【徹底解説】インセンティブとは?成果が給与に反映される報奨金

給与

『インセンティブって給与でもらえるものなの?』
『頑張った分だけ稼げそうだけど、なんでインセンティブ制度ってあるんだろう?』

なんとなくイメージできるけれど、実はよくわからないという声も多い「インセンティブ」。そこで今回は、求人情報などで見かける、インセンティブについて詳しくご説明します。

この記事を読み終えたら、「インセンティブとは何なのか」「自分に向いている制度なのか」がわかります。もしも今、仕事へのモチベーションが高まらないなら、インセンティブでの働き方でやる気が変ってくる可能性も!自分のキャリアや働き方にマッチするか、参考にしてください。

1.インセンティブとは、社員のモチベーション向上のための制度

インセンティブとは社員のモチベーション向上の制度

インセンティブとは会社が社員のやる気とモチベーションを向上させるために、成果や目標に対して報酬などで還元する制度です。

インセンティブ(英:incentive)は、「動機」「刺激」「報奨金」といった意味を持っています。
ビジネスにおいては、「動機づけ」「報奨金」を指しており、会社が社員のモチベーションを上げるための動機づけとして導入されています。

給与で支払われるインセンティブは「報奨金」にあたります。
目標達成や成果など、自分やチームの頑張りが給与に還元されるのがインセンティブなのです。

  • 努力や成果が給与に反映される働き方がしたい

  • チームで一丸となって目標達成に向かい、頑張りも評価されたい
  • 休みや労働時間よりも給与優先、バリバリ働いて稼ぎたい
  • 成果につながる工夫改善や、スキルアップを通じて社会から求められる人材であり続けたい

このような志向の方はとくに向いている制度でしょう。

1.1 給与で支払われるインセンティブとは

給与で支払われるインセンティブは、「基本給以外に支給される賃金」となります。会社が決めている目標を達成したら支払われるもので、それぞれ会社が定める基準・割合などに応じて支払われます。

支払われるタイミングは、毎月、四半期ごと、賞与と一緒になど、会社によって異なります。

また、インセンティブと似た言葉や制度として「歩合」「賞与・ボーナス」があります。これらの違いも確認しておきましょう。

名称概要
インセンティブ目標達成時に支給される報奨金など
歩合売上の一定割合や、実績1件あたりで支給される賃金
賞与
ボーナス
成果に応じて定期的・臨時に支給される報酬
インセンティブ

目標達成時に支給される報奨金など。インセンティブ手当など、手当として支給されるケースも多い。

歩合

売上の一定割合や、実績1件あたりで支給される賃金。「基本給+歩合」「完全歩合」の2種類がある。
基本給+歩合:毎月の給与に成果が上乗せされる
完全歩合(フルコミッション):成果に応じた支給のため、成果がなければ給与がゼロになる可能性もある

賞与・ボーナス

成果に応じて定期的・臨時に支給される報酬。年2回(多くは夏・冬)の支給が多く、期末に決算賞与として臨時で支給されるケースもある。
個人成績よりも会社全体の成績に左右され、基本給の2ヶ月分といった支給のされ方となる。

 

企業も混同しやすい「インセンティブ」「歩合」
「インセンティブ」と「歩合」は、上記が一般的な解釈ですが、企業によって設定している内容が大きく違うケースもあります。場合によってはインセンティブという名称で歩合制だったりしますので、制度内容は企業ごとに違いがあることを知り、内容を確認するようにしましょう。

1.2 企業がインセンティブを導入する狙い

記事冒頭にご紹介したとおり、社員のモチベーション向上・やる気にさせるための動機づけとして企業はインセンティブを導入しています。

目標達成や成果に応じて報酬などで還元をする制度なので、社員は自分の力次第で給与アップを目指すことができますし、会社に頑張りを認められ承認欲求も満たされます。

「給与を上げたい」→「成果を出したい」→「どんな活動をすれば成約になるのか」
このような、社員ひとり一人が考えて行動に移す、意欲的で自走できる社員の育成にもつながるのです。

