
「未経験だけど営業職に興味がある。でも、営業職への転職を検討するにあたって、何から準備をしてよいかわからない。」
と思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
営業職は実力次第で稼げたり、成果がわかりやすかったり、多くの魅力がある仕事ですが、難しそう、厳しそうといったイメージが先行しがちな印象があります。
そこで、未経験だけど営業職に興味がある、営業職への転職を検討している人のために、営業職について押さえておきたい5つの基礎知識について解説します。
この記事を読むことで営業職への関心を高めてもらい、営業職への転職に向けて一歩踏み出す方が増えることを期待しています。
1.未経験だけど営業職への転職をしたい人が押さえておきたい5つの基礎知識
未経験だけど営業職への転職に興味があるという人に知っておいてほしい基礎知識が5つあります。なぜなら、営業職の仕事は誤解が多く、正しい知識を知ることで意外に興味が湧くというケースが多いと感じるからです。
営業職の仕事に関して、例えば、
・成績が悪いと上司に詰められる
・お客様に頭が上がらない
などと、マイナスなイメージを聞いたり、想像したりする方も少なくないのではないでしょうか。20年以上も営業職に従事し、営業の楽しさを感じている私からするととても残念なことですが(笑)
確かに昔ながらの古い体質の会社では、上記のような現場もあるかもしれませんが、営業の手法やマネジメントの手法は大きく進化しており、個人の能力を活かしながら営業の仕事の醍醐味を感じられる環境の会社が増えていることは間違いありません。
営業職について5つの基礎知識を解説しますので、この記事を読んで営業職に関する興味を膨らませたり、マイナスのイメージを払拭したり、ご自身の判断材料の1つにしていただければと思います。
①営業職の役割
未経験だけど営業職への転職をしたい人に知っておいてほしいことの1つ目は、営業職の役割です。
なぜなら、仕事の役割を知ることで自分の仕事観や価値観と照らし合わせ、就きたい職業かどうかを検討することが可能だからです。役割を知ることは、やりがいやキャリアの方向性を考える上でもとても大事なポイントです。
営業職の役割は、端的に言うと、「お客様に自社の商品やサービス、情報などの購入を促して売買契約を結ぶこと、そして結果的に売上を上げること」です。
この役割を担うためにいくつかのプロセスがあります。プロセスの流れは以下のようになります。
営業のプロセス
・お客様のアポイントを取る
↓
・提案し、契約を獲得する
↓
・納品する
↓
・購入後のアフターフォローをする
これらの役割をすべて自分で行うこともありますし、何人かで分業することもあります。
それぞれの役割をより詳しく解説します。
お客様のアポイントを取る
自社の商品やサービスがニーズを満たしそうなお客様を見つけて接点を作る役割を担います。すでに既存のお客様がいる場合は、追加購入のニーズを探ったり、様々な理由によって契約が途切れているお客様と改めて接点を作ったりします。
提案し、契約を獲得する
お客様の経営上、業務上の課題を確認し、自社の商品やサービスがその課題解決に役立つことを伝え、契約を獲得する役割を担います。
納品する
お客様に商品を届けたり、サービスを利用できる環境を整えたりすることで、効果を最大限引き出すためのお膳立てをする役割を担います。
購入後のアフターフォローをする
お客様が商品やサービスを利用開始した後に、サポートをすることで効果を最大限引き出す役割を担います。
このように、営業職の役割を知ることで、仕事の価値を理解し、自分がどんな役割を担いたいかを検討することができるようになります。
②営業職の種類
未経験だけど営業職への転職をしたい人に知っておいてほしいことの2つ目は、営業職の種類です。
なぜなら、営業職の仕事は、「営業」と一緒くたに捉えてしてしまいがちですが、実は様々な種類があり、全く別の職種のように感じるくらいの違いがあるからです。
例えば、営業職の種類は以下のようなテーマで分類することが可能です。
営業職の分類テーマ
・お客様の特徴
・営業スタイル
・商品やサービスの特性
・役割
