20231031062852.png出典:「企業の人材マネジメントに関する調査2023」(リクルート・2023年9月20日)

本日の日経新聞の記事「退職者との交流組織、日本製鉄も立ち上げ」で、企業のアルムナイ採用(カムバック採用/退職者コミュニティ)について触れられていました。

製造業は他産業に比べるとアルムナイの活用が遅れていたが、スタートアップのハッカズーク(東京・新宿)のアルムナイ活用サービスを導入する企業数がこの2年で4倍超になった。製造業でも人材の流動化が進んでおり、人手不足が響いていることが背景にある。

とのことで、遅れていた製造業でもアルムナイの活用が進んできたようです。

リクルートが行った調査「企業の人材マネジメントに関する調査2023」によると、アルムナイ採用に関して以下のような結果が出ています。

・アルムナイネットワークを通じた採用を行っている企業は1割強
・アルムナイネットワークを通じた採用を行っている企業ほど、採用がうまくいっている傾向にある
・実際に、出戻り社員の受け入れを行っている企業は半数以上
・アルムナイネットワークの構築に取り組んでいる企業は約3割
・アルムナイネットワークを構築している企業は、従業員エンゲージメントが高い傾向にある

「かつて一緒に働いた仲間をもう一度戦力として迎え入れよう」という意識が高まっているとのことですが、実際にこういった意識の会社においては、採用や社員エンゲージメントによい影響が出ています。

アルムナイ採用は、有効な人材獲得手法の一つとして定着していきそうです。
アルムナイ採用を活用するには、戻ってきたいと思える会社になる必要があります。何かしらうまくいかず一度離職した人材が、別の環境を経験した結果、「実はいい会社だったんだ」と価値を再確認できるような取り組みや進化をしていきたいものですね。

 

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