人事が語る◆20代で2回目の転職を成功させるための3つのポイント

「一度転職の経験はあるので、転職の流れについては何となく把握はできているんです。でも、今回ネックに感じているのは…〝2回目の転職である″ことなんです。先輩は人材系の会社で働いていると思うのですが、僕みたいな人ってどういう風に見られているんですか?」

これはつい先日、筆者のもとにあった後輩(20代後半)からの質問である。

正直な話、筆者が取材を行ったことのある千葉県内の企業では「20代のうちでも2回目なら全然気にしない」という声を多く聞きます。ただ、声を揃えて「2回目なんだし、退職理由や転職したい理由(志望動機)はしっかり持っていてほしい」ということ。

今回はすでに一度目の転職を経験した人向けに、2回目の転職はどうしたらよいのかをアドバイスしていきたいと思っています。

この記事で掴んだことをあなたなりにカスタムし「20代での2回目の転職」を成功させてくださいね!

20代で2回目の転職は「転職背景の伝え方」が重要

先ほども述べたが「20代の2回目の転職は不利ではない」というのが企業側の意見です。

というのも、若ければ未経験者(経験が浅い方)でもOKと考えている企業であったり、入社後の伸びしろに期待されて「育成枠」としての採用になる場合が多くあります。なので「職種での経験よりも、社会人経験があることのメリット」を考え、職歴のある若手の採用していこうという20代のニーズが高い傾向があります。

ただ、人事担当者や企業のトップが注意してみている箇所として「なぜこのタイミングで2回目の転職をしたいのか」ということ。
なので、結論、転職タイミングと転職先企業への転職したい理由の伝え方を間違えなければ「ちゃんと2回目の転職を成功できる」といってもいいでしょう。

実際に筆者自身、20代のうちに2回以上転職を成功させていますし、また、採用面接にも関わり、20代のうちに2回目の転職活動を行っている求職者の面接をした経験もあります。

今回は私自身の経験や、企業の声をまとめつつ「20代で2回目の転職を成功させるポイント」を紹介していきたいと思います。

STOP!!なぜ「今」転職したいのかを考えてみて!!

話の腰を折ってすいません。次の章に進む前に1つだけ確認をしていきたいのは「なぜ「今」転職したいのか?」ということ。

転職したい理由が
「どうしてもやりたいことがあって、それはいまの会社では叶えられない」
「将来に不安(待遇面の不一致・休日数・会社の雰囲気)」
「生活環境の変化(引っ越しなど)」
上記のように、転職しないと希望が叶わない・転職をせざるを得ないということであれば「転職すべき」と、あなたの背中を押していきたいと思っています。

でも、
「明確な不満や不安があるわけではなく、周りに影響されて転職活動を考えている」
「キャリアップできない理由が会社にあると、全てを他責で思い込んでいる」
など、なんとなく転職したい・自分で行動をせずに周りの人や環境のせいにしている人はいまの環境で変えられることはないか、見方を変えられる方法がないかを焦らずに考えてみてください。

特に転職したい理由がないまま面接に向かった場合、人事(面接担当)の方には「言い訳しているように聞こえてしまう」という可能性があります。

1回目より「理由の求められる」2回目の転職。
勢いだけで行動せずに、いま一度、自分が「なぜ転職したいのか」を、ゆっくり深呼吸してから、行動に移してほしいと思います。

20代で2回目の転職成功のための3つのポイント

20代の2回目の転職は不利ではない。でも、伝え方を間違えると不利になる可能性がある。というのも、筆者の意見。この章では「最も効果的な伝え方をするために必要なこと」を3つのポイントとして紹介していきたいと思います。

