転職の相談はだれにすべきか? 転職相談する際の3つのポイント

転職 相談相手
転職を検討しているのだけど、誰に相談すればいいのだろうか?と、迷うことはありませんか?
転職の相談は意外に難しいものです。

私は、転職の相談においては、

・相談内容によって相手を選ぶこと
・相談するのには気を付けた方がよい相手を把握しておくこと

がとても重要だと思います。

何気なしに転職の相談をしたら、相手の態度が変わってしまったという話がありますし、価値観の違いから口論になり気まずい雰囲気になってしまったなんて話もあります。
ですから、転職相談においては、誰に何を相談するのかを見極めて置く必要があります。

そこで、この記事では、誰にどんな相談をすればよいか、どんな相手を避けた方がよいか、そして、転職相談するときの注意点について解説します。

この記事を読んでいただければ、転職相談の相手を間違えずに済むはずです。

1. 転職の相談は内容によって相手を選ぶ

私は転職の相談は内容によって相手を選ぶことが望ましいと思います。
なぜなら、必ずしも最高のアドバイスがもらえるとは限らないからです。
場合によっては、筋違いなアドバイスをもらうことがありますし、相談したことで関係が気まずくなってしまうなんてこともよく聞きます。
例えば、
・上司に転職の相談をしたら、強い引き留めにあってしまった
・パートナーに転職の相談をしたら、頭ごなしに反対された
・親に転職の相談をしたら、石の上にも三年だと気持ちを理解してもらえなかった
など、伝え方によりますが、相談したことによって逆に自由に動けなくなってしまうことがあります。
ですので、転職の相談は内容によって相手を選ぶことが大事です。

この章では4つの相談テーマに合わせて、理想的な相談相手について解説します。

①客観的な自分の分析は家族やパートナー

転職を検討するにあたっては、改めて自分を知ることがとても大事です。
そのためには自己分析が有効ですが、主観的な考えだけでは本当の自分が見えてこないこともあります。そこで、重要なのが他己分析などの客観的な分析になります。

この客観的な自分の分析は家族やパートナーに相談するとよいでしょう。なぜなら、自分の行動特性を一番知っている相手だから。
たとえば
・どういう特徴の会社が自分に合っていると思うか
・どんなことをしている時に活き活きとしているか
・どんな時にあきらめたり、さじを投げやすいか
・どんなことに熱中しやすいか
・どんな時にストレスを感じやすいか
など、考え方の癖、行動の癖などを客観的に指摘してもらうことで自分自身をより詳しく知ることができます。

自分自身の行動特性を客観的に確認するという点で、家族やパートナーに転職相談するのは有効です。

②転職体験談は会社を辞めた元上司や同僚

転職を検討するにあたって転職事例をケーススタディとして学ぶことが大事です。
このケーススタディとして転職体験談を収集するのに会社を辞めた元上司や同僚に相談するとよいでしょう。

なぜなら、すでに経験のある人から、転職活動において具体的に困った点や転職後に困った点、逆に役に立ったことなどを聞くことで、価値の高いケースステディにできる部分が多いからです。

例えば、
・今の仕事で培ったこんなスキルがこんな仕事に役立っている
・今の会社で常識だと思っていたこんなことが他社では常識ではなかった
・今の会社の給与水準は意外に高かった(低かった)
・他社では比較にならないくらい生産性の高い仕事の仕方をしていた
など、転職事例の中でも、自分の今の仕事や経験とリンクした生の事例を収集することがとても大事なのです。
そういう点で、転職体験談を収集するのに会社を辞めた元上司や同僚に相談するのはとても有効です。

③自分の市場価値や将来の可能性は転職エージェント

転職を検討するにあたって自分の市場価値や将来の可能性について分析することはとても大事です。
この市場価値や将来の可能性の分析は、転職エージェントに相談すると良いでしょう。