また企業としても、目標達成=利益が出た場合にのみ支給する報酬なので、業績は悪いのに人件費は変えられないといった状況を回避することが可能になります。

1.3 インセンティブが導入されやすい仕事

目標達成や件数に応じて支給される制度のため、成果が数値化しやすい業務に多く導入されています。

インセンティブが導入されやすい職種

※インセンティブがある求人もご紹介していますので参考にご覧ください

職種
営業職とくに不動産や自動車など、1契約の金額が大きい商品を扱う営業職に多い

ドライバー宅配サービスやタクシードライバーなど、配達・配送件数に応じて支給されるケースが多い

接客販売職

アパレル、スマートフォンや家電などの接客販売業でも売上・契約に応じたインセンティブが導入されやすい

フリーランスYouTuberの広告収入も閲覧回収に応じたインセンティブといえる

1.4 インセンティブの求人例

実際にどのようなインセンティブがあるのか、ちばキャリの求人の一例をご紹介します。

<株式会社オニオン新聞社>
≫ 目標達成インセンティブの「オニオンボーナス制度」

<株式会社角栄ホームズ>
≫ 半期ごとに目標達成度合いに応じたチームインセンティブ(最大100万円)

<株式会社ウィザースホーム>
≫ 1棟建てたらインセンティブ発生

給与以外でもらえるインセンティブもある!
給与以外にも、物品、商品券、旅行、福利厚生のポイント、研修、社内表彰など、様々な形式でのインセンティブがあるので、いくつかご紹介します。

  • 社内ポイント制度
    売上だけでなくプロセス(提案数など)にもポイントが付与され、売上上位メンバー以外の社員の努力を評価できる仕組み。若手社員の生産性向上、7割の社員がポイント獲得などモチベーション向上につながっている。
    incentivepoint 活用事例より)
  • 選べるインセンティブ
    いくつかの体験メニューからインセンティブが選べる仕組み。社外研修、ランチオーナー(社員を誘ってランチに行く際の費用を負担)、社内インターン(部署・役職問わず業務を1日体験)など、キャリア形成や社内コミュニケーションにつながる仕掛けがなされている。
    JTB企業・団体向け事例 より)

2.インセンティブ給与での働き方が向いている人の3つの特徴

給与

インセンティブ給与は成果が賃金として還元される制度です。しっかり成果を出して給与アップにつなげたい方や、成果を出すことにコミットして行動できる方は、インセンティブが得られやすいので向いているでしょう。

  1. 目標達成意欲が高く、自ら考え行動できる
  2. 成果は目に見えるお金で受け取りたい
  3. バリバリ仕事したい

①目標達成意欲が高く、自ら考え行動できる

インセンティブは目標が達成できなければ与えられません。目標の売上数字や件数への意識を持ち続け、どうすれば達成できるか工夫改善しながら業務に取り組める方に向いています。

②成果は目に見えるお金で受け取りたい

インセンティブ給与は頑張りがカタチになる制度です。
頑張ったね!という言葉もうれしいけれど、給与で還元されたらもっとうれしい。そんな仕事の結果が目標だけでなく、インセンティブで○○しよう!○○を買おう!なんてことが頑張りの元になる方にも向いているでしょう。

③バリバリ仕事したい

仕事への意欲や重視する点は人それぞれです。仕事に打ち込みたい方は自ずと結果もついてくるものではないでしょうか。
やればやるほど成果が出て、給与もアップする。休日日数や労働時間よりも、やりがいのある仕事でバリバリ働くことが楽しめる方にも向いているでしょう。

副業・複業でインセンティブを得る?!

