賞与は入社していつからもらえる?転職1年目のボーナス事情

ボーナスはいつからもらえる?

『中途入社だと賞与はいつからもらえるのだろう? 』
多くの方が楽しみな賞与。引越し費用や住宅ローンの返済のため、切実にいつからもらえるのか気になる方もいらっしゃると思います。

しかし多くの方の想像の通り、入社早々に賞与が満額支給されることは滅多にありません
そこで今回は、転職1年目で賞与が支給されるはいつからなのか、満額支給されるのはいつからなのか、面接時になかなか聞きづらい支給タイミングについて調査してまとめました。

賞与支給の一般的な仕組みを知って、今後の資金計画や支出プランにお役立てください。

1.賞与は就業規則の査定期間に基づいて支給される

賞与がいつから支給されるのかを確認する方法は「就業規則」を見るのが一番正確です。なぜなら、賞与の支給時期や評価制度は法律などで制定されているものではなく、企業ごとに定められているからです。

現職での賞与支給タイミングを知りたい場合は、就業規則を確認してみましょう。
しかし、転職した会社でいつもらえるか?を知りたい場合は、入社前に企業の就業規則を見ることはできません。そこで一般的な賞与支給タイミングを知ってポイントを押さえていきましょう。

厚生労働省のモデル就業規則
常時10人以上の従業員を使用する使用者は、労働基準法(昭和22年法律第49号)第89条の規定により、就業規則を作成し、所轄の労働基準監督 署長に届け出なければならないとされています。
就業規則を一から作成するのは大変ですので、ベースとなるモデル就業規則を厚生労働省が用意しています。もちろん企業は、自社の規定沿って最終的には作成するわけですが参考に見てみましょう。
賞与支給の就業規則事例

(厚生労働省/モデル就業規則 平成30年 より)

  • 賞与の算定対象期間(査定期間)と支給日を定めている
  • 賞与の額にルールを設けている
  • 賞与の支給対象者にルールを設けている
あくまでモデルケースですが、上記のような内容が定められていました。

1-1.支給時期と査定期間

支給時期と査定期間は企業によって設定されますが、年2回の場合は公務員の賞与(期末手当及び勤勉手当といいます)支給後に民間企業が支給するケースが多いようです。

年2回の賞与支給の場合

夏の賞与(7月支給)/査定期間:10月~3月
冬の賞与(12月支給)/査定期間:4月~9月

ちばキャリの求人を見ても、年2回支給の求人は7月と12月支給が最も多く、次いで8月と12月支給となりました。

<4月入社の場合の賞与支給タイミング>4月入社の賞与支給タイミング

<1月入社の場合の賞与支給タイミング>1月入社の賞与支給タイミング

年2回の支給の場合は、6ヶ月の査定期間が1年に2回あり、査定期間の評価に基づいて賞与支給月に支払いがなされます。
7月や12月などの賞与支給月に入社していれば賞与がもらえるというわけではなく、査定期間と支給対象に応じて支給されます。

具体的に「千葉の賞与年2回支給」の求人をチェックしたい方はこちら

年1回の賞与支給の場合

12月支給/査定期間:12~11月

<公務員の場合>
国家公務員は人事院規則九―四〇(期末手当及び勤勉手当)により規定されています。

夏の賞与(6月30日支給)/査定期間:12月2日~6月1日
冬の賞与(12月10日支給)/査定期間:6月2日~12月1日

1-2.支給対象

支給対象も企業によって設定されますが、賞与は利益を従業員へ還元する制度です。
そのため以下のような勤務状況に応じた制度設計をしているケースが多いといえます。

支給対象も各社で設定されているので、詳細は就業規則で確認しましょう。

  • 査定期間と賞与支給日のどちらにも在籍している
  • 査定期間のうち○日以上出勤していない場合は減額支給
  • 査定期間に試用期間を終えている

    1-3.中途と新卒の違い

    支給時期や査定期間、支給対象などは中途・新卒での差はありません。しかし中途採用の方が即戦力化しやすいので、評価が新卒より高い可能性は十分にあります。

    そのため、賞与の仕組みは同じでも評価の違い、賞与のもとになる基本給の差などにより、中途入社の方が賞与金額は高い結果となる可能性は高いでしょう。

    1-4.正社員と非正規社員の違い

    非正規雇用の社員(アルバイトや契約社員など)の場合は、全員が賞与を支給されるものではありません賞与がいつからもらえるのかではなく、そもそも賞与が支給されるのかという確認をしてくのがよいでしょう。

    ちなみに誤解していただきたくないのは、賞与の支給有無に差があるのは正社員か非正規かという雇用形態によるものではなく、労働内容(業務の難易度など)が異なるからです。

    「同一労働同一賃金」という言葉もよく聞くようになりましたが、“同一労働”つまり労働内容が同じであれば、企業は雇用形態に関わらず同じ待遇をすることが求められています。

    ということは、企業側が雇用形態によって労働内容(業務の難易度など)を変えているなら、労働内容に沿った待遇をすればよいことになります。

    「同一労働同一賃金」だから非正規雇用社員でも賞与が必ず支給されるわけではなく、労働内容によるものだと認識しておきましょう。

    2.賞与が満額支給されるのはいつから?

