「この仕事おもしろそう!でも聞いたことない職種で、仕事内容がよくわからない…」
「今いる業界と全然違うから、もっと仕事内容について詳しく理解したい…」
知らない仕事に興味を持ったとき、更には転職を考えたときには、仕事内容について深く理解したいと思うのではないでしょうか。
しかし、ネット検索だけでは、実際の仕事内容やその業界で働く人々のリアルな声が得られないことがあります。
そこで今回は、実際に働いている人々の意見やアドバイスを参考に、よりリアルな情報を得る方法を紹介していきます。
興味のある仕事、気になる求人を、より掘り下げていきましょう。
1. 基本情報を調べる
まずは、自分ひとりで調べものが完結できる、その仕事の基本情報から調べていきましょう。
筆者は「ドローンを操縦する仕事」に興味を持ったことがあるので、それを事例にしながらお伝えします。
①インターネットで検索する
仕事名で検索する
「ドローン操縦士 仕事内容」「ドローン操縦士 仕事 役割」
このようなキーワードでネット検索をすると、進路・進学系のサイト・ドローンスクールのサイト・仕事まとめサイト・求人情報などが検索結果として表示されます。
幾つかのサイトを見ていくと、ドローン操縦士でもいろんな分野(農業、建築、土木など)の仕事があることや、必要なスキル・資格があることなどがわかります。
ドローンで物資を運ぶ仕事に興味があったけれど、外壁工事のチェックでもドローンって使われているんだ。自分の知らないところでも多くドローンって使われているのかもしれない…。
業界情報を検索する
仕事名(職種)だけでなく、業界(業種)の情報も、知らない仕事への理解を深めるのに役立ちます。ドローン操縦士を例に挙げても、農業、建築、土木などさまざまな業界にある仕事であるとわかりました。
「ドローン操縦士 建築」で調べてみると、測量業務に携わるのであれば「測量士・測量士補」の資格が必要そうだ、1週間ほどかかっていた工程が1日に短縮されるような変化が起きている、というようなことがわかります。
業界知識のある現場でドローンの操縦ができれば、今までの経験値をかけ合わせるので、今いる業界でこの仕事に就いたら…と考えてみるのもよいですね。
ドローンで物資を運ぶ仕事の場合、オートメーション化されているケースがあるんだ。この分野だと操縦よりも技術開発の方に力入れているのかもしれないな…。
企業HPを検索する
興味のある仕事で具体的に関心のある企業があれば、企業HP・企業SNSもチェックしてみましょう。
転職を今すぐ考えていなくても、先輩社員のインタビューなどは、どんな人がその会社(業界・仕事)で活躍してるのか、どんな資格が活かされるのか、といった業界情報収集の追加にもなるでしょう。
②ビジネス系の配信を探す
ビジネス系の配信は、専門性や具体的な内容に、気軽に触れることができます。
いろんな人が、さまざまな情報を配信しています。
YouTubeやTikTokなどの動画、Twitterやnoteなどのテキストコンテンツで関連する仕事について配信を探してみましょう。
配信者がその仕事の経験者であれば、具体的な内容に加えて、面白い点や大変な点など、リアルな情報を交えてくれるかもしれません。
また企業が動画を配信しているケースもあり、この場合は仕事の流れを具体的に見る・知ることができます。企業HPに動画があれば、ぜひ見てみてください。倍速で見てもイメージを掴むことができると思いますよ。
外壁チェックは二人一組で、ひとりが操作してひとりが全体を見渡しながら指示出しをして作業するのか…。風が強いと中断したり、外壁の温度チェックをするときは時間を選んだりもしているんだ…。
③業界に関連する書籍を読む
その仕事に関する専門書や業界紙を読むことで、より詳細な情報を得ることができます。
専門書はその仕事に必要な知識や技術を学ぶことができ、業界紙はその業界での最新情報やトレンドを知ることができます。
ドローンの雑誌が発売されているなんて知らなかった…。仕事というよりは趣味要素が強い内容だけど、いろんな躯体があって特性があるんだなぁ…。
2. 実際に働いている人に会う・話を聞いてみる
基本情報を調べた後は、その仕事で実際に働いている人に話を聞いてみましょう。業界イベント、セミナーなど、一般参加ができる催しがあれば、仕事の実態を知ることができます。
また、知人や友人など、身近な人で関連職に就いている方がいれば、仕事について聞いてみるのもよいでしょう。検索では見つからないリアルな話が聞けたり、その人が感じる仕事のやりがいや大変さなどを聞くことができるかもしれません。