この伝え方は「在職期間」と「目指したい企業・やりたいこと」によっても内容が変わってきますので、上記2つは伝え方と同じくらいとても重要なポイントなんです。

伝え方をきちんと準備していくためにも、「在職期間別の見られ方」「企業の選び方の目的」そして「伝え方」を順を追って解説させていただきます。

①在職期間別の見られ方をおさえる

繰り返しになるが「20代のうちはまだ実力が伸ばせる見込みがある。育成枠としての採用」をする企業が多いということ。そのため20代での転職は多くの企業が「いまの実力」より「今後の伸びしろ」に期待している企業がほとんどです。

念頭に置いてほしいことは、1社目・2社目の在籍期間によって、企業が求める(見ている退職・転職理由)に違いがあるということ。この在職期間にあった転職をしたい理由・退職理由を伝えることができないと「不信感」を与えてしまう場合があります。

※今回解説する在籍期間の長さの基準は一般的にしっかりと勤めたと見られやすい「3年」を目安に長い・短いを判定しています※
※既卒や第二新卒など総合しても3年未満の経験の場合は、1社目・2社目の長さと比較してみてください※

◆1社目・2社目ともに3年以上の在籍期間がある場合

それぞれ3年以上経験をしていると、人事目線で見たときにも「しっかりと社会人経験を積んでいる」「仕事でも専門的なスキルを身けているだろう」という判断ができます。

また、20代のうちでの各社3年以上という在籍期間は、多少厳しいことがあっても簡単に会社を辞めないという印象も見えるので、2回目の転職も比較的成功しやすいと思います。

転職体験談を語る女性

特定の仕事でどんな成果を出しているかを見られますので、自分の成果をしっかりとアピールできる+次の仕事にどう活かせるのかをアピールできるといいでしょう。

◆1社目が3年以上、2社目が3年未満の在籍期間の場合

こういった経歴の方は「しっかりと社会人経験を積んでいる。では、なぜ、2社目を早期で辞めたいのだろう?」と退職理由について、特に注意して聞かないとと企業側では判断がされます。

転職体験談を語る女性

「自分に不都合があるとすぐにやめてしまう人なのか?」というマイナス印象を持たれやすいです。しっかりと説明できるように準備する必要があります。また「自社でも同じことが起こる可能性はないか?」を人事担当者は見ています。
「なぜ2社目を早期で辞めるのか(辞めたいのか)」退職理由をしっかりと用意しておきましょう。

◆1社目が3年未満、2社目が3年以上の在籍期間の場合

比較的こういった経歴の場合は「前職でしっかりと経験を積んでいる」という見え方になり、退職理由より転職理由(転職先に求めていること)を重視して聞かれることが多いと感じます。

転職体験談を語る女性

1社目の退職理由をお伺いすることもありますが、それよりも「どんな経験をしてきたのか。転職先ではどんなことをしたいのか」しっかりと目的を持った転職理由を伝えていきましょう。
また、1社目・2社目の在籍期間が長い場合と同様に「自分の成果をしっかりとアピールできる+次の仕事にどう活かせるのかをアピール」することも大事と感じます。

◆1社目・2社目ともに3年未満や、在籍期間がかなり短い場合

転職体験談を語る女性

こういった場合は「転職しても続かないのでは?」とまず、履歴書を見た段階で判断します。特に半年も持たない転職を繰り返しているなど、短い間隔で転職を繰り返す方に対して企業側は「忍耐力がない方」と捉えらえてしまう場合もあります。

これまでに上げた3つの例と異なり、1社目・2社目ともに在籍期間が短い場合の2回目の転職はやや厳しいとも感じます。

やむを得ない場合を除き、もう在籍して少し経験を積むことや、また、転職する場合にも、自分に合っている仕事を正しく判断する必要があります。適職診断や転職エージェントなどを利用し、第3社の意見を聞いてみるのもいいでしょう。

ですが、在籍期間が短い理由が契約社員や派遣社員などの有期雇用の場合は、自己都合での退職ではないので、必ずしも不利になるとは限りません。各社で積んだ経験をしっかりアピールしていきましょう。