最近は副業・複業OKの企業も増えてきています。現職の本業で安定した収入を得ながら、副業(複業)はインセンティブ体系の仕事をするといった働き方もできるでしょう。

本業のスキルを活かして働く、趣味や好きなことを仕事にする、そんな副業(複業)でのインセンティブ獲得も新たな働き方ですね。

3.インセンティブ給与での働き方が向いていない人の3つの特徴

インセンティブに向いていない

良くも悪くも数字で評価されるのがインセンティブの働き方です。
売上・契約件数など数値化される成果を求めるよりも、縁の下の力持ちとしてサポートしたい方コツコツ業務に取り組みたい方には不向きの制度でしょう。

  1. 安定志向が強く変化を望まない
  2. コツコツ丁寧さが求められる働き方が合う
  3. 数字で評価されたくない

①安定志向が強く変化を望まない

インセンティブにつながる成果を出すためには、日々の工夫改善やときには大きな変化を通じて結果につなげる場面も出てきます。
報奨金というご褒美を得るよりも、安定的な働き方や暮らしを望むなら向いていない制度でしょう。

②コツコツ丁寧さが求められる働き方が合う

ルーチンワークや細かいチェックが得意なら、コツコツ丁寧な働き方の方が向いているでしょう。
マイペースに着実に取り組む業務が合う方には、積極性を持って売上を伸ばしたり、契約件数を積み上げる働き方が苦しく感じてしまうかもしれません。

③数字で評価されたくない

目標達成は成果・数字を切り離すことができません。
目に見える数字を追いかける、数字を伸ばす以外の部分にもやりがいを持っている方には、インセンティブは向いていないかもしれません。

4.インセンティブの給与体系で働く3つの注意点

人間関係がよくない

  1. 会社・職種ごとに「制度が違う」
  2. 「基本給」が相対的に低くなりがち
  3. 社内の「競争意識」が強くなりがち

①会社・職種ごとに「制度が違う」

「インセンティブ」とひとことに言っても、制度の内容は会社や職種によって大きく異なります。
個人なのかチーム制なのか、売上ごとなのか件数ごとなのか、毎月なのか四半期なのか…。きちんと内容を知っておかないと想定よりインセンティブが支給されない!という結果にもなりかねません。

どんな成果に対して支給されるのか、今いる社員がどのくらいの金額を得ているのか。転職したい会社がインセンティブを導入しているならば、自分の目標や給与イメージもつくので、聞きづらいと思っても制度の内容をしっかり確認しましょう。

②「基本給」が相対的に低くなりがち

完全歩合のように給与がゼロになることはありませんが、インセンティブの割合が高いほど基本給が低くなりがちの傾向もあります。

これはインセンティブをしっかり社員へ還元するためなのですが、そのぶん売上や契約件数が立たないと毎月の給与に反映されてしまいます。インセンティブがなくても毎月支払われる基本給を確認しておきましょう。

※「インセンティブ・歩合・賞与の違い」でも明記しましたが、インセンティブと歩合は、企業によって設定している意味や制度が違っています。上記は一般的な解釈ですが、企業によって制度内容が異なるのでご注意ください。

③社内の「競争意識」が強くなりがち

会社の制度設計が整っていないことで、社内の人間関係トラブルにつながるケースもあります。
自分の成果にすることや同僚を出し抜くことに意識が向いたり、必要情報の連携不足でトラブルがよく発生する可能性もあるからです。

足の引っ張り合いをするよりも、切磋琢磨しながら個人・会社が伸びていく制度設計になっていると業務にも集中できるでしょう。チームワークやチーム体制、共有する関係性を目指す環境にあるのか、しっかりチェックしておきたいポイントを確認するとよいでしょう。

まとめ

本記事では、給与でもらえるインセンティブについてご紹介しました。

  • 社員のモチベーション向上のため企業が導入している制度
  • 契約や売上など、目標達成時に給与に加えて支給される
  • 会社によって制度内容が異なる

インセンティブ向き不向き

インセンティブ制度は給与アップを実現する一つの方法です。
成果が目に見えて還元される働き方が向いていると感じたら、ぜひインセンティブ制度が導入されている求人を探してみてください。

向いていないなと感じたら、会社の業績に応じて支給される賞与・ボーナス(とくに支給実績例)に注目したり、キャリアパスや昇給制度が明確になっている企業でスキルを磨いてくことで収入アップを目指していきましょう。

 

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