未経験だけど建設業への転職を考えている。
この記事では、そんな方にお伝えしたい転職サイトがお勧めする転職ノウハウをご紹介します。
特にこの記事をご覧になっている、千葉での転職を検討されている方には、千葉での建設業への転職を考えるにあたって押さえておいてほしいポイントがいくつかあります。
なぜなら、他の業種においてもそうですが、建設業の求人においても地域性が現れるからです。
例えば、転職先として検討できる企業の規模や得意な工事分野、未経験者の募集枠など、都内の求人とは特徴が少し異なります。
この記事では、それらを踏まえて、千葉で未経験から建設業に転職するのに、押さえておいてほしいポイントの他、未経験から転職できる建設業の仕事の一覧や未経験から建設業にチャレンジするのに向いている人の特徴などについても解説します。
建設業に興味のある方はぜひ参考にしてください。
目次
1.千葉県で未経験から建設業に転職するのに押さえておきたい3つのポイント
この章では、千葉県で未経験から建設業に転職するのに押さえておきたい3つのポイントをご紹介します。
求人サイトの利用者や転職エージェントの利用者を見てきて感じている主観によるところも大きいですが、参考にしていただければと思います。
①千葉勤務を目指すなら工務店やリフォーム会社の求人が狙い目
千葉県で未経験から建設業に転職するのに押さえておきたいポイントの1つは、千葉勤務という観点で考えると、工務店やリフォーム会社の求人が狙い目ということです。
なぜなら、これらの会社では、転勤の可能性が極めて低いことに加え、未経験者の採用に積極的ですし、入社後に現場で経験を積むスピードも速いからです。
建設業の求人においては、関わる工事分野によって、入社後の勤務環境や募集における条件、入社後の環境などの特徴が変わります。
千葉で未経験から建設業への転職という観点で考えた時に、特にチェックしたい特徴としては、例えば以下のような項目が挙げられます。
・移動時間を含めた拘束時間(工事現場との距離)
・未経験者の採用可能性
・入社後に経験を積むスピード
同じ建設業の中でも、これらの項目が自分の希望にマッチしやすい分野を選ぶことが大切です。
もう少し詳しく解説します。
建設業は大きく2つの分野に分けられます。
1つは、道路やトンネル、河川や橋、水道などインフラ整備の工事を担う「土木」の分野。
もう1つは、住宅・学校・病院などの建物を建築を担う「建築」の分野です。
前者の「土木」の分野に関しては、ゼネコンやサブコンを始め、いわゆる建設会社が関わっていることが多いですが、千葉で未経験から建設業に転職するという観点では、ゼネコンやサブコンは対象にはなりづらいといえるでしょう。
なぜなら、勤務地が全国になることが多く、千葉限定の採用活動を行っていないケースが多いですし、新卒採用をしっかり行っているので、中途採用は経験者のみを募集しているケースが多いからです。
そのため、千葉で未経験から建設業に転職するという観点では、地域のインフラ整備に関わっているような地場の中小規模の建設会社が検討対象となりますが、工事範囲は千葉だけでなく首都圏に及ぶケースも少なくなく、バンに乗り合いして、現場に向かうなど移動時間を含めた拘束時間が長くなることも考えられるのです。
これは、通勤時間が長いことと同じように転職を検討する要因としてよく相談を受けるポイントです。
一方、後者の「建築」の分野に関しては、ハウスメーカーや工務店、商業施設や工場などの住宅以外の工事を得意とする中小の建設会社、リフォーム会社などが多く関わっています。
この中で、ハウスメーカーは勤務地が全国になることが多いですし、住宅以外の工事分野に強みを持つ建設会社も担当エリアが広くなることが多く、前者のケースと同じように、転職検討先としては優先順位を上げづらい要因があります。
そのため、地域密着で転勤したくないとなると、地場の工務店やリフォーム会社の求人が狙い目となります。転勤の可能性がほとんどないことに加え、すぐに現場に触れられるので、経験値を積むスピードも速いからです。
特にリフォーム会社は、新築建築の分野ほど知識がなくても、小さい仕事から始めることができるため、未経験者の採用に力を入れているのです。
もちろん、リフォーム会社での小さい仕事だけでは、建設、建築の仕事に関わっているとは言いづらいかもしれませんが、それをきっかけに、リノベーションなどの大きな建築の仕事に携わることは十分可能です。
ただし、担当エリアが狭いということは、会社の業績はどこかで上限に達する可能性があるということでもあります。給与アップや昇格などのポジションのアップを希望する際は、ある程度の転勤や移動を覚悟して、中堅の建設会社やビルダーへの転職を検討することも必要でしょう。
また、未経験で経験を積みやすい会社に転職した後に、次のステップで、経験者として中堅の建設会社に転職するという選択も考えられますね。
以上が、千葉勤務という観点では、工務店やリフォーム会社の求人が狙い目だ、と私が考える理由です。
②キャリアアップの観点では施工管理の仕事が狙い目
千葉県で未経験から建設業に転職するのに押さえておきたいポイントの1つは、キャリアアップの観点で考えると、施工管理の仕事が狙い目だということです。