②転職先を選んだ理由を言葉にする

企業選びについて「どういった目的で転職をしたいのか」「なぜこの業界・職種を選択したのか」などしっかりと自分自身が理解しているのが大事なポイントになります。

というのも、転職先企業を検討する上で「仕事や企業にこだわりがない」「1社目と2社目の転職の振り返りができずに転職先を決定」する人は「なぜこの会社に入りたいのか」「この会社で達成したい(やりたいこと)があるか」について話すことができず、会社にとってマイナスな印象を残してしまう可能性があります。

◆異業種・異職種への転職の場合

先ほどもお伝えしましたが、いまの時代は会社規模を問わず、大手・著名企業も20代を育成枠として採用している事例も多くあります。また、千葉の中小企業においては、30代前半までなら育成枠として未経験者OKという企業も多くあります。

筆者自身、最初の転職は「公務員から上場している人材サービス業界(会社員)」への転職と、全く異なる職種・業界へのチャレンジを20代半ばで行いました!


ばしみ

◆同業界や同職種への転職の場合

2回目以降の転職は、いままでの経験やスキルを活かせるといった観点から、同業界・同職種への転職は、未経験業界・未経験職種よりも優位に進めることができるといってもいいでしょう。

また、人事担当者や企業側としても同業種の方であれば、20代でも入社後から即戦力になれる可能性があるため、ポジションを用意しやすいという採用する側のメリットも。

筆者の20代の2回目以降の転職は、約3年ほど勤めた「経験のある業界へのスキルアップ転職」でした。3年の経験の中で「次は規模の小さい会社で、幅広く業務に携わりたい。やりたいことにチャレンジしやすい、個人の裁量で動ける会社へ行きたい!」という目標を見つけ従業員数150名規模の会社から、10名以下の会社への転職を行いました。


ばしみ

ただ1点、共通して注意してほしいのが「1社目・2社目ともに在籍期間が短い場合」場合は、やはりどの企業にも「何度も転職を繰り返している人」「入社してもまた転職する人なのでは?」という印象に見られがちです。

特に、企業側が長く働ける職場環境づくりに注力している会社であればあるほど転職回数や在籍期間を気にする傾向があるので、一定期間の経験を積んだのちチャレンジをしてみることをお勧めします。

③志望理由・自己PRには必ず自分のアピール内容を盛り込む

何度も伝えている通り、2回目の転職を成功させるには「伝え方」が最も重要です。

このアピール方法は複数あり、また「転職タイミング」「行きたい企業・やりたいこと」によって、そのアピール方法を変えていくことも2回目の転職を成功させるポイントになってきます。

◆会社にとっての「自分の採用メリット」をアピール

20代の2回目の転職では、前職での経験や実績が問われる場合が多くあり、また、そのことは転職者自身にとって「最もアピールできる武器」にもなります。

転職体験談を語る女性

履歴書や職務経歴書での自己PR欄、実際の面接では前職での具体的な実績例・エピソードに加えて、それがどういった形で転職先企業で活かせるかをしっかりとアピールしていきましょう。

他にも、学生時代の経験(学んできたこと)など、自分の持つ強みが活かせるかどうかなどもアピールできるポイントだと感じます!

仮に、挑戦したいのが未経験の業界だったとしても、
・自己分析で自分の強みを把握
・業界研究・企業の事業内容・採用職種についてしっかりと調べる
この2点で共通し活かせることがあれば、それもアピールできる大きなポイントとなるでしょう。

◆長く勤めて行きたい意思をアピール

20代の2回目の転職では「早期離職をしそうなイメージ」を払拭することも大切な要素の1つです。特に2社とも在籍期間が短い場合は「すぐに辞めそう」というマイナスイメージを持たれがちです。

転職体験談を語る女性

過去の失敗をしっかりと振り返り「なぜ前職ではうまくいかなかったのか」など失敗からの学びをきちんと面接では伝えていきましょう。退職理由をしっかりと伝えたうえで「長期的に働きたい意志」をしっかりと伝えていくことが大事だと感じます!

