結婚・出産連絡が徐々に増えてくる20代後半。
友人の話を聞いていると仕事と家庭の両立って結構ハードだなと、今の仕事や働き方に不安が……。
そんな心配を抱えてしまう、20代後半の女性の方もいらっしゃるのではないでしょうか。とくに出産できるのは女性だけ。だからこそ、将来について考えてしまうこともあるでしょう。
結婚や出産予定は今すぐないけど、でも働くことについて見直すときかも!?
やっぱり30歳になる前の今が転職のチャンス?!
そんな将来を見据えて転職を考え始めた皆さんに、20代後半女性のキャリアや転職成功させる方法についてお伝えします。
1.20代後半の女性が転職を成功させる8ステップ
20代後半女性の方が最善の転職をするには、これからご紹介する8つのステップを順に進めるのが成功の秘訣です。
20代は伸びしろのある年代のため転職しやすいですが、コツを押さえることでより理想に近づく転職を実現させることができるでしょう。
- 気になる20代後半女性の転職事情を把握する
- 20代後半の転職成功のポイントを理解する
- 転職で叶えたいことを洗い出す
- 洗い出した転職で叶えたいことに優先順位をつける
- 優先順位に沿って求人を探す
- <おすすめ>エージェントに相談して客観的に自分を見る
- 選考は自分の言葉で効果的なアピールをする
- 企業に実態を質問・認識をすり合わせる
1-1.気になる20代後半女性の転職事情を把握する
まずは20代後半の女性の転職活動状況を押さえておきましょう。
自分と同世代の人たちの傾向や実情を知っておくことで、しっかりと転職活動に備えることができます。
まずは厚生労働省のデータをご覧ください。
(厚生労働省/令和3年雇用動向調査結果の概況「4 転職入職者の状況」より)
- 20代後半は男性より女性の方が転職入職率が高い
- 20代後半の女性はパートでの転職入職者が多い
- 男性の一般・パートの転職入職率が11.5%、女性一般の転職入職率が11.4%、男女差はほとんどない
※転職入職者:入職者のうち、入職前1年間に就業経験のある者をいう。(厚生労働省の定義より)
1つ目のグラフを見ると、20代後半は男性より女性の方が多い転職入職率。その訳は2つ目のグラフにあり、女性は「パート」での転職が多いことが理由にあります。
しかしパートの数を除いてみると、男女差はほぼ同じで、性別差がないことがわかりました。
そして男女ともに20代前半よりも後半、20代よりも30代と、年齢を重ねるごとに転職入職率が減っており、若手層の方が転職している人が多いこともわかりました。
次に、弊社が運営する求人サイト「ちばキャリ」の利用傾向です。
- 直近半年の応募状況を見ると、20代後半男性の方が女性よりも採用・内定率が高い
- 20代女性は、前半の方が後半よりも採用・内定率が高い
※内定・採用率:同年代の応募総数を母数として、企業が内定・採用通知を出した割合。応募者が入社に至っていない数も含まれる。
ちばキャリでは、20代後半男性の方が女性よりも内定・採用率が高いことがわかります。また、厚生労働省の転職入職率と同様、20代前半の方が内定・採用率の数値が高い傾向にありました。
このような実情を踏まえて、どうすれば理想を叶える転職ができるのか、転職を成功に近づけるポイントも押さえていきましょう。
1-2.20代後半の転職成功のポイントを理解する
男女ともに20代から30代にかけて、転職入職率が下がっていることがわかりました。
年齢を重ねるほど転職が難しくなっていくので、20代後半で転職を成功させるポイントを理解し、さらに対策をおこなうことが転職活動の秘訣です。
① 20代「前半」と異なる企業側の期待を知る
20代後半になることで、企業側の期待値にも変化があります。
20代前半に転職経験のある方は、過去と同じようなアピールでは選考が通りづらくなってしまうかもしれません。
そこで企業はどんな期待を持っているのか、20代前半と比較してみましょう。
即戦力