なぜなら、施工管理の仕事は、建設に関する知識がなくてもスタートできますし、スキルを磨くことで、資格取得や給与アップの可能性が大きく広がるからです。
(※ちなみに、ここでいうキャリアアップとは、専門的な知識を身に付け、スキルを向上させて、経歴を高めるという意味合いです。)
例えば、施工管理のスキルを磨くことで
・より大きな現場を担当できるようになる
・現場の責任者としてポジションを築くことができる
といったことが可能となります。
スキルを磨いた結果、収入が上がったり、より規模の大きな会社や成長している会社に転職したり、シニアになっても活躍できたりと、キャリアアップの選択肢が増えるのです。
①でご紹介したような地域密着の工務店やリフォーム会社であれば、自身のスキルアップにより会社の業績を上げることができますし、経営幹部を目指すという選択肢も増えるでしょう。
また、前述したように、未経験者の受入れに厳しい中堅規模以上の建設会社やビルダーに、次のタイミングで転職するということも可能になります。
以上が、キャリアアップの観点では、施工管理の仕事が狙い目だ、と私が考える理由です。
③労働環境の改善に力を入れている会社が狙い目
千葉県で未経験から建設業に転職するのに押さえておきたいポイントの1つは、労働環境の改善に力を入れている会社が狙い目だということです。
なぜなら、当たり前のことですが、労働環境の改善に力を入れている会社の方が、メリハリをつけて長く働ける可能性が高いからです。
以下の調査にもあるように、建設業を敬遠したり、建設業から離れる理由として大きいのは、体力的にきつい、労働環境が悪いということです。
出典:厚生労働省「建設労働者を取り巻く状況について」
※参考 令和2年建設業における雇用管理現状把握
建設に関わる仕事は好きなのに、労働環境によって諦めるのはとてももったいないことです。
そのように考える建設会社も多く、中小規模の建設会社においても、労働環境の改善に力を入れている会社が増えています。
例えば、労働環境の改善としては
・事務業務の効率のために、分業したりITの導入をしている
・閑散期にしっかり休みが取れるような仕組みを構築している
など、労働時間の短縮、有給取得の推進、生産性アップに向けた取組みを行っているケースが多いようです。
これらの取組みに積極的かどうかは、採用への考え方の違いとも通じます。
というのも、現状、多くの建設業の会社が人手不足なので、積極的に求人を行っている会社が多くありますが、採用への考え方には違いがあるからです。
人手不足でぎりぎりの労働力を求めて採用活動をしている会社もあれば、社員の労働環境をより良くする視点で、余裕を持った人員体制を実現するために採用活動をしている会社もあります。もちろん、後者の方が働きやすいですし、業績的に余裕があることが考えられますので、優先して応募したいところです。
それらの違いを見極めるためには、求人サイトの内容をしっかり読み込んだり、会社HPを確認したり、選考時に逆質問を行うことが有効です。
経営者の考え方や社員の声などを拾いながら、事務業務の効率化にはどのような取組みをしているのか、年間休日は以前より増えているか、労働時間の管理はどのようにしているのか、社員数は増えているのか、などが確認できるとよいですね。
以上が、労働環境の改善に力を入れている会社が狙い目だ、と私が考える理由です。
2.千葉県で未経験から転職できる建設業の仕事
千葉県で未経験から建設業に転職するにあたって、検討しやすい仕事について解説します。
①施工管理
施工管理の仕事は、一言で言うと、工事がスムーズに進むように管理することです。
具体的には、工事の規模に合わせて、作業員の人数や配置、作業の進め方を段取りしたり、現場で作業する職人や作業員が安全に作業できるよう現場を管理したり、納期に間に合うように工事全体の進捗を確認したりします。
その他、施工管理としてスキルアップしていく中で、建設現場にかかる費用を算出して予算内に納める原価管理や、構造物が仕様書通りの規格を満たしているか確認する品質管理なども行います。
・建設機械や必要なレンタル工具の手配を行う。
・工程表を作成し、進捗状況をチェックしながら工程に遅れがないかを確認する。
・天候や工事中のアクシデントなどで日程を変更する際は、関係者と調整して工程を変更する。
・材料費や建設機械のレンタル料、人件費など、発生する経費を把握して収益管理をする。
・指定された材料を使用しているか、寸法に間違いがないか、強度不足や歪みなど品質が保たれているかを確認する。
・作業中の安全確保のために必要な設備の確保や、作業員への教育を行う。
・危険個所の周知徹底に看板の使用や、朝礼などでの呼び掛けを行う。
未経験でも建設業の仕事に就いて、しっかり稼ぎたいという方には特に狙い目の仕事となるでしょう。
②設計(CADオペレーター)
設計の仕事は文字通り、建設に関わる設計をする仕事ですが、分野によって大きく次の3つに分かれます。
建築の外観や内部のデザインを行う意匠設計、建物の土台や柱などの建築の骨組みに関わる部分を設計する構造設計、水道やガスの配管、電気設備など、建物のインフラを設計する設備設計の3つです。
