20230728055848.png出典:トヨタ自動車株式会社 アルムナイメンバー登録ページ

7月27日の日経新聞の記事「トヨタ、退職者と交流 専用サイト開設、再入社も後押し」によると、トヨタがキャリア採用の強化に向けて、自己都合などで退職した人と同社社員の交流を目的とした専用サイトを立ち上げるそうです。

最近、「アルムナイ(卒業生)採用」が採用手法の1つとして注目されています。アルムナイ採用とは、自社を退職した人材を再び採用することです。

人材不足が加速する中、離職者や退職者も貴重な人的資源であると考え、関係性を保つ動きが活発になっているのですね。トヨタほどの規模になると、離職者や退職者は相当な数ですので、退職した人が登録できる専用サイトの開設は有効な採用手段となりますね。

中小企業においても、数は期待できませんが、退職者との継続的な関係性の構築は重要度を増しています。退職しても自社に愛着を持ってもらえる関係でありたいですね。

 

また、記事内には、トヨタの採用活動の動きが紹介されていました。採用数や人事体制の規模が違いますので、同じ活動がうまくいくわけではありませんが、トヨタの動きは、採用活動の参考になります。中小企業においても、記事内にあるリファラル採用やダイレクトリクルーティングが活発化してきていますね。

トヨタはキャリア採用の比率を高める目標を掲げている。19年から本格的に始め、21年には社員が知人を紹介する「リファラル採用」を導入した。

22年には企業が個人に直接アプローチする「ダイレクトリクルーティング」を本格的に開始した。18年度は9%だった採用者に占めるキャリア採用の比率が22年度実績では47%まで高まった。