時間をつくって話をしてもらうので、質問リストなどを作成し、知りたいことを事前にまとめておくといいですね。
④知り合いに話を聞きに行く
知人や友人に、その業界や職種について話を聞くことも重要な情報収集となります。自分自身が知り合いにその業界や職種について興味を持っていることを伝え、その知り合いがその業界や職種で働いている人を紹介してもらうこともできます。
その方がどの分野の業界にいるかで仕事内容も変わってくるので、自分が特に関心のある業界の方や、業界問わず多くの方に話を聞いてみるなど広くアプローチするのが、偏らない情報収集になるのでおすすめです。
⑤会社説明会・合同企業説明会に参加する
会社説明会では、その仕事について詳しい説明がおこなわれます。「その会社の」仕事内容に限定されてしまいますが、1日の仕事の流れや感じるやりがい、必須・役立つスキルや資格など、具体的に知ることができます。
複数社が集まる合同企業説明会であれば、異なる業界での情報収集や、同じ分野でも扱う商材やサービスを提供するターゲットが違うことで仕事内容や手法が変わる点などを理解することができるでしょう。
ドローンの体験教室に参加。資格取得は結構コストがかかるから、転職後に資格取得サポートがある会社だと安心かも。でも法改正の真っただ中、今のうちに資格取得しておくと何かと融通も利くのかな。そしてドローン教室の運営会社が不動産業ってのも興味深い…。
⑥ビジネスSNSを活用する
LinkedInなどのビジネスSNSを活用することもオススメです。自分自身が興味を持つ業界や職種に関する人々をフォローし、その人々がシェアする記事や投稿をチェックすることで、より現場に近い情報を得ることができます。
また、直接その業界や職種で働いている人々にメッセージを送り、コミュニケーションを取ることもできます。面識のない方へのコンタクトですので、返事があればラッキーくらいの感覚で、失礼のないようにメッセージを送ってみましょう。
キャリアカウンセリングを受けることで、具体的な仕事内容から、その仕事について持つ疑問や不安を相談することができます。
その仕事についてのリアルな情報を持っているので、客観的な意見やアドバイスを受けながら、自分自身の能力や興味、性格などを踏まえたうえで、その仕事に向いているかどうかを判断することもできるでしょう。
営業・IT・建築系など、業界に特化したキャリアカウンセラーや人材紹介会社があるので、自分の希望する仕事に詳しいカウンセラーに話を聞けるのがベストです。
3. 収集した情報を自分に落とし込み、キャリアを考える
さまざまな方法で情報収集ができたら、興味を持ったその仕事に就きたいのか考えてみましょう。
- 現在の自分のスキルや能力
- 調べていく中での仕事に対する関心の深まり
- 自分の性格との相性
- 今後のその仕事の発展
なども踏まえ、自分が向いているのか・就きたいのか判断していきます。
そして「その仕事に就きたい」と決意したら、次の一歩を考えていきます。
- 未経験でも受け入れてくれる環境があるのか
- 必須資格やスキルがあれば先に習得をしておくか
- 現職の経験を活かしてその仕事に転向することはできないか
最適なアプローチ方法を見つけて、その仕事に就くための転職活動をはじめていきます。改めてまた、キャリアカウンセリングを受けながら転職活動を進めていくのもよいでしょう。
興味を持った仕事を調べる中で、興味が別の仕事につながっていくこともあります。その際は同じように基本情報から調べていきましょう。
また現職の方が自分の力が活きると判断することも大いにあります。今回調べたことは自分の視野を広げ、理解を深めた行動になるので決してムダではありません。
まとめ
さまざまな方法を組み合わせた、具体的でリアルな仕事情報を得る方法をご紹介しました。
1. 基本情報を調べる
①インターネットで検索する
②ビジネス系の配信を探す
③業界に関連する書籍を読む
2. 実際に働いている人に会う・話を聞いてみる
④知り合いに話を聞きに行く
⑤会社説明会・合同企業説明会に参加する
⑥ビジネスSNSを活用する
「面白そうだな」で終わるのか、「面白そうな仕事に転職する」ことになるのか。
自分自身の積極的な行動やアプローチで、今後のキャリアが変化するかもしれません。
さまざまな方法で具体的でリアルな情報を得て、楽しみながら興味のある仕事についての理解を深めてくださいね。