残業の平均時間は13.1時間|残業時間の減らし方を残業時間別対策に解説!

「社会人になって、友達と遊ぶ機会減ったなぁ」
「彼氏(旦那)から、お前働きすぎじゃない?って言われちゃった」
「交流も会社の人だけって状況になっているなぁ…」
そんな時に「みんな残業ってどのくらいしているんだろう?」なんて気になりませんか?

厚生労働省が毎月実施している「毎月勤労統計調査」では「月の平均残業時間は”13,1時間”」と集計されています。

でも、実はこの数字、正しくない可能性があるんです。その理由は1章で解説。

お伝えするする平均的な残業時間が「必ずしも正しい」というわけではないということを、皆さんの念頭に置いてもらいたいと考えています。

でも、皆さんの気になる点は解消してあげたい。

この記事で皆さんに知っておいてほしい「国で定められている残業時間についての知識」や「残業を減らすためにできる行動」などを、しっかりと伝えていきたいと思っています。

1章:国とちばキャリでの平均残業時間について

1-1:月の平均残業時間は”13.1時間”といわれている

厚生労働省が毎月実施している「毎月勤労統計調査」にて直近の「月の平均残業時間は”13.1時間”」と集計されています。

ただ、冒頭でもお伝えしましたが、この数字の出元は「企業から申告された残業時間」に基づいて計算されたもの。

転職体験談を語る男性
厚生労働省

勤務時間・残業時間の調査です。教えてください!

うーん。よく見られたいし、ちょっと少なめに書いちゃおうかな?!

転職体験談を語る男性
とある企業

なんて、会社が把握していないサービス残業時間は含まれていなかったり、企業側が社内調整を行ったうえで意図的に残業時間を少なく申告している可能性があるなど正確なデータになっていない場合もあるかもしれないんです。
出典:https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/monthly/r04/2205p/2205p.html
※2022年7月6日時点

なので、ここでお伝えしている厚生労働省が出している数字が「必ず正しい」と思わずにいてほしいと思っています。

1-2:ちばキャリ内では「20時間以下」が半数以上の54.%!

正しくないかもしれないのに「なんで平均時間を出しているの?」そう思いますよね。

その理由としては「あなたが企業を選ぶ際の基準の1つになるから」というのが、私たち求人媒体を運営している会社の意見なんです。
だって、
◆平均=基準と考えると「企業選びの基準」にしやすい
◆自分のいまの残業時間と比較して「働きやすくなっている・変わらない」を比較できる
なので、どの求人媒体も独自に平均残業時間を出しているんです。

なので他求人媒体と同様、私たち、ちばキャリでも「企業のリアル」を伝えるべく企業への取材を実施しており、その時に「直接聞くことのできた企業・働く社員の声」をヒアリング。その企業の働き方について「少しでもリアルな声」をユーザーに届けています。

現在ちばキャリの掲載求人数は「572件」その内「残業が月20時間以下」の企業は「312件」と54,5%と約半数の求人が「残業時間は20時間以下」となっています。
※2022年7月6日時点


ばしみ

いかに正しく情報を伝えるかを大事にしたく、ちばキャリでは「20時間くらいなんだよね~」「月によって違う(繁忙期がある)」という企業様は「残業が月20時間以下」には含んでいません!
なので、チェックが入っていない企業でも「繁忙期以外は定時から30分以内に帰宅している」という企業もあります。

この数字は一概に平均残業時間とは言えませんが、ちばキャリ内の求人の半数以上は「残業が月20時間以下(1日に置き換えると1時間前後)」であり、この数字を目安に「残業時間の有無」を判断している方も多くいると感じています。

1-3:大事なのは「自分のライフスタイル」合っているか

国が出している残業の平均値、ちばキャリの残業の平均値、こう見てみると7時間以上も「ズレ」がありますよね。

私は正直ズレがあってもいいと思いますし、会社によって残業時間や残業への意識は違うので「ズレ自体はあっても仕方のないこと」と感じています。

大事にしてもらいたい、確認をしっかりとしてほしいのは「平均時間よりも”あなたが働きたい(働いている会社)の残業時間”があなた自身のライフスタイルに合っているか」ということです。

次の章では、残業時間別に起きている身の回り変化や残業の減らし方について解説をしていきます。2章を見て「自分の叶えたい働き方はどこにあるのか」を一度確認してほしいと思います!

