『事務の仕事も慣れてきたし、何か資格取ったりしようかな。でも難しすぎるのはちょっと……』
と、秘書検定にたどり着いた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
『でも秘書検定って取得するメリットあるかな?せっかくなら役立つ資格がいい!』
と、資格を取るなら、お役立ち度も気になりますよね。
そこで秘書検定を取得するメリットや、秘書検定のメリットを活かせる仕事をご紹介します。
社会人の基礎が身につく・基本を振り返ることができる資格ですので、学んで損することはありません。そのうえでどんなメリットがあるか、ぜひ最後までご覧ください。
1. 秘書検定を取得するメリット
秘書検定を取得するメリットは、社会人としての基本的なマナー習得・見直しができることにあります。
オフィスワークだけでなく、どんな仕事でも業務を進めるうえで人との関わりがあります。ですので、相手への気配り・心配り、不快にさせないマナーなどが役立つと言えるのです。
秘書や事務職などのサポート業務の方が取得するイメージがあるかと思いますが、現場職の方や専門職の方にも役立ちます。とくに社会に出たばかりの方や、ビジネスマナーを求められる立場になった・役割が変わった方はおすすめの資格です。
それでは具体的にどのようなメリットがあるのかを見ていきましょう。
メリット1. 相手を気遣う応対ができる
相手を気遣いニーズを汲んで先回りしながら仕事を進める場面で、相手の求める応対、またはそれ以上の応対ができるようになります。
顧客の要望に応える、上司の依頼内容を汲み取る、困っているメンバーに声掛けする。
社内外問わず相手が何を考えているか、それにどう応えるか。
そんな思考や応対ができるようになることで、信頼関係が増したり、業務を任せてもらえたり、契約受注に至るといった結果につながります。
メリット2. 電話対応・メール対応の実務に活かせる
言葉遣い、敬語などのビジネスマナー、メールマナーを習得し、実務に活かすことができます。
会社の窓口としての電話対応・メール対応では、失礼のない対応が必須となります。
幅広い年代への応対が求められることもありますし、ときにはクレーム対応をすることもあるでしょう。
表情が見えない分、言葉や声、文字からマナーや人格が伝わってしまいます。ビジネスマナーを習得することで、相手への誠実な対応を表すことができるでしょう。
メリット3. 実務で触れないマナーを知ることができる
実務で触れないため、知らない・忘れてしまったビジネスマナーを再確認・習得し、実務以外や日常などでも役立てることができます。
たとえば、内勤業務のため名刺交換をしたことがない、外回りが基本で来客を応接室に案内したことがない、といったことはありませんか?
そんなイレギュラーな場面で突発的な対応を求められた場合でも、知識があれば緊急対応することができるでしょう。
メリット4. 面接などで学ぶ意欲を表せる
社会人の場合は、自らの意思で秘書検定を受験することになるため、学ぶ意欲やスキルアップの行動を表すことができます。
また、秘書検定という資格から、ビジネスマナーなどが身についている安心感も人事担当者に与えることができるでしょう。
メリット5. 私生活も含め目上の方へ心配りができる
目上の方や初めて会う方に接する場面など、仕事の場面に関わらず心配りや丁寧な対応をすることができます。
秘書検定は上司がスムーズに業務が進められるようなサポートスキルが身につくので、相手のニーズを汲む、丁寧な言葉遣い・立ち居振る舞い、気配りなどを自然とすることができるでしょう。
上記のように秘書検定を取得するプロセスで得られるメリットは、いわばどのビジネスシーンでも求められ役立つ内容です。
せっかく時間を使って秘書検定に挑戦するなら、現職・これから選ぶ仕事に活かすことを前提に受験することをおすすめします。
2. 秘書検定のメリットを活かせる仕事
せっかく取得したのなら、秘書検定のメリットを仕事に活かしたいと思いませんか。
そこで、秘書検定を通じて得たスキル・知識を活かせる仕事を4つ紹介します。
2-1. 秘書
秘書検定だけに、役員・上司のサポートを担う秘書の仕事では役立つ場面が多く見られます。
活かせる仕事の場面例
- 上司の業務を円滑に進めるためのスケジュール管理
- 上司の外出・会議などで応対できない場合の代理対応
- 進行中の業務の懸念点や想定できるトラブルの報告・対応
- 顧客への手紙、郵送などの対応
2-2. 事務
事務職もいろいろありますが、とくに部署や会社を支える事務職の一般事務、営業事務職で活かすことができます。
活かせる仕事の場面例
- 上司や仕事の依頼者のニーズを汲み、確認もしながら業務を進める
- 顧客との電話・メール対応で円滑に意思疎通を図る
- 来客時に受付や応接室への案内を丁寧に行う
実際にどんな募集があるかチェック!