- 経験をもとに即戦力として活躍してほしい
- 柔軟性と経験を掛け合わせてスキルアップしてほしい
- 一般的なビジネスマナーが身についているので、実践研修から始めて早い独り立ちに期待したい
20代後半ともなると、経験やスキルを積み重ねているので、早期戦力として期待しています。
経験
- 営業経験をもとに、カスタマーサポートとして顧客満足度を高めてほしい
- 事務のパソコンスキルを活かして、ITサポートとして知識を活かして活躍してほしい
このような同業・同職種ではない場合も、経験を活かした活躍を期待されています。
リーダー・マネジメント
- 20代の声を拾いサポートしながら、若手育成にも携わってほしい
- ゆくゆくはチームリーダーや役職をもって、チームや部署を引っ張ってほしい
キャリアを重ねながら、ゆくゆくは若手層をまとめるリーダーとしての活躍も期待されています。
意欲
年代関わらず、自社で働くことやサービスに対しての意欲は求められています。
なぜ当社なのか、当社で働くことで何を成し遂げたいのか、そんな意欲に対して応えられるようにしましょう。
ポテンシャル
20代は伸びしろのある年代、吸収して育ってほしいという想いは20代後半の方にもあります。
前はこうだった、自分にはできないという否定から入るのではなく、やってみようの柔軟性が強みになり、企業からも期待もされています。
②自分の特性やスキルを把握する
企業側の期待値にもある「即戦力」「経験」に応えアピールをするためにも、自分自身の特性・スキルが何かを把握しましょう。
何ができて、何ができないのか。どんなスキルを持っていて価値提供できるのか。どんな強みがあるのか。
成果や資格といった目に見えやすいものから、粘り強さや物怖じしない度胸など特性をお持ちであったりしないでしょうか?
自分の強み・特性・ウリを把握できれば、どんな仕事に活きやすいのか、企業に刺さるのかも見えてくるはずです。じっくり確認してみましょう。
自分の特性・スキルを把握するために役立つ記事はこちら!
③意欲やビジョンを明確に持つ
①でもお伝えしたのですが、年代関わらず企業が持つ期待に「意欲」があります。
「その転職理由ってウチじゃなくてもいいよね?」「どこでも通用する志望動機だな」
なんて感じてしまうと、選考・採用意欲が下がってしまいます。やっぱり企業も、この会社だから入社したいんです!という人と働きたいと思う気持ちがあるのです。
ですので、数ある企業の中からなぜその企業がいいのか、その企業で働くことで何を成し遂げたいのか(自分の描く将来像やビジョンと絡めても)、という疑問に答えられるよう、転職理由が薄っぺらいものにならないよう、「こう働きたい」「こうありたい」そんな自分の核となる部分を持っておきましょう。
1-3.転職で叶えたいことを洗い出す
企業の期待を知り、自分の特性・スキルを把握し、意欲やビジョンを持ちました。
次は「転職で叶えたいこと」の洗い出しです。
きっと変えたいことがあって考えはじめた転職、何を叶えたいか思いつくままにパーッと書き出してみましょう。
残業時間を減らしたい、給与を上げたい、賞与が欲しい、評価されたい、●時までに帰って子どものお迎えに行きたい、持ってる資格を活かしたい……
何でも構いません。思いつくだけ書き出します。
そして抽象的な希望の場合は、具体的な言葉に変えてみましょう。
- 残業時間を減らしたい → 20時には家に帰りたい → 残業は1日1時間以内
- 給与を上げたい → 趣味費を年間●円増やしたい → 年収●円増 = 年収●円以上
- 評価されたい
→ 成果が目に見える仕事をしたい → 数値で表れる成果の仕事(営業、販売、生産管理など)
→ 年功序列ではなく成果で評価をしてほしい → 明確な人事評価制度の導入
いかがでしょうか。より明確になっていませんか?
具体的にすることで、どうすれば実現するのか、仕事を探す・選ぶポイントにブレなくなります。
残業時間も迎合ラインだし、賞与ももらえているし。ただ評価に満足できない!!