それぞれの種類についてより詳しく解説します。
お客様の特徴
お客様の特徴によって大きく種類が分かれます。代表的な分類方法は、お客様を法人と個人で分類することです。前者は法人営業、後者は個人営業と呼ばれます。
営業スタイル
営業スタイルによって大きく種類が分かれます。代表的な分類方法は、新規のお客様を開拓するスタイルと既存のお客様をサポートするスタイルで分類することです。前者は新規営業、後者は既存営業もしくはルート営業(特に配送を伴う場合)と呼ばれます。
商品やサービスの特性
商品やサービスの特性によって大きく種類が分かれます。代表的な分類方法は、商品やサービスに形があるものと形がないもので分類することです。前者は有形商材の営業、後者は無形商材の営業と呼ばれます。
役割
前章で解説した営業活動の中で担う役割によって大きく種類が分かれます。代表的な分類方法は、アポイント取得に特化した営業と契約獲得に特化した営業、契約のサポートに特化した営業などで分類することです。ぞれぞれ、アポインター、クローザー、アフターサービスと呼ばれます。
最近では、マーケティング要素が強まったアポインターはインサイドセールスという専門職として、顧客満足度を高めるアフターサービスがカスタマーサクセスという専門職として確立されてきています。
これらの組み合わせによって、同じ営業職でも様々な種類が存在することがわかるでしょう。そして、それぞれの種類によって、仕事の特徴や求められるスキルや能力が大きく異なります。
営業と一緒くたにくくるのではなく、営業職の細かい種類を知ることで、自分の興味のある分野を特定したり、営業職としてのキャリアの方向性をイメージすることが可能です。
別記事(未経験から正社員になれる千葉の仕事)でも解説していますので、詳しく知りたい方は、参考にしてください。
③営業職のキャリアプランの事例
未経験だけど営業職への転職をしたい人に知っておいてほしいことの3つ目は、営業職のキャリアプランの事例です。
なぜなら、キャリアプランの事例を知ることで、将来のキャリアの選択肢を広げたり、キャリアイメージを鮮明にすることができるからです。
例えば、将来のキャリアをイメージしようとすると以下のようなことを考えるでしょう。
キャリアイメージを考える上での検討項目
・前述の1つの役割を追求するのか、複数の役割を担えるようになるのか
・営業職で培ったスキルをどのように活かすことができるのか
・営業職として組織にどのように関わっていくことができるのか
これらのキャリアイメージが実現可能なのかをより鮮明にするために、営業職としてキャリアを積んだ方の実際の事例やパターンを知っておくことはとても大事です。
営業職としてのキャリアプランの方向性は様々ありますが、主だったものとして、3つの方向性で12パターンご紹介します。
①新規開拓のプロフェッショナルになる
②インサイドセールスのプロフェッショナルになる
③メールマーケティングのプロフェッショナルになる
④ルート営業のプロフェッショナルになる
⑤マーケティング職になる
⑥営業アシスタントになる
⑦カスタマーサポート職になる
2.管理職になる
⑧営業マネージャーになる
⑨他部署のマネージャーになる
3.経営者になる
⑩提携企業として独立する
⑪社内で独立する
⑫全く別企業として独立する
営業職として突出したプレーヤーになり、営業のいずれかの役割の中で専門性を発揮することもできますし、営業関連職にキャリアチェンジすることも可能です。また、マネジメントスキルを磨いてマネージャーになることもできますし、さらには経営者への道を探ることも可能です。営業は直接付加価値を生みやすい仕事なので、独立したり、経営的なポジションに就きやすいという特徴があるのです。
以上のように、営業職としての将来のキャリアプランの事例を知ることで、将来の選択肢を広げたり、イメージしたりすることができます。
これらの12パターンについては、別記事(営業職として10年後のキャリアプランとは)で詳細を解説していますので、興味のある方はぜひ参考にしてください。
④未経験の営業職に求められるスキル
未経験だけど営業職への転職をしたい人に知っておいてほしいことの4つ目は、営業職に求められるスキルです。
