
転職活動に対するハードルが下がり、新卒で入社後、早い段階で転職を考える、転職に踏み切る方が増えてきました。特に、第二新卒と呼ばれる、新卒後数年以内の時期は、転職活動に有利という雰囲気もあります。
とはいえ、転職は人生を決める大事なイベントですから、取り組みには慎重になってしまうものです。
実際、転職活動に踏み切るにあたって、「第二新卒の転職活動ってどうなの?」という疑問もあるのではないでしょうか。
そこで、この記事では、「第二新卒の転職活動ってどうなの?」という疑問にお答えします。
第二新卒の転職活動において、知っておきたい知識やコツについて解説しますので、ぜひ参考にしてください。
1.第二新卒が転職に成功するためのコツはポンテシャルを感じさせること
第二新卒が転職に成功するためのコツは、採用企業に「ポテンシャルを感じさせること」だと思います。
なぜなら、企業が第二新卒に求めているのは、入社後の伸びしろの大きさや成長スピードの速さだからです。
では、なぜ、企業が第二新卒にポテンシャルを期待しているのか、ポテンシャルを感じさせるにはどうしたらよいのかについて、この章では解説していきたいと思います。
1-1 企業がポンテシャルを重視する理由
企業が第二新卒を採用するにあたり重視するのは、ポテンシャルです。
なぜなら、企業が第二新卒を採用するのは、即戦力としての活躍よりも、長期的な視野に立った成長性を重視しているからです。
例えば、企業が第二新卒を採用する背景として
といったことが挙げられます。
前者であれば、すでに入社している同年代の新卒メンバーに早い段階で追いつき、追い越すことが望まれているでしょうし、後者であれば、採用企業は中小企業であることが多いでしょうから、通常の新卒採用と同じように自社の変革につながるような位置づけで第二新卒採用を捉えていることが考えられます。
(特に最近は、新卒採用においてインターンシップを通じた採用活動が主流になってきているので、中小企業においては新卒採用の敷居が高くなっているという背景もあります。)
第二新卒は転職活動に有利だと聞くことがあるかもしれませんが、もちろん、全員が無条件に有利というわけではありません。
企業が採用したいのは、前述のように、従来の新卒採用の補完として通用する人材です。
新卒採用と同じくらいの期待値があったり、早い段階で同年代の新卒をキャッチアップできるレベルに育ってくれることを願っているのです。
これが、企業が第二新卒にポテンシャルを期待する理由です。
1-2 あなたにポテンシャルがあるかどうか5つの要素でチェックしよう
①素直さがある
なぜなら、仕事をする上で、素直さがあることが成長スピードに直結するからです。
例えば、
・指摘された改善提案をすぐに受け入れることができる
といったことが、素直さがある人の特徴です。
パナソニックの創業者の松下幸之助氏も実践経営哲学という著書の中で以下のような発言をされています。
素直な心の涵養、向上ということ自体は、あらゆる経営者、さらには、すべての人が心がけていくべき、きわめて大切なものである。それなくして、経営の真の成功も、人生の真の幸せもあり得ないといってもいい。
素直さは、仕事を進める上でも、経営を行う上でも、人生で幸せをつかむ上でも欠かせないという考えだったようです。
仕事をする上で、「素直さがある」ということは、いわゆる守破離を守れるということ。
まずは指示されたこと、指摘されたことをやってみて、気づきを得て、その上で改善に向けた行動ができるのです。
そんな経験をしている経営者は素直さがあることが成長スピードに直結することを実感しているので、採用の際には素直さを重視する傾向があります。
これが、素直さがある人がポテンシャルが高いと考えらえる理由です。
②向上心がある
なぜなら、成長スピードや成長によって到達するレベルは本人の向上心によって変わるからです。
例えば、
・3カ月以内に一人で訪問に行けるようになる
阪急東宝グループの創始者の小林一三氏も
下足番を命じられたら、日本一の下足番になってみろ。そうしたら、誰も君を下足番にしておかぬ。
向上心が高いと、自分の上司の立場、いわゆる1つ上の視座で物事を捉えるようになります。結果、仕事のとらえ方や取り組み方の水準が高まり、さらに成長スピードが高くなるという好循環も生まれます。
