
初めてのカジュアル面談。
面接よりもラフだと言うけど、どんな準備が必要なんだろう。
『せっかく時間を割くのだから、好印象を持たれたいし、効果的なものにしたい!』
そんなふうに、カジュアル面談の準備についてお悩みではないでしょうか。
カジュアル面談は面接のような「選考」ではありませんが、いい出会いだったら次につなげたいですよね。そこで面談を有意義な時間にするための大切なポイントをお伝えします。
あなた自身が納得した転職にするための第一歩として、準備を万全にして意欲的にカジュアル面談に参加してくださいね。
1. カジュアル面談を有意義にする準備一覧
カジュアル面談の事前準備は、次の6つを押さえれば大丈夫!
- 面談の参加者を確認
- 企業HP・採用HPなどから情報収集
- 自分の転職・キャリア像をまとめる
- 疑問をまとめ質問の優先順位をつける
- 服装を用意する
- 面談環境を整える(オンラインの場合)
- 行き方を調べる(対面の場合)
あなたと企業が理解を深められるのかが面談のカギとなり、またWebだけでは得られない情報が聞けたり、「自分の場合どうなるの?」といった個人最適の質問ができるのがカジュアル面談の魅力でもあります。
そんな会ってよかった、話せてよかった、という面談に向けた事前準備の内容を一つずつご紹介します。
1-1. 面談の参加者を確認
まずは面談当日、どんな人と話をするか知っていますか?
面談をオファーした人事担当者、中小企業であれば社長という可能性が高いと思いますが、他にもいるのでしょうか?
もし自分と近しい立場の人がいないようでしたら、同席可能か相談してみましょう。
例えば、入社した際に上司になる方、同じポジションで働く方、同年代の方などです。
業務について具体的な話が聞けたり、会社の雰囲気について社員目線の声も聞けたりするので、入社後のイメージをよりイメージするためにも同席者を確認しておきましょう。
1-2. 企業HP・採用HPなどから情報収集
面談で説明を受けるから企業の情報収集はいらないのでは?
と思って情報収集せずに参加するのは実にもったいない!
その場で説明を受けてポンポン気になることを質問もできますが、それでは聞いたことに対してしかリアクションができません。
ですので、企業HPや採用HPなどを事前にチェックして、情報収集をしておきましょう。
企業HPからは、事業内容やビジョン、理念や社風などを知ることができます。
「こんなことやってるのか、こんな想いを掲げているのか、今後こんな未来を描いているのか」を知っていたら、もっと聞いてみたいことが出てくるかもしれません。もしくはここが合わないかも…と感じたことを詳しく確認することもできるでしょう。
また採用HPからは、採用要件や働き方、今いる社員の人柄などがわかるかもしれません。
「こんな募集してるんだ、こういう仕組みや制度があるのか、キャリアパスはこういう感じか…」なんてことを知っていたら、自分の希望が叶うか深く突っ込むこともできますし、叶えるためには○○していきたいね!という未来を描く話もできるかもしれません。
実際に、「○○さんが活躍できるポジションを新設したい」という話に至ったカジュアル面談もあるんです!
中小企業ではもしかしたら企業HPがない場合もありますが、過去に募集していた求人情報を探してみるだけでも何か得られるので探してみましょう。
1-3. 自分の転職・キャリア像をまとめる
何かを実現したい、変えたいと思って転職を考えていらっしゃると思います。
面談する企業に入社して、それが実現できそうか知りたいですよね。
ということは、転職で自分がどうなりたいか、どんなキャリアを築きたいか、スキルを磨きたいかなどを考えておくことも重要です。
企業側も面談を通じて、あなたが叶えたいことを自社で実現できそうか知りたいと思っています。
なぜなら叶えられなければ、入社をしてもお互いによりよい未来が描けないからです。
自己分析みたいでちょっと大変だな…と思われるかもしれませんが、面接だと自分の希望が叶うかを質問するのってハードルが高かったりもします。
ですので今のうちに、カジュアル面談のときに聞いておくのがおすすめです。
自分の希望が叶わそうだと思ったら面接には進まない、そう判断できるのもカジュアル面談ならではでしょう。
1-4. 疑問をまとめ質問の優先順位をつける
企業の情報収集と自分の転職・キャリア像をまとめたら、興味や疑問が出てこないでしょうか?
