20230922054203.png出典:転職求人倍率レポート(2023年8月)(パーソルキャリア・2023年9月21日)

パーソルキャリアが2023年8月の求人倍率を発表しました。

概要は以下となっています。

・求人倍率は2.38倍(前月差+0.10pt/前年同月差+0.29pt)
・求人数は前月比101.5%、前年同月比128.9%
・転職希望者数は前月比97.3%、前年同月比113.0%
・前月比で求人の増加率が最も大きかったのは、「メディア」(前月比104.8%)、次いで「小売・流通」(前月比104.1%)
・前月比で求人の増加率が最も大きかったのは、「営業」(前月比102.9%)、次いで「販売・サービス」(前月比102.5%)

DX化を支援する企業での営業職や小売・流通業界の物流管理職の求人が増加したようです。全体として求人数が増えた一方、転職希望者が減ったため、求人倍率が上昇しています。

9月以降の見込みに関しては、doda編集長は以下のように述べています。

9月の求人数は、引き続き構造的な人手不足から、企業の採用意欲の高まりは継続すると考えられるため、増加が見込まれます。転職希望者数は、1月入社を見越した転職活動を開始する人の増加が予測されるため、9月以降は増える見込みです。転職希望者よりも求人数の増加率のほうがやや大きいと思われるため、転職求人倍率は微増するでしょう。

また、本日の日経新聞には、以下のようにも書かれています。

構造的な人手不足が続くほか、例年、年末にかけては1月入社に向けた求人が増加しやすい傾向にある。求人倍率も最高値を記録した22年12月の2.54倍を上回る可能性が出てきた。

引き続き、求人市場の動向をしっかり確認していく必要がありますね。

※参考記事:転職求人倍率上昇、8月2.38倍 過去2番目の高水準 インボイス関連に需要(日経新聞・2023年9月22日)