
『次の仕事も平日休みがいいな…。平日休みの仕事って何があるのだろう?』
キャリアチェンジを考えたとき、どんな仕事なら平日休みだろうかと疑問に思うことはないでしょうか。業界や職種が変わると、イメージがしづらいものですよね。
そこで今回は、平日休みの仕事について取り上げました。
どんな仕事に平日休みが多いのか、今のキャリアを変えたい方も、他の仕事に目を向けてみたい方も、ぜひご覧ください。
1.平日休みの仕事一覧
平日休みの仕事は、対人サービスの業界・業務に多く見られます。なぜなら、圧倒的に多い土日休みの人(顧客)へのサービス提供を行うため、土日は出勤して代わりに平日休みとなるためです。
皆さんも利用されるサービスなどを例に挙げると、美容院は火曜日休みが多い、病院は木曜休みが多い、なんてことはないでしょうか。
そこで千葉県の仕事が集まる「求人サイトちばキャリ」の直近3ヶ月(2021年12月~2022年2月)掲載求人データを分析してみました。
どんな仕事に平日休みが多いのか、職種・業界別にご紹介していきます。
1-1.職種別の平日休みが多い仕事
まず、直近3ヶ月の掲載求人546件のうち、平日休みの仕事は22.5%でした。
その中で、平日休みの多い仕事(ちばキャリの求人募集)は多いものから以下の通りとなりました。
平日休みの多い職種の求人 |
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製造・設備・運輸・物流系 |
営業系 |
建築・土木系 |
技術系(電気電子・機械・半導体) |
事務系 |
飲食・販売・サービス系 |
ビューティー系 |
その他(公務員、講師など) |
技術系(IT・通信) |
クリエイティブ系 |
企画、マーケ、経営管理・企画系 |
更に詳しく、どんな仕事か見ていきましょう。
製造・設備・運輸・物流系
- 技能工(整備・メカニック、加工・溶接)・設備・運輸・物流系
- 配送スタッフ・倉庫作業
- ドライバー(バス・タクシー)、乗務員
車の整備や取り付け、設備点検、倉庫管理、空港でのハンドリング、観光バスやスクールバス、送迎車などのドライバーといった職種での募集が多く見られました。
緊急対応や日々の保守点検、毎日運航する送迎などのサービスのため、常にサービスが稼働できる必要があり、平日休みが多い仕事となっているようです。
営業系
- 個人営業
- 法人営業
- 内勤営業・カウンターセールス
住宅営業、リフォームアドバイザー、賃貸・テナント仲介、カスタマーサービスなど職種募集が多くありました。
対個人向けのサービス提供が多いため、不動産業界は職種を問わず平日休みが多い傾向にあります。またカスタマーサービスは、定休日を設けず常に顧客対応できる体制づくりのため、平日休みが多いと言えるでしょう。
建築・土木系
- 施工管理(建築)
- 建築・設備設計、配管設計
- 施工管理(土木)
- 土木工事、建築工事、解体工事
住宅・リフォームの施工管理、住宅の設計、土木の施工管理や重機オペレーターなどの求人でも見られました。
ただ、同じような仕事内容で土日休みの仕事もあり、住宅営業などの不動産サービスも事業として行っている建設・土木系の企業が平日休みを設定している傾向が見られました。
そういった企業は、社内で休日を統一させるために、施工管理などの仕事も平日休みにしているかもしれません。
技術系(電気電子・機械・半導体)
- 品質管理・品質保証、製造スタッフ、技能工
- サービスエンジニア、設備保全、整備士
工場での製造職、保全業務なども、定休日を設けず常に稼働できる体制づくりのため平日休みの募集がありました。
事務系
- 一般事務
- 営業事務・営業アシスタント・カスタマーサポート・貿易事務
事務職と言えば土日休みのイメージを持たれる方も多いかもしれませんが、業界によっては平日休みもありました。これまでご紹介してきた、不動産を扱う企業での事務職は、平日休みの傾向が見られます。
飲食・販売・サービス系
- 販売スタッフ、売り場担当
- バイヤー・仕入れ
土日に来店や顧客対応が多くなる、販売・サービス関連職は、平日休みが多くなります。ちばキャリではこの職種での募集自体が多くないのですが、提供するサービス柄平日休みが主と言えるでしょう。
その他にも、ケアマネなどの介護職、塾講師や教習所インストラクターも、常時サービスを提供しているか土日来店対応のため平日を定休日としているため、平日休みの仕事でした。
なお、求人サイトをご覧いただくタイミングで募集職種の変動もありますので、現在募集の求人はサイトよりご確認ください。
1-2.業界別の平日休みが多い仕事
次に業界別で、平日休みの多い仕事をまとめました。
平日休みの多い仕事(ちばキャリの求人募集)は多いものから以下の通りです。
平日休みの多い業種の求人 |
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不動産・建設・設備 |