なぜなら、求められるスキルを知らないと、自分の力が通用するかどうかわからないし、営業職に就いた後にどんな努力をすればよいかわからないからです。
営業職に求められるスキルとしては、例えば、
②ヒアリング力(お客様の抱えている問題の本質を引き出す力)
③論理的思考力(物事を筋道立てて考える力)
④コミュニケーション力(お互いの意思疎通をスムーズにする力)
⑤プレゼンテーション力(相手に変化や行動を促す力)
⑥問題解決力(問題を解決する力)
⑦目標達成力(目標を計画する力とやりきる力)
といったスキルが挙げられます。
これらのスキルを把握しておくことによって、営業職は未経験だけど、これまでの業務や経験て培ったスキルが活かせそうだとか、転職にあたってこのスキルを磨いていこうといったことを検討することができるようになります。
さらに、前述した営業職の種類によって、これらのスキルの中のどのスキルがより重要になるかを把握することも大事です。例えば、新規のお客様を開拓するスタイルの営業には、目標達成力を求められることが多いのではないかとか、既存のお客様をサポートするスタイルの営業には問題解決力を求められることが多いのではないかといったイメージです。
営業職に求められるスキルを把握しておくことで、営業職に適性がありそうか、また、営業職の中でもどの種類の営業であれば力を発揮できそうかといったことを検討できるのです。結果、営業職への転職を検討するにあたって、選択肢を広げることも可能です。
上述したスキル関しては、別記事(【徹底解説】法人営業に絶対必要な7つのスキルとは)で解説していますので、詳しく知りたい方はぜひ参考にしてください。
⑤未経験でも転職しやすい営業職の仕事
未経験だけど営業職への転職をしたい人に知っておいてほしいことの5つ目は、未経験でも転職しやすい営業職の仕事、未経験でもチャレンジしやすい営業職の仕事です。
なぜなら、未経験でチャレンジしやすい仕事から始めた方が、成果を出しやすいですし、スキルアップしやすいからです。成果を出したり、スキルアップすることでさらにモチベーションが高まったり、仕事へのやりがいを感じることができるようになります。
未経験でもチャレンジしやすい、転職しやすいチャレンジしやすい仕事の種類としては、上述の分類テーマでいうと、例えば、既存顧客向けの営業職や有形商材の営業職が挙げられます。
新規のお客様にアプローチをしたり、形のない商品を提案するには、一部の高度なスキルが求められることも少なくないため、未経験で転職するには少しハードルが高まります。
これらの営業職として、具体的には
・工業部品や素材の営業
・お酒や食材の営業
・水や食材などの宅配商品の営業
といった仕事が挙げられます。
既存顧客向けの営業職であれば、商品の配送や消耗品の追加受注などを通じてお客様との関係性を構築しやすいですし、有形商材の営業職であれば、ニーズのヒアリング能力が低くても、プレゼンテーション力を磨くことで、成果を出しやすいという特徴があります。
これらのように、未経験でもチャレンジしやすい仕事を知っておくことで、営業職への転職のハードルは下がるでしょう。もちろん、営業職としてのキャリアプランをしっかり掲げた上で、初めから難易度の高い種類の営業活動にチャレンジし、スキルアップをしていくことも可能です。
2.千葉で未経験から転職できる営業職の求人
この章では、ちばキャリに掲載中の「未経験から転職できる営業職の求人」をご紹介します。
前述の5つの知識を踏まえた上で、実際に求人を見てみると、その求人の仕事内容や求められているスキルなどが詳しく理解できることと思います。結果、職種研究が進むことに繋がります。
3.まとめ
この記事では、未経験だけど営業職に転職したい人が押さえておきたい5つの基礎知識についてご紹介しました。
②営業職の種類
③営業職のキャリアプランの事例
④未経験の営業職に求められるスキル
⑤未経験でも転職しやすい営業職の仕事
これらの知識を知ることで、営業職をより詳しく理解し、興味を高めたり、少し苦手意識があったけど、この分野の仕事であれば力を発揮できるのではないかといった選択肢を広げることが可能です。
ぜひ参考にしていただき、営業職への転職を検討していただければと思います。