- HPに書いてある○○について更に詳しく知りたい
- 今後どんな展開を考えているか、HPにないことも聞いてみたい
- 自分が入社したらどんなチームに属して、どんな上司や同僚と働くのか知りたい
- 現職の都合で○月までは退職できないけれど問題ないか確認しておきたい
- このスキルを磨いていきたいがそんなキャリアパスを描けるか
- 今まで家庭の時間を削っていたので大事にしたいが、会社・今いる社員はどう考えているか聞きたい
などなど。
いろいろ出てくる質問をまとめて、優先順位をつけてとくに知りたいことの聞き逃しがないようにしておきましょう。
1-5. 服装を用意する
カジュアル面談では、とくにスーツを着る必要はありません。
しかし「カジュアル」とはいえ、最低限のマナーをもった身だしなみは必要だと考えてください。
また企業カラーや業界・職種によっても服装のマナーが異なってきます。
そういわれると、どんな服装なら大丈夫なの?と心配になってしまうかもしれません。
迷ったら、ジャケットやカーディガンを羽織るような「オフィスカジュアル」と言われるような服装で参加するとよいでしょう。
そして、清潔感ある身だしなみにも気を配りましょう。
【NG例】
- Tシャツ短パンやジーンズといった、ラフすぎる服
- 露出の高い服や、華美すぎるメイクやアクセサリー
- 寝ぐせがついた髪や、汚れやシワの目立つ服など清潔感がない
※オンラインの場合も、上下きちんと着替えて臨みましょう。
1-6-1. 面談環境を整える(オンラインの場合)
カジュアル面談がオンラインでおこなわれる場合は、スムーズに会話ができる環境づくりも重要です。
途中でオンライン会議のソフトが固まってしまったり、雑音が多くて相手が聞き取りにくかったり、画面が暗くて表情が見えなかったり…
では面談に集中できません。
面談は極力自宅や個室を借りて静かな場所を確保します。難しい場所は会話可能なコワーキングスペース、カフェを活用しましょう。そしてオンライン会議が問題なくできるネット環境か事前に確認しておくと安心です。
▼「オンライン面談の環境準備」はこの記事がおすすめ!
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1-6-2. 行き方を調べる(対面の場合)
面談場所に指定された場所へ、遅れることなく到着できるよう、事前に行き方を調べます。
本社や勤務する支店、またはカフェなどでおこなわれることが多いでしょう。
そして念のため、当日会う方と電話番号を交換しておくのがおすすめ。万が一トラブルなどで遅れてしまう際もすぐに連絡が取れるので安心です。
―― 面談相手を知り、自分の考えをまとめ、環境を整える
そんなステップでカジュアル面談の準備を進めましょう。
2. カジュアル面談当日のポイント
事前準備がバッチリでも、面談そのものが残念な内容になってはもったいない!
そこで準備を活かす面談にする当日のポイントを、4つ厳選してお伝えします。
2-1. 端的な質疑応答ではなく会話をする
質問をマシンガントークで投げかけても、疑問を解決することはできますが、一方通行の話になってしまいます。
相手の回答や意見を聞いて、それに対して感じたことを伝えたり、さらに気になることを深堀してみたり。せっかくなのでラリーする会話を意識してみましょう。
2-2. 生まれた疑問はその場で聞いてしまう
用意した質問だけでなく、会話の中で生まれた疑問があれば遠慮なく聞いておきましょう。
終わってから、「やっぱり聞いておけばよかったけどメールで聞きづらい」と思ったり、いざ選考に進んだときに「先に聞いておけば…」と思う可能性もあります。
どちらかというと面接は企業が軸になっておこなわれるので、カジュアル面談の方が聞きやすい気楽さもあります。その場で聞いてしまいましょう。
2-3. 質問は誠実に答える
面接ではありませんが、転職の経緯なども聞かれるでしょう。
それはジャッジする意図よりも、どんな理由で転職を考え、自社に入社することで何か解決できるのかを知りたいからでもあります。
明け透けに話す必要はありませんが、ごまかしたりせずに答えるのがよいでしょう。
2-4. 社会人としてのマナーを守る
1章の服装の準備でもお伝えしましたが、「カジュアル」をはき違えて、ラフすぎる対応で社会人としての信頼を損なわないよう注意しましょう。
一緒に働きたいと感じる要素は、実績やスキル、意欲など様々ですが、「信頼が築けそうか」「価値観が合うか」といったことも非常に重要ではありませんか?
かしこまって堅く参加しようというわけではありません。相手が不快にならないようなマナーや節度を持てば大丈夫です。
まとめ
カジュアル面談を有意義にするための準備についてご紹介しました。
事前準備をすることで、面談の質もグッと上がります。
比較的ラフに会話がしやすい「カジュアル面談」。
条件面だけでなく、その会社の事業・ビジョン・メンバーなどに興味が持てるのか、自分が入社したらどんな働き方や暮らしになるのか、具体的なイメージが持てる時間になるよう、有効的に活用してくださいね。
なお、カジュアル面談そのものについておさらいしたい方は、こちらの記事もお読みください!
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