サービス |
商社 |
運輸・交通・物流・倉庫 |
流通・小売 |
メーカー(素材・食品・医薬品他) |
その他 |
平日の定休日を設けている不動産業を含めた、不動産・建設・設備系の業界、また、土日に来店の多いサービス業、常時運航している運輸系・物流系の業界での求人に平日休みが多くありました。
職種につながる仕事内容よりは、提供するサービス・業界によって休日が決まりやすいことがわかります。
ちばキャリの求人を分析した結果、休みは以下のような割合で、土日休みが圧倒的に多い結果となりました。
- 土日休み(毎週・隔週含む):73.8%
- 平日休み(土日が休みの場合もあり):22.5%
- 応相談や会社カレンダーによる:3.7%
日曜日が休日として普及された歴史的背景(※1)もあり、現在も日曜休みの企業は多く見られます。
BtoB(対企業のビジネス)の場合は顧客との休日を合わせた方が業務が進めやすいこともあり、今でも日曜休み(土日休み含む)の企業や働き方が多く残っている結果が数値としても現れています。
※1 日本では欧化政策(文明開化)の中で導入され、市町村役場、初等学校などを通じて地方に普及した。
(Wikipedia/日本における日曜日 より)
2.平日休みの仕事3つの働き方と特徴
平日休みの仕事は、募集職種や業種を調べてみることで、提供するサービスや業界が関係することがわかりました。
そんな平日休みも、「完全平日休み」「土日と平日休みの混合」「シフト休み」の3つに分類することができます。
①完全平日休みの仕事
- 会社や店舗の定休日を平日で週1~2日固定(例:毎週火・水曜日)
- 会社や店舗の定休日を平日で週1日固定+平日シフト(例:毎週月曜日+平日シフト)
というパターンがあります。
ちばキャリの求人を見ると、不動産業界の仕事(営業、事務など)、店舗での仕事(整備、販売)、教習所での仕事といった、土日に来店の多いサービスを扱う仕事が当てはまりました。
「毎週○曜日は休み」と決まっていることで、生活リズムが整えやすい方に向いているでしょう。
②日曜日と平日休みの混合
- 日曜日+○曜日(例:毎週日曜日+隔週水曜日)
- 日曜日+他(例:毎週日曜日+平日シフト)
日曜日と水曜日が休みの仕事が多くありました。その多くは不動産業界の仕事(営業、施工管理、エンジニア)でした。定休日として浸透している日曜日と、不動産業界で圧倒的に多い水曜日の休みを組み合わせています。
製造・整備・講師などの仕事は、日曜日+他といった休み方が多い傾向にありました。
こちらも日曜日を定休日として、その他の日が営業できるようシフトだったり、会社カレンダーで休みを定めているようです。
日曜日+平日休みの今後は、土日休みの家族や友人とも予定が合わせやすいでしょう。
日曜日+水曜日の場合は連休にならないので、5連勤よりは合間に休みがある方がリフレッシュしやすい方には向いている働き方でしょう。
③シフト休み
- シフト休み(例:4勤2休のシフト制、月10日休みのシフト制)
シフトが割り当てられたり、メンバーと調整しながら休日を決めます。
配送や運転手、介護、店舗販売や責任者、物流倉庫、点検業務など、定休日を設けず常時営業・サービス提供している仕事に多く見られました。
希望を考慮してシフトづくりをしてくれる企業もあるので、自分の予定に合わせて働くことも可能です。
定休日がない場合は土日だけでなく、多くの人が出歩く大型連休、年末年始などに繁忙期を迎えることもあります。
私もお盆と年末が繁忙期、年始は早帰りになるほどヒマ…という働き方の経験もあります。
希望する求人が見つかったときに、どのような働き方になるか想定したり、面接時に確認をしてみるとよいでしょう。
また、多くの方が土日休み希望です。ズバリ言ってしまえば、平日休みの仕事は土日休みほどの人気はありません。
そこを逆手にとって、特に未経験分野への転職のときなどは、平日休みの方が採用チャンスが広がるかも?!と求人を探してみるのもよいでしょう。
3.まとめ
平日休みの仕事への転職やキャリアチェンジを考えている方に、平日休みの仕事にどんな職種や業界があるのかをお伝えしました。
千葉県の求人サイト「ちばキャリ」では
- 不動産・建設・設備
- サービス
- 運輸・交通・物流・倉庫
の業界に多いこと、さらにその業界の中で
- 技能工(整備・メカニック、加工・溶接)・設備・運輸・物流系
- 配送スタッフ・倉庫作業
- ドライバー(バス・タクシー)、乗務員
- 個人営業
- 法人営業
- 内勤営業・カウンターセールス
- 施工管理(建築)
- 建築・設備設計、配管設計
- サービスエンジニア、設備保全、整備士
などの職種が、多く採用募集をされていることがわかりました。平日休みの多くは、土日、大型連休や年末年始を、快適に楽しく過ごせるサービスを提供する仕事となります。
そんな職務や働き方に興味がある方は、平日休みという視点でも仕事を探してみてください!