20231130072336.png出典:「若手社員の意識調査」(ラーニングイノベーション総合研究所・2023年11月29日)

ラーニングイノベーション総合研究所が社会人1年目の300名を対象に行った「若手社員の意識調査」の結果を発表しました。この調査では、「入社前後のギャップの実態」に関して、分析・考察しており、興味深いデータだったのでご紹介します。

調査結果の主な概要は以下のようになっています。

・「生活リズム・社会人としての考え方の習得」にギャップを感じる新人が約7割で最大
・昨年と比較した入社前後のギャップ、最大差となった項目は「仕事の難易度」で、10.6ポイント増加
・ポジティブなギャップ、「上司とのコミュニケーション」が想定以上に話しやすいと回答する割合が最大
・上司との関係をポジティブに捉えた新人は、「安心」「嬉しい」「成長の機会」と感じる傾向に
・ネガティブなギャップ、「生活リズムや社会人としての考え方」が想定以上に難しいと回答する割合が最大
・上司との関係をネガティブに捉えた新人は、「会社を辞めたい」と感じる傾向に

入社前後のギャップをネガティブに捉えることで「仕事を辞めたくなった」と感じる新入社員は多いようですが、それぞれの項目において「仕事を辞めたくなった」と感じた新入社員の割合を見てみると

仕事の量:28.2%
生活リズムや社会人としての考え方:26.8%
上司からの仕事のアドバイス:26.8%
仕事の難易度:24.9%
上司とのコミュニケーション:23.9%
上司への悩み相談:23.9%
上司からのスキルアップのサポート:23.9%

となっています。

上司との関係性をネガティブに捉えた新人は、2割以上が「会社を辞めたいと思った」と答えており、上司との関係性が離職につながりやすいという結果になっています。

新入社員の早期離職を避けるためには、入社前後のギャップのできるだけなくすこと、中でも上司との関係性におけるネガティブなギャップを少なくすることが重要のようですね。

新入社員は、上司に対して、仕事へのアドバイスや悩み相談に関して、例えば、丁寧に接してくれるものといった勝手なイメージを持っている可能性があります。そのイメージを確認・把握することでギャップをネガティブに捉えさせない工夫ができるかもしれません。そのためにも1on1のような対話の機会をしっかり持つことが重要だと感じます。