異業種への転職を成功させるために押さえておきたい5つのポイント

異業種への転職

異業種に転職したいのだけど、大丈夫だろうか?
転職を考えた時に現職とは違う業種に興味が湧くというのはよくあることです。
その際に、こんな不安を感じた方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。

ですが、安心してください。

異業種への転職を成功させている人は数多くいます。というより、転職者の半数以上が異業種への転職を実現しているのです。

株式会社リクルートの調査(転職決定者データ分析)を見ると、実に転職者の7割が異業種に転職、さらに異業種で異職種への転職が3割を超えていることがわかります。

2009年度~2020年度の転職決定者分析から、中途採用市場は「異業種×異職種」への転職が年々増加している様子がわかります。2009年度の時点では、「異業種×異職種」の転職は、「異業種×同職種(37.2%)」「同業種×同職種(27.9%)」に次ぐ24.2%でしたが、2020年度では36.1%となり、他の3つの転職パターンを上回っています。
具体的には、2016年度から2017年度にかけて、「異業種×異職種」の割合が「異業種×同職種」の割合を上回り、現在の構造に変化したことがわかります。「異業種×異職種」の割合が年々増加する一方で、「同業種×同職種」の割合は減少の一途をたどっています。「同業種×同職種」は、2009年度は27.9%でしたが2020年度は19.6%まで減少しました。
※出典『リクルートエージェント』転職決定者データ分析

このことから、異業種へ転職すること自体を難しいと心配する必要はまったくありません。しかし、その転職が成功だったかというとすべての人が当てはまるわけではないでしょう。

そこで、この記事では、異業種への転職を成功させるために何を注意すればよいか、異業種への転職を成功させるために押さえておきたいポイントについて解説します。

1.異業種への転職を成功させるために押さえておきたい5つのポイント

さきほど、異業種への転職を実現している人は多く、心配する必要はないとお伝えしました。
しかし、異業種へ転職した後にうまく活躍できなかったり、想像以上に苦労される方がいらっしゃるのも事実です。

そうならないために、どうしたらよいのか。
ここでは、異業への転職を成功させるために押さえておきたいポイントについて解説します。

そもそも、ここで言う異業種への転職の成功とは何かというと、私は
転職後にできるだけ早く、新しい環境や仕事に適応して継続的に成果を出せる状況を作ること
だと捉えています。

この観点で、異業種への転職後に早期に活躍するための参考にしていただけると幸いです。

①求められる人材像を把握する

異業種への転職を成功させるために押さえておきたいポイントの1つ目は、求められる人材像を把握することです。

なぜなら、自分がその業種に転職することを想定した際に、求められる人材像、つまり、どんな役割やスキルを求められているかを把握していないと、活躍の可能性が図れませんし、入社後に何をどのように努力すればよいかわからないからです。

採用企業が異業種からの転職者に期待することとしては、例えば次のようなことが挙げられるでしょう。

・同じ職種での実務経験をそのまま活かして実績を出すこと
・適応力や業務改善スキルを活かして新たな手法で成果を出すこと
・業界の常識にとらわれず課題の抽出や改善策の立案を行うこと
これらの期待を理解していないと、求められる成果を上げることはできませんし、高い評価も得られません。

同じ職種での実務経験をそのまま活かしてほしいということもあれば、違った視点で業務改善や組織改善への進言を求めているということもあります。
成果を出すことが業種の枠に左右されずらい職種かどうかによっても差がありますが、まずは、その会社が異業種出身の方を採用するにあたってどんなことを期待しているのか、それをしっかりと探ることが大事です。

そのためには、求人の内容をしっかり読み込むことが欠かせません。
求人の内容をしっかり読み込み、経営者の考え方社風風土会社の成長ステージなどをつかみ、どんな人材を求めているかを探ることが、異業種への転職を成功させるために押さえておくべき大事なポイントです。

②自分の武器となるスキルを明確にする

異業種への転職を成功させるために押さえておきたいポイントの2つ目は、自分の武器となるスキルを明確にすることです。

なぜなら、自分の武器となるスキルが明確でないと①で探った企業の期待に応える力があるかどうかを判断できないからです。

自分の武器となるスキルとしては、たとえば

・卓越した営業力
・様々な困難を乗り切る課題解決力
・部下のやる気を引き出すマネジメント力

といったものが挙げられます。

同職種での転職であれば、その職種における専門性を武器とすることができるでしょうし、異職種への転職であれば、応用したり拡張できるスキルが重要となるでしょう。

着実に実務をこなすスキルが武器なのか、業務上の課題や問題点を見つけて改善する主体性や実行力といったスキルが武器なのか、部下や仲間を巻き込みチーム力を高めるスキルが武器なのか。
自分が強みとして発揮できるスキルを把握し、企業が異業種からの転職者に求めている期待にどのように応えられるかを想像することが、異業種への転職を成功させるために押さえておくべき大事なポイントです。

