20230901061558.png出典:任天堂HP

ビジネスジャーナルの記事「任天堂、驚異の新入社員定着率「ほぼ100%」...なぜ社員が辞めないのか」(2023年8月31日)によると、任天堂の日本国内の新入社員定着率(2019年4月新卒入社数のうち、2022年4月在籍者の割合)は98.8%とのことです。

新入社員が100人いたとしたら、3年後に約1名しか辞めていないということで驚きの数字ですね。ちなみに任天堂の今年の新入社員は188名となっています。

HPを確認したところ、その他にも様々な指標で高い数値が確認できました。
有給休暇取得率: 87.7%
育児休業取得率:85.3%
育児休業復職率:100%
平均勤続年数:14.3年

 

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給与が高く福利厚生も充実した大企業ではありますが、各数値の高さからは働きやすそうな会社だなあというイメージが伝わってきます。

求人広告においても、有給取得率や育休取得率などの雇用に関するデータは大きなアピールになります。とはいえ、これらの数値が高いのは結果という面もありますね。


この記事では、20代の若者向けに就業サポートなどを行っている株式会社UZUZの岡本社長のコメントが紹介されていますが、任天堂の新人定着率が高いのは、雇用条件に加えて、任天堂が持つイメージの影響力が大きいと指摘しています。

実はこれが一番重要で、『任天堂』というブランド力が社員を離さないのだと思います。ゲーム業界への就職志望者は増加していますが、任天堂を希望する人は、他ではなく『任天堂で働きたい』という想いが強いです。実績的にも、任天堂のゲームは『最も売れたコンピュータゲームソフト』のようなランキングに何本も入っている。自分の携わったゲームを、より多くの人に楽しんでもらいたいという気持ちを持っている人なら、任天堂に入りたい、仕事を続けたいという気持ちになるのではないでしょうか

というように、自社で働きたいと思わせるイメージづくりができるといいですね。
任天堂のような認知度は実現できないにしても、HPを通じて、自社のこだわりやストロングポイントがしっかり伝わるような製品づくり、商品づくりをしていきたいものです。

記事にもある通り、定着率が高ければいいのかという問題はさておき、経営努力により新卒3年目の定着率をほぼ100%にできるという事実に勇気づけられたので、ご紹介させていただきました。