    査定期間内すべての期間に在籍していることが賞与の満額支給条件となるでしょう。
    しかし、満額支給であっても金額は評価によって異なりますので、高評価を目指すこともポイントになります。

    2-1.1回目はもらえても寸志

    査定期間に基づいて賞与が支給されるので、一般的な賞与支給で考えると、1回目は支給対象外または企業側の厚意で寸志が支給される程度となります。

    1月入社の賞与支給タイミング

    1月入社の場合、7月支給の賞与の査定期間が10月~3月なので3ヶ月間在籍しています。
    試用期間中や出勤割合が査定対象となれば、1回目の賞与も支給される可能性はあるでしょう。

    2-2.満額支給は2回目か3回目の賞与から

    満額支給の対象となる、査定期間内すべての期間に在籍するのは、入社から2回目か3回目の賞与タイミングとなるでしょう。

    1月入社の賞与支給タイミング

    2-3.査定方法を調べて納得いく賞与獲得を目指す

    賞与の査定基準は「業績評価」「能力評価」「行動評価」の3つが主となります。
    成果を出す力に突出していても、一緒に働く同僚への配慮に欠けるなど協調性がないようであれば、所属する社員として高く評価することはできないからです。

    業績評価:目標に対する達成率、企業への業績貢献度など
    能力評価:与えられた役割への貢献度、創意工夫・改善対応など
    行動評価:勤務状況(欠勤や遅刻など)、勤務態度(協調性、責任感など)業務への積極性(発言、計画性など)

    ※近頃は上司が部下を評価するだけでなく、同僚同士や部下から上司への評価をおこなう360度評価を導入する企業も増えています。
    詳しくは会社の就業規則での確認が必要ですので、入社後に自社の規定を確認してください。

    なお、中小企業など小規模の企業の場合は、評価軸を定めていないケースもあります。個人面談などを通じて、どんな点が評価されるのかなどを確認しておくとよいでしょう。

    そして、入社後に最も大事なことは、会社や仕事に慣れ成果を出すことです。賞与は業績や成果に対して支給されるものですので、成果を出すことが多くの賞与を得るポイントです。

    とくに業界や職種を変えて転職された場合は、慣れない業務で入社1年目は成果が出しづらいかもしれません。まずは目の前の業務に集中して取り組み、自分自身の付加価値を高めていきましょう。

    3.賞与支給タイミングに合わせた転職活動の注意点

    賞与をもらってから辞めたい、新しい会社で賞与をしっかりもらいたい。
    転職を考えたときに、せっかくだから賞与はもらってから辞めたい!と考えることもあるでしょう。

    しかし賞与ありきでの転職スケジュールは、転職時期を重視してしまい「本来の転職目的とずれてしまう可能性が高い」のでおすすめしません。あくまで参考程度にご覧ください。

    3-1.退職前に賞与をもらってから転職する場合

    賞与をもらってから転職する場合は、賞与支給まで在籍していることが必要です。また評価に影響する可能性もあるので、賞与支給前に退職の意思を伝えない方がよいでしょう

    会社は決まった査定基準によって評価しますが、退職が決まっていることで何らかの評価基準が下がる可能性もあり得ます。賞与支給後に退職意思を伝えることで、退職で左右されない評価の賞与を得ることができるでしょう。

    ただし、賞与をもらってすぐに退職意思を伝えることで、「ボーナス泥棒・もらい逃げ」なんて印象を与える恐れもあります。

    賞与は正当な評価で支給されているものなので問題はありません。しかし心情的に気になってしまう方もいらっしゃるでしょう。

    その心配を払しょくするには、きちんと業務引継ぎをしたうえで退職をすることです。お世話になったことへの感謝と誠実な対応をすることで、自分自身も気持ちよく次の会社へ進めるでしょう。

    ▼退職については、こちらの記事がおすすめ!
    【トラブル回避】転職検討~円満退職するための全手法

    3-2.入社企業の賞与支給に合わせて転職する場合

    転職活動中に在籍していない企業の賞与制度を詳しく確認することは難しいでしょう。
    就業規則は会社の法律・ルールですので、社外に公開するものではありません。

    冒頭にも述べましたが、賞与をすぐに支給してもらうことが転職での最優先事項ではないはずです。求人情報で明記されている給与支払時期から査定期間を想定することもできますが、あくまでも目安としてとらえておきましょう。

    賞与が「いつから」支給されるのかにこだわりすぎないで!
    賞与の支給によって年収額も変わりますし、働く私たちにとって大事な収入源となります。
    1年あたりの賞与額や賞与月数・回数などは、働く私たちにとって大事な収入源ですのでチェックしておきたいところですが、「いつから支給されるのか」はそれほど重要でしょうか?
    実現したいことを叶えるための転職であることを忘れずに、最優先すべきことは賞与をすぐにもらうことではないのではないか問いかけてみてください。
    賞与の仕組みを事前に把握したいなら、転職エージェント利用もアリ!

    転職エージェントを介して、賞与の制度について確認することも可能です。「自分では選考時に聞きづらいけれど、事前に知っておきたい」という場合は仲介に入ってくれるエージェントの存在は心強いでしょう。

    しかし、転職エージェントが扱う求人は限定されていたリ、自分にマッチする求人がないと選考に進めることもできませんのでその点はご注意ください。ちばキャリエージェントでも求人紹介などをおこなっておりますので、お気軽にご相談ください。

    4.まとめ

    賞与はいつから支給されるのか?満額支給は何回目からか?本記事では転職1年目のボーナス事情について紹介しました。

    • 就業規則の査定期間に基づいて支給される
    • 「支給時期」「査定期間」「支給対象」を確認すること
    • 査定方法は「業績評価」「能力評価」「行動評価」が主になる
    • 満額支給は2回目か3回目の賞与からが多い
    • 損したくないなら、賞与支給後に退職の意思を伝えて転職する

    1月入社の賞与支給タイミング

    賞与制度が定められていれば、賞与の支給は転職してある程度の期間が経てば自動でやってきます。
    会社の仕組みや制度を知り、その時にしっかり評価されるよう業務に取り組んでいきましょう!

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