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2-3. 接客
顧客のニーズに応え、サービスを提供する接客業務も役立つ場面があります。
活かせる仕事の場面例
- 顧客のニーズを汲み、相手の希望に応える接客・提案をする
- 顧客の年齢層や、扱う商品のユーザー層に適切な応対ができる
- 顧客に失礼のない気持ちのいい応対や、立ち居振る舞いをする
実際にどんな募集があるかチェック!
2-4. カスタマーサービス
顧客の真の要望を汲み取り、問題解決につなげるカスタマーサービスでも得たスキルを発揮することができます。
活かせる仕事の場面例
- 顧客の悩みを深堀する傾聴や問いかけ
- 問題解決につなげる丁寧でわかりやすい提案
- 相手の気持ちに寄り添う気遣い・共感力
実際にどんな募集があるかチェック!
3. 転職活動において秘書検定のメリットの有無
仕事に就くための転職活動でも秘書検定にメリットがあるのかというと、履歴書で書く資格という意味ではメリットが弱いですが、知識や意欲としてはメリットがあります。
具体的にどういうことなのか、それぞれお伝えします。
3-1. 履歴書で目を惹く資格としてのメリットは弱い
メリットの多い秘書検定ですが、履歴書の資格欄では人事担当者をあっと言わせるような資格ではありません。
というのも、3級・2級は高校生や大学生が取得するレベルでもあること。また国家資格の保育士のように、取得しなければ就けない仕事があるわけでもないためです。
資格そのものが転職活動においては大きなアドバンテージとはならないことは、理解しておきましょう。
3-2. 書類選考・面接で学んだ知識が役立つメリットがある
資格そのものが転職活動に影響を与えなくても、学んだ知識や得たスキルは転職活動のメリットとして作用します。
- 資格取得をする意欲やスキルアップのための行動を表せる
- 社会人歴に関わらず、一定のビジネスマナーがあると提示できる
- 履歴書・職務経歴書などの書類作成で、ビジネスマナーが活かせる
- 面接での会話で丁寧な言葉遣いや、間違いのない敬語・丁寧語が話せる
- 面接で丁寧な立ち居振る舞いができる
履歴書の資格欄ではなく、ご自身からにじみ出るマナーや振る舞いという点で、秘書検定で得たメリットを役立てることができるでしょう。
まとめ
秘書検定を取得するメリットはあるのかな?
そんな疑問は解消されたでしょうか。
秘書検定を取得するメリット、秘書検定で得た知識・スキルが活きる仕事は以下の通りです。
秘書検定を取得するメリット
- メリット1. 相手を気遣う応対ができる
- メリット2. 電話対応・メール対応の実務に活かせる
- メリット3. 実務で触れないマナーを知ることができる
- メリット4. 面接などで学ぶ意欲を表せる
- メリット5. 私生活も含め目上の方へ心配りができる
秘書検定のメリットを活かせる仕事
- 秘書
- 事務
- 接客
- カスタマーサクセス
秘書検定習得の学ぶ過程や得た知識は、どの仕事でも役立つ内容です。
また転職活動の場面でも立ち居振る舞いや応対力などで習得したスキルが活かせるでしょう。
またビジネスマナーだけでなく、相手への気遣いができるようにもなりますので、信頼を得ながら仕事を進めたい、自信を持って業務に当たりがい方は、ぜひ資格習得にチャレンジしてみてください。