なぜなら、転職エージェントは多くの企業や求職者と面談する中で、年収の相場や転職の成功事例、失敗事例を数多く知っているからです。
例えば、
・営業力があると自負しているけど、実は企業の看板に頼っている点が大きく、転職後に苦労する可能性が高い
・同業他社の同じ職位の社員と比べて年収が低かったので転職で年収が上がる可能性が高い
・現状の経験やスキルを活かすと、別の職種でも十分に活躍できる可能性がある
・今すぐに転職するのではなく、現職でリーダー経験を積んでからの方が、選択肢が広がる
など、転職エージェントならでは視点で、アドバイスを貰ったり、厳しい評価をしてもらったりするケースは少なくありません。特に初めての転職の場合は、転職市場における自分自身の価値を把握するのは難しいものです。
ですので、自分の市場価値や将来の可能性について転職エージェントに相談するのは有効です。

④地元の求人市場はハローワーク

転職を検討するにあたって地域の求人市場を把握しておくことはとても大事です。
地元の求人市場を把握するには、ハローワークに相談すると良いでしょう。

なぜなら、地域の中小企業の求人はハローワークに集まるので、市場動向などの把握がし易いからです。

たとえば
・その地域にどんな業種の求人が多いのか
・最近、どんな求人が増えているのか
・A社では、直近で複数人の採用をしていて、離職率も低い
・B社はいつも応募者が多く、選考通過のハードルが高い
など、ハローワークの担当者ならでは把握している情報を収集することが可能です。

転職エージェントでも求人市場の動向を把握することは可能ですが、あくまで採用にそれなりに費用をかける企業における情報です。地域密着の中小企業の中には、ハローワークでしか人材募集をしない会社もありますし、媒体利用と並行して、ハローワークには出し続けているという企業もあります。
ですので、地元の求人市場を把握するには、ハローワークに相談するのは有効です。

2.転職相談を避けておくべき人を把握する

1章では、どんな内容を誰に相談すればよいのか、相談内容によって相談相手を変えることがよいということについてお伝えしました。

しかし、どんな内容であれ、あまり相談に適していない相手というのもいます。
それは、上司と同僚です。
この章では、この、上司と同僚について、なぜ相談に適していないのかについて解説します。

① 上司

上司に転職相談をするのは避けておいた方が良いでしょう。
なぜなら、上司は、立場的に本音で相談に向き合えない可能性があるからです。

例えば、

・優秀な部下が転職することで上司の評価が下がる
・退職により他のメンバーの仕事量が増え、士気が下がることを懸念してしまう
・現在、担当を任せている重要顧客への対応を懸念してしまう

など、立場的に、退職を検討している社員よりも、これから残る社員や自分自身の評価や環境を優先的に考えてしまう可能性が十分にあります。

場合によっては、強い引き止めに合うこともありますし、表面的には賛同してくれていても、内面では認めていないということがあるかもしれません。また、転職が確定していないのに、人事評価が急激に落ちるなんてことも考えられます。

特に年代が違うと、転職に関する価値観や捉え方も大きく違います。想像と違う反応を示されるということもあるでしょう。
ですので、上司に転職を相談するのは、よほどの信頼関係ができている状態か、最終的に転職先が確定した段階で伝えるのが望ましいと考えます。

② 同僚

同僚に転職相談をするのは避けておいた方が良いでしょう。
なぜなら、情報が意図せず漏れることもありますし、仕事上の関係がギクシャクする可能性があるからです。
例えば、

・飲み会の席で、不用意に転職を検討していることを漏らされてしまった
・辞める可能性を感じて、新規の契約案件や重要な情報などを回してくれなくなった
・現職での環境改善に協力もせずに逃げるのは卑怯だと口論になってしまった

など、転職を検討していることで、今の職場へのロイヤリティが低いとみなされ、仕事上の関係が崩れていく可能性もあります。

業務中だけでなく、プライベートでも付き合える同僚であれば、相談することも可能でしょうが。
しかし、転職する(したい)という情報がプラスに働くことは少ないので、転職活動の最終局面に相談する、転職が決定してから一番初めにそのことを伝えるといった対応が望ましいと考えます。

◯パートナー
パートナーに関しては、転職相談を避ける必要まではありませんが、相談する内容は慎重にした方がよいかもしれません。
なぜなら、本人の価値観や希望を重視したいという気持ちがあっても、それ以上に不安が大きいケースがあるからです。

・転職までの無職期間ができたらどうするのか?
・給与が下がったらどうするのか?