筆者の知り合いにも入社して2社目に入社して1年も経たずに退職・転職した方がいます。この方も「何のために1回目の転職をしたのか」「2社目では叶わなかったこと、3社目で叶えたいこと(やりたいこと)」をしっかりと次の転職先に伝えたうえで「長く勤めたい意志をアピール」し内定をいただいたと言っていました!


ばしみ

退職した理由に関して、全部を正直に話す必要はありません。
ただ「長く勤めていきたい・長く勤めていけると感じる根拠の裏付け」に自分のいままでの退職理由をしっかりと話すことで、効果的に面接を進められる場合もあります。

◆【同業への転職の場合】即戦力アピール

同業への転職の場合は、転職回数を問わずに企業側より業界・職種経験が評価されるのはもちろん、業務に対するスキルや知識を持っていることが、あなた自身がアピールできる強みとなります。

転職体験談を語る女性

「自分を採用することのメリット」と同様に、前職での具体的な実績例・エピソードに加えて、それがどういった形で転職先企業で活かせるかをしっかりとアピールしていきましょう。
あくまでも実績があることが前提となりますが、あなたの経験によっては、いまの会社よりも高待遇で迎えられる場合もありますよ。

ただ、企業側の経験者採用の懸念点としては「経験がある分、会社(会社の仕事の仕方)に馴染めるか」といったことが挙げられます。
面接では質問に対して「柔軟な反応ができているか」を見たり「あなた自身の前職でのポジション(振舞い方)や、仕事の進め方」についてなどもお伺いする場合があります。

あなたの経歴をアピールすることも大事ですが、柔軟な対応ができるかについても面接では見られている可能性が高いので、転職先の雰囲気や仕事の仕方などについては、事前にしっかりと調べておくのがいいでしょう。

また、同業への転職を繰り返している場合にも「長く続かないのでは?」と見られる可能性もあります。前職の退職理由もしっかりと伝えられるように、準備をしておきましょう。

◆【未経験業界へ転職の場合】資格・スキル・勉強していることなどアピール

20代の採用は「育成枠」としての作用の意味合いが強くなってくるので、未経験業界でも転職は不利なく成功できると思います。

ただ、自分自身のアピールポイントとして、
・事前に業界についての勉強や資格取得に向けた勉強をしておく
→例/独学でITパスポートの資格取得、職業訓練校に通う など
・過去に学んでいた知識を活かせる(昔、資格を取得した)
→例/工業高校卒・専門学校卒で業界の知識がある、資格と取得している
など活かせる経験や、挑戦したい意欲のアピールができると、少し面接が優位に進む場合もあります。

転職体験談を語る女性

育成枠として採用ですので「頑張りたい意欲」が求職者から見えると、企業側としても「入社後も頑張ってくれるのでは?」と、高評価な印象に感じます。

20代2回目の転職、かつ未経験からのチャレンジは「意欲」を伝えることが大事なポイントですよ!

下記、記事では自己PRの方法についてまとめた記事をご紹介します!併せて確認をしてみてください!
【事例あり】自己PRは何を書くの?企業ニーズに合う価値を提案しよう!

まとめ

◇タイミングを見極めた転職活動を行う
◇目的をもって、転職先企業を決定する
◇転職希望先・転職タイミングに合わせた自己PRを行う

この3つがしっかりとできれいれば、20代の2回目の転職は難しくありません。また、千葉の企業でも若手人材の採用ニーズが高く、20代が持つ伸びしろに期待する企業が多くあります。

ただ、2回目の転職に失敗して3回目の転職になると「転職回数が多いな…」と判断されて、グッと採用比率が落ちていく傾向もあります。

こうならないためにも、しっかりと準備・企業の見極めを行い、後悔のない20代の2回目の転職を成功させてほしいと思っています。

また、ちばキャリ内で20代の方を積極採用している企業をまとめてみましたのでぜひチェックしてみてくださいね!

 

 

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