20231019064448.png出典:「2023年 賃上げとボーナスの意識調査」(株式会社ライボ・2023年7月31日)

2024年の賃上げに関するニュースが増えてきました。

先週の日経新聞の記事「サントリー、ベア含め7%賃上げ」(2023年10月21日)では、
・サントリーが7%程度の賃上げを実施する方針
・ビックカメラが7%超のベアを実施する方針
明治安田生命保険も年収ベースで平均7%の賃上げを行う方針
などが紹介されていました。

今年から賃上げに取り組む企業様が増えています。
古い記事ですが、2023年度はどんな状態だったかというと、株式会社ライボの調査機関Job総研が行った「2023年 賃上げとボーナスの意識調査」によると、

・48.9%が「賃上げあり」
・賃上げ額の平均額は1.9万円、中央値が1万円、最頻値が1万円
・賃上げとボーナスのどちらを希望するかを聞くと、「賃上げ派」が82.7%

とのことでした。
この調査によると、大手企業に限らず、調査に答えた方の勤務する企業のほぼ半数が「賃上げ」を行ったようです。

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また、「ボーナス」と「賃上げ」だと「賃上げ」の方がうれしい人が圧倒的に多いことがわかります。
「ボーナス」は業績に大きく左右されますから、下がった時は大きな不満につながることもあります。経営的には「賃上げ」はとても勇気のいることですが、業界動向などを見ながら、給与の見直しをすることも大事になってきていますね。

ちなみに、弊社も今年の4月に「賃上げ」を行いました。人材大手の新卒初任給が大幅にアップしており、格差が目立ったからです。人材業界は、先日ご紹介したDODAの9月の求人倍率でも、7.03倍と一番採用が難しい業界となっています。その中で優秀な人材を確保していくためには、給与面の改善も欠かせません。

採用力を高めるためには、採用手法の改善だけでなく、高い収益が確保できる商品やサービスの開発を続けるなど、給与を上げるための経営努力が重要だということを改めて感じさせられます。

※参考:doda転職求人倍率 2023年9月は前月+0.01pの2.39倍(パーソルキャリア) -2023.10.23-