など、応援したい気持ち以上に、現実的な変化がどうしても気になってしまうこともありえます。

ですので、自分自身がちょっとした抵抗で気持ちが揺らぐような状況であれば、相談しないほうが良いですし、伝えるタイミングや伝え方には慎重を期した方がよいと考えます。

3.転職相談するときに気を付けること(注意点)

転職相談するときに気をつけておくべきことがあります。
なぜなら、相談することで自分の気持ちが整理できることもありますが、返って混乱してしまう事もあるからです。

転職にかぎらず、相談事にはありがちな話です。
そこで、この章では、注意点を大きく3つ挙げて解説します。

① 結論ありきの相談はしない

転職相談するにあたっての1つ目の注意点は、結論ありきの相談はしないということです。
なぜなら、結論ありきの相談は、相談ではなく、自分の意見を正当化するための確認作業であることが多いからです。

例えば、

・転職に少し自信がないのだけど、転職すべきだと自分のプレッシャーを掛けている
・応募先に少し不安な部分があるのだけど、その不安を払拭するために肯定化したい
・少し無責任な形で現職を辞めることになってしまいそうだが、その罪悪感を慰めてほしい

など、自分なりに結論を出そうとしている段階で相談という形をとるのは、実は何かに自信がないという状態であることもあります。ですので、本当に結論が出ている時は報告という形をとるのがよいでしょうし、もし、結論に迷いを感じているのであれば、相手の意見や指摘を受け入れるという姿勢を取ることが大事です。

それができない場合は、相談を避けたほうが無難です。

②何を相談したいのかを明確にする

転職相談するにあたっての2つ目の注意点は、何を相談したいのかを明確にするということです。なぜなら、何を相談したいのかを明確でないと、相手の意見に惑わされてしまうからです。

たとえば、

・単に話を聞いてほしいだけ
・転職経験者に体験談を聞いて参考にしたい
・転職を希望している業界に関する意見を聞きたい

など、相談したい内容は異なるはず。
自分が相談相手に何を求めているかを明確にしておかないと、相談相手も何を伝えればよいかがわかりません。上辺だけの会話に終止することも考えられます。

できれば、相手の主観ではなく、事実を聞いて、参考にするのがよいでしょう。転職に関する考え方や価値観は人それぞれなので、相手の主観でのアドバイスは迷いの原因になることもあります。

ですので、相手に何を相談して、そこから何を参考にしたいのかを明確にしておくことが大事です。

◯転職相談で相談したい内容(例)

相談内容相談相手
今の仕事と自分の価値観の適性家族・パートナー
転職活動の方向性と自分の特性の適応度家族・パートナー
自分の現在の実力の程度(市場価値)転職エージェント
転職を検討している業界の動向転職エージェント
同年代や同じレベルの経験者の給与水準転職エージェント
転職活動の具体的な手順転職エージェント
転職を検討する理由の妥当性会社を辞めた元上司や同僚、転職エージェント
転職することによるリスク会社を辞めた元上司や同僚、転職エージェント
地元の求人市場の動向ハローワーク

③最後は自分で決める

転職相談するにあたっての3つ目の注意点は、最後は自分で決めるということです。
なぜなら、自分で決断したという確信がないと、転職後に公開する可能性が高いからです。

例えば

・この業界は向いているよ言われて転職したが、実際には向いていないと感じるようになってしまった
・職場の不満を相談したら、転職を後押しされて転職したが、前の職場のほうが良かった
・他社でも通用する営業力があるとおだてられて転職したが、井の中の蛙だったことに気づいた

など、自分で決断したという確信がないと、相談相手のアドバイスのせいにしてしまうことが考えられます。

相手のアドバイスというのは、あくまで第三者で責任のない立場からの発言なので、自分が結論を出すための参考意見を聞くいうスタンスにしておくというくらいに捉えて、最終的に自分で判断することが大事です。

4.まとめ

転職を相談するに当たってのポイントについて解説しました。
転職相談においては、相談内容によって相手を選ぶこと、相談するのには気を付けた方がよい相手を把握しておくことが大事であることに加えて、

① 結論ありきの相談はしない
②何を相談したいのかを明確にする
③最後は自分で決める

という3つの注意点があることがおわかりいただけたでしょうか。

繰り返しますが、転職に関する考え方や価値観は人それぞれですので、最後は自分で判断するしかありません。
相談内容をうまく活用し、自分自身で納得の行く結論を出したいですね。

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