③これから鍛えなければいけないスキルを明確にする

異業種への転職を成功させるために押さえておきたいポイントの3つ目は、これから鍛えなければいけないスキルを明確にすることです。

なぜなら、異業種への転職を成功させるには、転職後に求められる役割に順応したり、継続して成果を上げるために、スキルのブラッシュアップが欠かせないからです。これまでと違う環境の中で、今あるスキルだけで活躍をつづけることはなかなか難しいことです。新たなスキルを習得したり、今あるスキルを磨くことが求められることが多々あるでしょう。

スキルのブラッシュアップが求められるケースとしては、例えば以下のようなケースが考えられます。

・顧客の課題を抽出するのに、これまでのヒアリング力では通用しなかった
・経理において原価管理は未経験で知識が足りなかった
・チームの人数が増えたことでマネジメント方法の改善が必要となった
異業種への転職ですから、同じ職種だったとしても、新たな工夫改善やスキルの応用が求められるケースがあるでしょうし、異職種であれば、なおさら、入社後の新たなスキル習得やスキルアップが欠かせません

前述したように、異業種への転職の成功とは、転職後にできるだけ早く、そして、継続して成果を上げることです。転職すること自体がゴールではありませんので、入社後のイメージを持つことが重要です。

採用する企業側としても、入社後にどのようにスキルアップするべきか、努力の方向性が見えている人材の方が活躍するイメージが湧きやすいのは言うまでもありません。

選考確率を上げるためにも、これから鍛えなければいけないスキルを明確にすることが、異業種への転職を成功させるために押さえておくべき大事なポイントです。

④志望動機を明確にする

異業種への転職を成功させるために押さえておきたいポイントの4つ目は、志望動機を明確にすることです。

なぜなら、明確な志望動機がないと、選考時に採用企業からネガティブに捉えられたり転職後に困難に直面した時に迷いが生じたりする可能性があるからです。

一般的には、今の会社で活躍していて評価も高ければ、転職の必要はないでしょうし、同業界に転職する方が即戦力として活躍できる可能性が高いとも考えられます。
そんな中で、異業種に転職するわけですから、採用企業にネガティブな要因による転職ではないかと勘繰られたり、入社後に何かしらの困難にぶつかる可能性は高くなります。

明確な志望動機がない転職として考えられるのは、例えば、以下のようなケースです。

・入社後に自分のやりたいことや将来のキャリアプランをイメージしていない
・全く実績が出せていないにも関わらず、業界を変えれば成果が出せると楽観的に考えている
・給与や待遇など現状への不満の解消だけで転職を考えている

これらの志望理由では、採用企業に期待を抱かせることは難しいでしょう。
また、異業種への転職に限ったことではありませんが、転職後には必ず何らかの困難にぶつかります。その際に、その困難を乗り越えられるかどうか、早期に対処できるかどうかは、なぜその転職を選択したかという強い意志があるかに大きく左右されます。転職理由、志望理由が明確であれば、自分自身で気持ちを奮い立たせたり、切り替えることもできるでしょう。

選考の突破率を上げるためにも、転職後に困難を乗り越えるためにも、志望動機を明確にすることが、異業種への転職を成功させるために押さえておくべき大事なポイントです。

⑤転職者が多い業界を把握する

異業種への転職を成功させるために押さえておきたいポイントの5つ目は、転職者が多い業界を把握することです。

なぜなら、転職者が多い業界は、中途社員の受け入れに慣れていますし、早期にスキルアップするための研修やフォロー体制が整っていることが多く、早期に活躍できる可能性が高いからです。

スキルアップのためのOFF-JTメンター制度などのフォロー体制職場全体で連携されたOJT体制、など、研修やフォロー体制が整っている環境の方が転職後に早く適応したり、成果を出しやすいのは言うまでもありません。

転職者が多い業界を知るは、政府の統計などが参考になります。
令和3年雇用動向調査によると、入職者が離職者を上回っている業界としては、以下のような業界が挙げられます。

・教育・学習支援
・医療福祉
・情報通信業
・建設業
これらの業界は転職して引き続き活躍している人が多いほか、転職者の受け入れに慣れている可能性が高いでしょう。また、未充足求人数も多い業界のため、選考の通過率を考える上でも狙い目となるかもしれません。
もちろん、自分自身の進みたい方向性、やりたいこととのマッチングが重要ですが、進みたい方向性を考える上で、異業種からの転職がしやすい業界を選択肢に入れることは有効です。
その観点で、転職者の多い業界を把握することは、異業種への転職を成功させるために押さえておくべき大事なポイントです。

2.まとめ

この記事では、異業種への転職で押さえておきたい5つのポイントをご紹介しました。
①求められる人材像を把握する
②自分の武器となるスキルを明確にする
③これから鍛えなければいけないスキルを明確にする
④志望動機を明確にする
⑤転職者が多い業界を把握する

いずれも、転職後にできるだけ早く、新しい環境や仕事に適応して継続的に成果を出せる状況を作るという観点で大事なポイントだと思います。

異業種への転職、さらには異業種×異職種への転職で成功されている方は多くいます。
恐れず、しっかり準備をして転職に臨んでいただければと思います。

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