労働時間に関する豆知識
労働基準法では月45時間以上の残業はNG

働くうえで大事な法律「労働基準法」では、
◆勤務時間:1日8時間・週40時間以内
◆残業時間:月45時間・年360時間以上の残業は禁止
とされています。

ただ企業側で「36協定を締結」していれば規定以上に従業員を働いてもらうことは可能になります。残業することがすべて法律違反なのかというと、そうではない場合もあるんです。

月80時間以上の残業は「過労死基準」になっている

残業を認めるための法律がこの「36(サブロク)協定」です。
企業側は労働者と労使協定を結ぶことで、時間外労働や休日労働などの法定労働時間(1日8時間・週40時間)以上の労働が認められるという内容になっています。

ただ、36協定=残業をさせていい法律ではありません。

①でお伝えしている国が定めた残業時間を違反すると、6ヶ月以下の懲役あるいは30万円以下の罰金が経営者に科せられるという可能性もあるんですよ。

『36協定』は残業をさせていい法律ではない!

月80時間以上の残業は「過労死基準」に相当すると見解されており、また、厚生労働省では「2ヶ月以上にわたって月80時間を超える残業をしていた場合、健康障害を発症する可能性が高い」としています。

※過労死基準とは:労働者が過労死したり、脳・心臓疾患や精神疾患を発症した場合「原因が仕事にある」とみなされやすくなること※

自分の残業時間が80時間以上ある場合は、命のかかわる問題に発展する可能性もあるので早めに「会社の人事担当者に相談」「自分の部署・チームだけ過剰な残業の場合は、別部署・別チームの同僚や上司に相談」「社労士や労基などの外部の人に相談」など、行動することをお勧めします。

また少しでも体調の変化を感じた場合は「すぐに病院へ行き、診断書をもらって休む」という手段を取ってもいいと感じます。

2章:残業時間別!あなたの身の回りの変化・残業の減らし方

この章では、残業時間別に「あなたの身の回りに起こる生活の変化」と「残業時間を減らすための対策」についてまとめました。

大事なのは「いまの残業時間が、あなたのライフスタイルに合っているか」ということです。この章を読んでいただくことで「自分がやりたかったこと(叶えたかった働き方)は残業が減ることで叶えられるかも!」と感じていただけるはずです。

ぜひお役立てください。

<この章での設定条件>
勤務時間:9時~18時(休憩1時間)
通勤時間:会社~自宅までの時間は「45分」
業種・職種:問わず

①月10時間の場合

 

身の回りの行動

・毎日、定時帰宅 or 30分以内には会社を出れる(18時台には家につける)
・子どもとお風呂に入ったり夕食を食べることができる
・帰宅経路に保育園などあれば、お迎えができる
・友人や同僚とお酒を飲んでも、21時には解散か2軒目に行ける
・自宅配送の荷物が平日に受け取れる(19時以降の再配達にも間に合う)

定時帰宅できる日がほとんどなので、プライベートの時間もしっかりと確保できている日々。友人や家族との時間を大事にするのもよし、資格の勉強・ジムなどに行って自己研鑽をするのもよし!

残業を減らすには:

・業務効率化(業務フローの改善)

ただ、片付けや着替え、翌日の準備などで発生する時間の場合も多いので大きく動きを変ないでもいい範囲であると感じます!

②月20時間程度の場合

身の回りの行動

・基本的には、定時から1時間以内には会社を出れる(19時台には家につける/定時帰宅可能な日も週に1~2回ある)
・子どもとお風呂に入ったり夕食を食べることができる
・友人や同僚とお酒を飲んでも、22時・23時前には解散できる
・最寄り駅に付く時間が、スーパーの特売が始まる時間帯だったりする

週に何回か残業をしないで帰宅できる日もある状態。ちばキャリ内では半数の企業が、こういった働き方ができています。無理のない範囲での残業ですので、負担はないと感じます!

残業を減らすには

・業務効率化(業務フローの改善)
・仕事に優先順位をつけたり、その業務に必要な時間を明確にする
・今日やらないといけないこと、明日でもいいことの境目をつける

定時間際で頼まれた仕事を断れなかったり、今日はここまでやりたい…と自分で残業を増やしていませんか?「今日やらなくていいことはやらない!」と意識してもいいかもしれません。

③月40時間程度の場合

身の回りの行動

・毎日2時間程度の残業。まっすぐ帰っても家につくのは21時~22時帰宅
・定時に帰れる日はほぼない
・子どもの年齢が小中学生以上だと、寝る前に少しコミュニケーションが取れる
・友人や同僚とお酒を飲むときは終電になる場合が多い
・自宅配送の荷物は土日指定じゃないと受け取れない
・早く帰りたい日は昼休み返上で仕事(栄養ドリンクが机に常備され始める)

ちょっと仕事寄りな生活になりつつあり、毎日残業がある生活。平日は同僚とのコミュニケーションが中心になってしまうことも。頑張って業務を調整すれば定時で上がれることもあるが、翌日にしわ寄せがくる場合がほとんど。