もしかしたら自分のアピールの仕方を変えることで、成果が上司に伝わるかもしれないから、まずはやってみよう。評価されたら満足できるし、それでも変わらなければ転職も考えてみて…なんてことになるかもしれません。
1-4.洗い出した転職で叶えたいことに優先順位をつける
書き出した叶えたいことに優先順位をつけて、整理していきましょう。
数が多い場合は似たようなグループをつくりながら整頓していくのもおすすめです。(キャリアアップ、働き方、待遇・条件、環境など)
すべてを叶えることはできないので、これは譲れない!条件を決めておくのです。
1-5.優先順位に沿って求人を探す
転職で叶えたい優先順位を踏まえて、求人を探します。
魅力的な求人が見つかっても、譲れない条件が入っていない場合は冷静に判断しましょう。
面白そうな仕事や求人は気になります。しかし、「転職の目的は?何を叶えたいんだっけ?」と自問自答して、転職後に後悔しないかをしっかり見極めましょう。
また20代後半女性の方は、「ライフステージの変化」も考えておくとよいでしょう。
とくに今後結婚して子育てをしたいと考えている場合は、子育てしながらの働きやすさは重要になってきます。
結婚・出産・子育てという選択を、今後するかもしれないし、しないかもしれません。
男性の育休も制度化されてきましたが、実情はまだまだ厳しいものがあります。社会も企業も変化していきますが、既に取り組みがなされていたリ、導入実績がある企業の方がゆくゆく先働きやすそうだな…と調べておいて損はないでしょう。
1-6.<おすすめ>エージェントに相談して客観的に自分を見る
自分で求人を探すのと並行して利用をおすすめしたいのが「転職エージェント」です。
これまでのキャリア、スキル、叶えたいことを相談して、客観的な意見やアドバイス、求人紹介をしてもらうことで、自分にはない視点の企業選び・気づきがあります。
また転職エージェントの担当者は企業の内情も把握しているので、「スキルはマッチしているけれど社風が合うか心配だから事前に伝えておこう」「企業に提示された給与と希望が合わないから交渉してみよう」といった、求職者が感じ取れないことや、第三者だからこそ仲介がしやすいなんてメリットもあります。
1-7.選考は自分の言葉で効果的なアピールをする
転職で叶えたいことに優先順位をつけたうえで求人を探せたら、いよいよ応募です。
応募時の志望動機や企業へのメッセージ、面接でのアピールの場面では、テンプレ的な模範解答ではなく「自分の言葉」で伝えることを意識しましょう。
そしてその際、1-2「20代後半の転職成功のポイントを理解する」でお伝えした3点の要素を交えることで、効果的なアピールをすることができます。
- 企業側の期待にどう応えられるか
- 特性やスキルがその企業でどう活かせるか
- どんな意欲やビジョンを持っているか
人事担当者が、あなたが会社で働く姿をイメージできるように話しをしていきましょう。
1-8.企業に実態を質問・認識をすり合わせる
納得のいく転職になるか、自分の希望が叶うかを確認するのが最後のステップです。
このようなことを実現したいが、実現できるだろうか?実例はあるだろうか?そんな確認をします。
「将来縁があれば、結婚や出産をしても長く働きたいと考えています。育休・産休を経て復帰し、フルタイムで働いている社員の方はいらっしゃるでしょうか?」
「現職は日々の残業だけでなく休日出勤も多く、業務改善やクオリティを上げることへ時間が取れない状況です。御社では効率的な働き方への取り組みをなされていると拝見しましたが、お差し支えなければ取り組み事例などもご教示いただけますでしょうか。」
上記は一例ですが、叶えたいことは一方的な自分のメリットを伝えるのではなく、企業にとってもポジティブに捉えられる言い回しをするのがポイントです。
結婚や出産を希望(自分の希望) + ライフステージの変化があっても長く働きたい(企業にとってもメリット)