いずれも、建築系の学校で建築について学んだこともない完全な未経験者の採用枠は極めて小さいですが、未経験からの転職では、設計の入り口としてCADオペレーターの仕事があります。
設計士やデザイナーの指示をもとに、CADソフトを駆使して図面を修正・調整・作製する仕事です。図面作成に携わりながら、建築知識を身につけ設計士を目指していくことは十分可能です。
未経験から転職できるCADオペレーターの仕事も多くはありませんが、配管や設備などの設計に特化している様な会社では、未経験者の採用を積極的に行っているケースが見受けられます。
③現場作業員
現場作業員の仕事は、工事現場に出て重機を運転したり、力仕事をしたりする仕事です。
「土木」の分野の現場作業員は、道路や河川改修、ダム、ガス、水道、電気工事などに関わり、測量や掘削、土砂や砂利の敷きこみ、縁石・アスファルトの布設などの作業が発生します。
「建築」の分野の現場作業員は、宅地造成や区画整理、田畑の耕地整理、マンション・ビル工事などに関わり、掘削や地盤面の床付け、基礎工事などの作業が発生します。
十分な実務経験を経て実力が認められると、現場監督として全体を取り仕切るポジションにステップアップすることが可能です。その際は、現場作業のほかに報告書や資料作成などデスクワークなどの業務も発生することがあります。
肉体的にきつい仕事ではありますが、現場作業の経験を積む中で、使える重機の種類を増やしたり、細かい作業技術を磨いたり、リーダーシップを発揮することでキャリアアップを目指すことが可能です。
3.未経験から建設業に転職するのに向いている人の特徴
①リーダーシップを発揮したい人
未経験から建設業に転職するのに向いている人の特徴の1つは、リーダーシップを発揮したい人です。特に施工管理職を目指す方や現場作業員から現場監督を目指したい人に向いている人の特徴です。
なぜなら、施工管理の仕事は、プロジェクト全体に目を行き届かせ、職人や協力会社の協力を得ながら、チームを引っ張っていくことが求められますし、現場監督の仕事においても現場作業員を一致団結させることが求められるからです。
例えば、状況に合わせて方針を決めたり、一方的に指示を出すのではなく、職人や協力会社の立場も考えて意図や方針を共有するという配慮が求められたり、現場作業員の体調を管理したり、士気を高めたりすることが求められます。
業界・職種にかかわらず、何らかのリーダー経験やチームワークで成し遂げた経験が活かせるでしょう。これまでの仕事上での経験だけでなく、例えば学生のころに部活やサークル、文化祭、アルバイト先などでリーダー的な役割を務めた経験も役立ちます。
②目標達成力の強い人
未経験から建設業に転職するのに向いている人の特徴の1つは、目標達成力の強い人です。
なぜなら、建設や建築の仕事には絶対的な納期があるからです。様々なトラブルが生じても、それらを乗り、越え納期までに工事を完了しなければなりません。
例えば、天候に恵まれず工事が思うように進まない、予想外のアクシデントが起きてしまったということがよくあります。それらを乗り越えて、工事を完了させるためには、現場作業員にしても施工管理にしても、なんとしても納期までに工事を完了させるという目標達成力の強さが求められます。
逆に、工事が無事完了したときには、大きな達成感を味わうことができます。
目標達成力の強い人は、この達成感を喜ぶこともできますので、未経験から建設業に転職するのに向いていると言えるでしょう。
③協調性のある人
未経験から建設業に転職するのに向いている人の特徴の1つは、協調性のある人です。
なぜなら、建設工事は様々な関係者の協同作業だからです。前述したように建設現場では様々なトラブルが発生します。
その中で、工期内に工事を完了させるためには、お互いの協力が欠かせません。リーダーシップまでは発揮できないとしても、現場での連携をスムーズにするための協調性が必須です。安全性の求められる仕事でもあるので、仕事仲間を大切にし、周りとの調和を大切にすることが求められます。
4.未経験で建設業に転職できる千葉の求人一覧
■施工管理(土木)の仕事
■施工管理(建築)の仕事
■設計・CADオペレーターの仕事
■現場作業の仕事
5.まとめ
この記事では、千葉県で未経験で建設業への転職の検討したい方へのアドバイスをまとめさせていただきました。
千葉という地域性を踏まえると、
①千葉勤務を目指すなら工務店やリフォーム会社の求人が狙い目
②キャリアアップの観点では施工管理の仕事が狙い目
③労働環境の改善に力を入れている会社が狙い目
という3つのポイントを押さえておけると良いと思います。
また、千葉県で未経験から転職できる建設業の仕事としては、
①施工管理
②設計(CADオペレーター)
③現場作業員
が有力ですので、向いている人の特徴なども含めて検討すると良いのではないでしょうか。
建設業においては、労働環境の整っていない会社もありますが、待遇改善に力を入れている会社も多く、ちばキャリのお客様を見ても、かなり働きやすくなってきているように感じます。
現場のたたき上げからキャリアアップを目指せたり、実際に関わった建物やインフラが形に残るというやりがいを感じられる仕事なので、関心のある方は、未経験からでもぜひチャレンジしてほしいと思います。