残業を減らすには

・業務効率化(業務フローの改善)
・仕事を可視化し「今日やるべきこと」の把握
・仕事を細分化し優先順位をつけ、その作業にかかる時間を明確にする
・属人化を減らし誰でも対応できるようにする
・タスクでパンクする前に、上司・先輩への相談


ばしみ

前職では毎日20時21時退社(時々始発出勤、休日出勤も…)。

そんな状況を変えるために「まずタスクの洗い出し」「タスクを時間を割り当て」1日7時間(1時間は飛び込みタスク用)と考え、はみ出した分は翌日タスクにする方法を取っていました。

また、タスクを割り当てられたときに締目切(納期)を必ず確認をマストにしていました。

また運用に慣れるまでは毎朝上司にタスクを報告し、上司やチーム員とタスクの共有・助け合いなどを行い、個人に依頼が集中しないように運用していました!

④月80時間程度の場合

身の回りの行動

・定時から4時間は仕事をしている状態
・終電間際、もしくは終電まで仕事を行う日もある
・仕事中心の生活になり、平日に家族との時間は取りにくい
・生活リズムが合わずに、同僚とのコミュニケーションが中心となってくる
・休みの日は疲れをとることがメイン
・昼休憩を取るのももったいなく感じて、食事をとらなくなる

残業80時間は、単純に1日12時間程度は会社で仕事をしている計算になります。疲労が取れないまま仕事へ行くというのも、当たり前の状況。そのため、体調不良・ストレスにより心身の変化、疲労により仕事効率の低下なども起きてきます。

また、月80時間以上の残業は「過労死基準」に相当すると見解されており、この状態が2ヶ月以上続くと、命のかかわる問題に発展する可能性もあると考えられています。

残業を減らすには

・業務効率化(業務フローの改善)
・仕事を可視化し「今日やるべきこと」の把握
・仕事を細分化し優先順位をつけ、その作業にかかる時間を明確にする
・属人化を減らし誰でも対応できるようにする
・タスクでパンクする前に、上司・先輩への相談

ただ「職場に問題があるときは、早めに転職」を検討しましょう。あなた自身の健康を最優先して下さい。

「意味のない残業をしていないか」をしっかり考えて!!

1:ダラダラと仕事をしていての残業
2:残業代が欲しくて残っている
3:頼まれた仕事が断れなくて仕方なくやっている
4:自分の能力に合わない仕事を任されて、定時を過ぎても残ってやらないといけない

こういった残業は、はっきり言って意味のない残業と感じています。1,2の場合は、いま一度業務にかかる時間の洗い出しをしてみてはいかがでしょうか?

「同じ仕事をやっている人は残業なしで帰っているのに自分は帰れない」という状況であればあなたの仕事の仕方が悪いか、能力に合っていない仕事とも考えられるので1つのタスクにかかっている時間を計算してみてもいいかと思います。

3,4の場合、まずは上司に相談。それでも環境が変わらないようであれば、転職を検討してみてもいいかと思います。

3章:残業の比較的少ない職種とは

一概には言えないが、比較的に残業が少ないとされているのは「事務職」「工場関係のお仕事」。決まった業務内容、つまり、ルーティン作業がメインの仕事や稼働時間や1日の製造量が決まっている仕事は、比較的残業時間が少ないと感じます。

稼働時間でいうと「現場作業員(大工・鳶・土木工事など)」も安全管理のために日没や17時までという決まりがあるので、現場での残業はほとんどありません。

ただ、工事現場→会社に戻る移動時間がかかるため、残業はありませんと言いにくいという場合も。現場作業員で残業のほぼない企業選びをしたい場合は、その企業が行っている工事エリアを、面接時に確認してみてもいいでしょう。


ばしみ

私が転職活動をしていた時は、よく「何時くらいに帰宅している社員さんが多いですか?」という質問をしていました。
その時間を聞いて、転職後の自分の業務後のイメージをつけ、「転職したら〇〇を始めてみようかな」という目標を立てたりしていましたよ!

4章:まとめ

平均で出されている残業時間は「一概にも言えないことがある」というのを忘れてほしくないと思います。

ただ、2章でもお話ししているように「残業時間別の身の回りの変化」を考えたときに「残業は20時間前後」が、仕事もプライベートも両立しやすいラインなのかなと、私は感じています。

いまの自分の残業時間や「なぜ残業が発生しているのだろう」か原因を考えてみるのも、いいかもしれませんね。

この記事があなたの残業に対する意識を少しでも変えるキッカケになれば嬉しいです。

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