残業や休日出勤を減らしたい(自分の希望) + 仕事のクオリティを上げながら働きたい(企業にとってもメリット)
そして自分の希望と企業のメリットは叶うのか、取り組みはあるのか、そんな質問を投げかけます。
企業も入社する社員には長く働いてもらいたいという気持ちがありますので、お互いがよかったと思える転職・採用にするための確認をしておくことは大切なのです。
2.20代女性の転職成功事例を知る
実際に20代後半の女性がどのような仕事に転職を成功させたのか、当社が運営する求人サイトちばキャリの一例をご紹介します。
2-1.ちばキャリの20代後半女性の採用・内定が多い職種
2022年4月〜9月の6ヶ月間の集計をおこなったところ、20代後半女性の採用・内定職種は59%が事務関連職を占める結果となりました。時期や採用枠によっても結果は異なりますが、内勤・オフィスワークは常に人気の職種と言えます。
2-2.転職成功インタビュー
転職に成功された方のインタビューも貴重な情報源です。
転職で叶えたいこと、入社企業を選んだ決め手、アピールしたこと、企業が入社者に魅力を感じた点など、転職への悩みから新しい企業での活躍される姿までを知ることができます。
休日・勤務時間が決まっている働き方に変えたい
27歳/空港の保安検査員 ▸ 事務
「社会人になっても大好きな海外旅行に行けるようなりました」先輩と協力しながら、無理なく仕事ができるのが会社のいいところ。
大きな仕事より身近な家づくりに携わりたい
26歳/都市計画コンサルタント ▸ 住宅設計
早期退社だったので転職理由を聞かれるのが不安でした。でも、自分の言葉で面接できたのが「チッタ」だったんです。
建設業で女性が長く続けられる仕事に就きたい
28歳/リフォームの職人 ▸ 広告代理店の営業職 ▸ リフォーム管理
半年で2度の転職。一度失敗したからこそ得られた、建設業界内でのジョブチェンジの選択
往復4時間の通勤時間からの解放×手に職がつく仕事=千葉県のエンジニアを目指したい
26歳/インターネット広告の企画提案営業 ▸ WEBエンジニア
仕事内容は大事、でも、働く会社の雰囲気の良さはもっと大事。教えてくれたのは、今の会社でした。
まだまだある!
20代女性の転職成功インタビュー
3.20代後半におすすめの千葉の求人
最後に、いろんな角度から20代後半女性のあなたに、ちばキャリの求人をご紹介します!
とにかくチャレンジを応援!
働き方を変えたい!
制度実績あり・スキルアップ・キャリアアップ!
4.20代後半女性の転職Q&A
スキル・成果が表しやすい仕事、また管理職(マネージャー)としてメンバーをまとめる能力は、多くの企業で求められるでしょう。
しかし、人事担当者がそのことを把握していないケースなどもあり、このような質問がされるケースもあるでしょう。
「現在は結婚の予定はありませんが、ご縁があって結婚をしても、長く働きたいと考えています」
率直な今の気持ちと、仕事を続けたいという意欲(結婚してすぐに辞めてしまわないだろうかという企業の不安への回答)を伝えるのがよいでしょう。
・産休・育休の取得実績あり
・女性管理職の比率が高い(政府の目標は2030念で30%)
・「くるみん」「えるぼし」など女性活躍に取り組む企業に認定されている
・ライフステージによって働き方を変えられる(勤務日数、労働時間、在宅など)
まとめ
20代は企業の採用意欲も高く、キャリアを積み重ねたい!スキルアップしたい!という考えをお持ちの方も多い年代。
だからこそ、いつか来るかもしれないライフステージの変化を想像して、周りの友人を見たり話を聞いて悶々と…ということも起きてしまいがちです。
将来を見据えて転職を考えた皆さんに、20代後半女性のキャリアや転職成功させる方法についてお伝えさせていただきました。
転職を成功させやすい今だからこそ、いろんなチャレンジをしてみるのもアリ!ライフステージの変化に向けて働きやすい環境に変えるのもアリ!
ぜひご紹介した8ステップに沿って、希望を叶える仕事探しを始めてくださいね。