
今、営業職に就いている方もそうでない方も、「営業ってしんどいなあ」、「営業のやりがいってなんだろうか?」と感じることはありませんか。
どんな仕事でもそうですが、成果が出た時と出なかった時、評価された時と評価されなかった時、褒められた時と叱られた時、など、仕事上での出来事や、自分自身のメンタルの状態によって楽しいと感じることも辛いと感じることもあるのではないでしょうか。
でも、そんな時に、仕事のやりがいを頭で理解していると気持ちの整理がしやすくなるものです。
そこで、この記事では、ルート営業のやりがいについてまとめてみました。
ルート営業をしていて、なんだかつまらないなあと少し気持ちの落ちている方や、ルート営業に興味があるのだけど、どんなやりがいがあるのか確認しておきたいという方は、ぜひこの記事を読んでルート営業のやりがいを確認しておきましょう。
1. ルート営業の4つのやりがい

売り切りの商品ではなく、販売後にメンテナンスなどの定期的なフォローが必要な商品や部品・消耗品といった継続的に購入の必要な商品を取り扱うのが特徴です。
そんなルート営業のやりがいは大きく4つあります。それぞれについて解説します。
“押さえておきたい4つのやりがい”
初めにルート営業の仕事を少し具体的に解説します。
ルート営業の基本的な役割は、お客様との取引を維持したり、取引量を増やしていくこと。新規開拓営業のように一発で大きな受注がとれるというような派手さはあまりありませんが、日頃の地道な努力の積み重ねが成果につながる仕事です。
ルート営業の仕事には主に次の4つの種類がありますので、しっかりと押さえておきましょう。
日用品のルート営業(卸売業)
部品や消耗品のルート営業(製造業・卸売業)
宅配品のルート営業(小売業)
技術サポートのルート営業(製造業・情報通信業)
《1》お客様との深い信頼関係を感じることができる
ルート営業のやりがいの1つは、お客様との深い信頼関係を感じることができることです。なぜなら、日常業務の中でお客様と苦楽を共にする経験を多くするからです。
例えば、工業部品を取り扱う専門商社のルート営業であれば、お客様が取引先への納品が遅れそうになって困っている時に、臨機応変に受注対応しその危機を救うなどということが生じます。
また、配送トラブルのあった際に、すぐに代替策を取ったり、自ら配送することで難を逃れるということもあるでしょう。
アフターフォローや定期的な受注のある商品を取り扱っていると、納期遅れや数量間違いなど、日々、様々なトラブルがあるものです。そのトラブルをお客様と一緒になって乗り越えて行くことで、深い信頼関係が構築できるのです。
また、日々のお付き合いの中で、日常業務の事務的な会話にとどまらず、家庭の話や仕事の悩みなどの話をすることも多いでしょう。お互いの人となりをしっかりと知ることで、単なる取引先の担当者という枠を超えたお付き合いに発展することも少なくありません。
家族ぐるみのお付き合いをしたり、ゴルフやテニスなど趣味で意気投合したり。そんな、お客様と深い信頼関係構築ができるのがルート営業のやりがいです。
【お客様との深い信頼関係を感じる瞬間】
・提案している商品の値段が他社と変わらないか、もしくは若干高いものの、臨機応変な対応力やトラブルのフォロー実績が認められて、契約を任せてくれた時。
・お客様がなにか困った時に、他社の担当者ではなく、自分に真っ先に相談の連絡をくれた時。
・家族の記念日を覚えていてくれて、サプライズでお祝いしてもらった時。
《2》お客様の成長に貢献する喜びを感じることができる
ルート営業のやりがいの1つは、お客様の成長に貢献する喜びを感じることができることです。なぜなら、お客様の困りごとを解決できる商品やサービスを提案することでお客様の売上UPに貢献できるからです。
例えば、メーカーなどの技術サポートのルート営業であれば、既存商品の販売はもちろんのこと、自社の技術部門と連携をとり、お客様のニーズをもとに商品を改良するといったことがあります。その結果、お客様の商品の性能が向上し、お客様の売上UPに貢献できたりします。
その他、日用品のルート営業であれば、お客様の売場づくりの改善提案を行い、お店の売上UPに貢献したり、新しい視点による提案によりお客様の経営方針に変化を与えたりということも可能です。
自らの知識やスキルだけでなく、自社の技術部門やマーケティング部門と連携し、お客様の売上UPに貢献し、お客様の成長に貢献する喜びを感じられるのがルート営業のやりがいです。
【お客様の成長に貢献する喜びを感じる瞬間】
・ロットを増やしてコストダウンをすることを提案した結果、導入が決まり、お客様の収益性が大きく上がった時。
・自社が部品を納品している製造業のお客様の商品の精度を上げたいというニーズに対して、技術的な課題をクリアし、納品する部品を改良した結果、お客様が新たな受注を獲得することができた時。
