない企業も多いことも要因です。
 
このような状況の中、中途採用の工夫として記事の中には、
・アルムナイ(卒業生・同窓生)採用
・アルバイト、パートの社員登用
・給与、福利厚生の拡充
などが取り上げられていました。
 
大手企業ほど数が多いわけではありませんが、過去の退職者を呼び戻したり、縁をつなぎとめることは有効な方法の1つです。
弊社でも、過去の正社員が業務委託として3名、弊社の仕事に関わってくれています。
働き方の多様化も進む中、縁のあった社員との関係を大事にすることも欠かせなくなっていますね。