・商品の提案に伴って、セールスプロモーションとして店頭販売の指揮をとらせてもらった結果、お店全体が活況になり、お客様の売上が上がった時。
《3》個性を活かした営業活動の楽しみを感じることができる
ルート営業のやりがいの1つは、自分の個性を活かした営業活動の楽しみを感じることができることです。なぜなら、新規の開拓営業と違い、お客様とすでに固定化した商品の販売で取引関係がある程度安定している事が多く、丁寧で誠実な対応ができれば、お客様との関係性を発展させられる可能性が十分にあるからです。
例えば、自分自身が口下手だったり、お客様との相性があまり良くなかったとしても、諦めずに、共通点や興味を引きそうな分野を探して歩み寄ることで、徐々に信頼関係を得ていくことが可能です。
地道に長い時間をかけて人間関係を築いていくことができるので、自分の個性を活かした営業活動ができるというのがルート営業のやりがいです。
【個性を活かした営業活動の楽しみを感じる瞬間】
・お客様からとても評価が高かった前任者と全く違うタイプの性格のため、信頼関係を築くのに時間がかかったものの、「◯◯さんが担当で良かったよ」と、前任者の影がなくなった時。
・口下手で積極的なコミュニケーションを取るのが苦手だったが、訪問のたびに、お客様に有益な情報を資料にまとめておくという努力を続けたら、先方から積極的にコミュニケーションを取ってくれるようになった時。
・取引量の少ないお客様先に諦めずに通い続けていたら、ふとしたことから母校が同じだということがわかり、一気に打ち解けて関係性が発展した時。
《4》一定の評価を得られている安心感を感じることができる
ルート営業のやりがいの1つは一定の評価を得られている安心感を感じることができることです。なぜなら、ルート営業はすでにお付き合いのあるお客様との深耕を図る役割を担うので、新規の開拓営業のようにゼロかイチかという状態が生じないからです。
例えば、日々の配送や受注業務を丁寧に誠実にこなしていくことで、ある程度の業績や評価を獲得することが可能です。その上で、お客様に有益な情報を提供したり、提案の仕方に工夫や改善を加えたりすることで、業績UPや評価UPが実現します。
前年よりも取引量を増やすというプレッシャーもありますが、新規開拓営業に比べて、一定の評価を得られている安心感を感じることができるのがルート営業のやりがいです。
【一定の評価を得られている安心感を感じる瞬間】
・契約の更新時に値引き交渉や条件なしに二つ返事で契約いただけた時。
・お客様が仕事やプライベートにおける重要な悩みを自然に打ち明けてくれた時。
2.千葉のルート営業の求人からやりがいを読み解く
ここまでルート営業のやりがいについて解説しましたが、具体的にルート営業の求人を見ることでさらに鮮明なイメージが湧いてきます。
なぜなら、ルート営業のやりがいを頭で理解した上で、具体的な仕事内容を把握することで、その仕事でやりがいを感じられる瞬間がイメージしやすくなるからです。
1つ具体的な事例をご紹介します。
上記の求人では、職種には「サービス兼セールスエンジニア」とありますが、仕事内容を読んでみると、いわゆる技術サポート系のルート営業だと言うことがわかります。
この仕事内容の解説から、具体的な仕事の内容ややりがいを想像することができます。
例えば、「装置の納品や設置が業務の7割を占めるので、コツコツとした仕事で安定した評価を得られそうだ」とか、「追加提案によって大きな受注を獲得したり、自社の商品の導入によりお客様の会社の収益性が上がり、お客様の業績向上に貢献している実感を得ることができそうだ」といったことがイメージできるでしょう。
こうやってルート営業という仕事の理解を深めることで、やりがいもより鮮明に見えてきます。
一緒くたにルート営業と言っても、取り扱う商品やサービスは大きく異なります。どんな業界でどんな商品やサービスを取り扱う仕事があるのか、千葉のルート営業の仕事をまとめますので、じっくり読んで参考にしていただければと思います。
3.まとめ
ルート営業の仕事には大きく4つのやりがいがあることをお伝えしました。
“ルート営業4つのやりがいのまとめ”
《1》お客様との深い信頼関係を感じることができる
《2》お客様の成長に貢献する喜びを感じることができる
《3》個性を活かした営業活動の楽しみを感じることができる
《4》一定の評価を得られている安心感を感じることができる
いずれも新規開拓営業で感じられるやりがいとは一味違ったやりがいです。
もちろん仕事には、やりがいだけでなく厳しい部分もあるわけですが、具体的にやりがいを感じられる瞬間をイメージすることで、ルート営業の仕事への興味が高まれば嬉しく思います。