また、向上心があるということは自らが設定する人生の目標バーが高いということでもあります。目標バーが高ければ、目標の実現のためにハードルを乗り越える力も高くなるものです。何としてでも今のハードルを乗り越えようという意欲は、成長を後押ししてくれます。
これが、向上心がある人がポテンシャルが高いと考えらえる理由です。
③計画性がある
なぜなら、目標や実現したいことがあっても、緻密な計画がなければ実現しないことが多いからです。
例えば、
・28歳までに年収800万円を超えたい
目標を持つこと自体は良いことですが、これらの目標は実現のための計画が緻密に建てられていなければなかなか実現しないものです。いつかは手に入れたいでは、なかなか手に入りません。計画性の第一段階は納期を決めること。「いつまでに」という日付をいれることで一気に実現性が増すことが容易に想像できるでしょう。
ソフトバンクの孫正義氏が、19歳の時に10年ごとの大きな目標を定めた人生50年計画を立てたというのは有名な話です。
20代で業界に名乗りを上げる。
30代で軍資金を貯める。
40代で一勝負して、何か大きな事業に打って出る。
50代でそれをある程度完成させる。
60代で次の経営陣にバトンタッチし、300年以上続く企業に仕上げる。
これが計画性のある人がポテンシャルが高いと考えらえる理由です。
④行動力がある
なぜなら、前述の向上心があって、計画性が高くても、実際に行動力がなければ、それらが活かせないからです。
例えば、
Facebook(現:Meta)の創業者のマーク・ザッカーバーグ氏の有名な言葉の1つです。
Done is better than perfect
先の例では、「勉強になりました」と、気づきを得るところまでは一緒でも、すぐに行動変革を起こせるかどうかが成長スピードや成長力の違いにつながります。
これが、行動力の高い人はポテンシャルが高いと考えられる理由です。
⑤ポジティブである
なぜなら、ポジティブな人は、困難に直面しても、問題解決して先に進む力を持っているからです。
例えば、何か問題が起きた時
・わからないことは躊躇なく質問する
先に挙げた松下幸之助氏も、成功の秘訣を聞かれた時に、「貧乏だったこと、体が弱かったこと、学問がなかったこと」などを理由として挙げたというほど、ポジティブ思考で有名です。
物事のとらえ方がネガティブだと、どうしてできないのだろう、あれがよくなかったと、得たい結果を追い求める結果思考ではなく、原因を追究する原因思考に陥りがちです。
これが、ポジティブな人はポテンシャルが高いと考えられる理由です。
2.第二新卒が転職に成功するための7つの準備

①第二新卒の定義を知る
実は、第二新卒には明確な定義がありません。
しかし、大まかには以下のように認識されているようです。
第二新卒のおおよその共通認識をまとめると
学校を卒業してから3年以内の社会人経験があり、だいたい20代半ばの年代の方
同じ第二新卒でも、自分は前半なのか、後半なのか、社会人経験として豊富な方なのか、未熟な方なのかなど、立ち位置を確認しておくことが大事ですね。
さらに詳しく知りたい場合は、こちら(第二新卒はいつまで?企業の期待を知って効果的に転職活動を進めよう)の記事で解説していますので、参考にしてください。
②第二新卒の強みと弱みを知る
なぜなら、第二新卒の強みや弱みを知ることで、選考における自分のアピールポイントを把握するサポートにつながるからです。
例えば、
・第二新卒として社会人経験があることが強み
ということがあります。
これを知っていれば、自分のビジネスマナーのレベルを確認することができますし、社会人経験を踏まえた上で、新卒と何が明確に違うのかを自己認識する準備ができます。
ですので、強みと弱みを知ることが大事なのです。
具体的には、以下のような強みや弱みが考えられます。
強み | 弱み |
・最低限のビジネスマナーが身についている ・転職という具体的な行動を起こしている ・挫折をしている(失敗経験がある)かもしれない | ・早々に転職という決断をしている (ミスマッチな判断をした可能性がある) ・会社で大きな実績を上げられなかった可能性がある |
採用側からすると、高い意識で社会人になったのに、思わぬミスマッチを経験してしまったというようなケースは、通常の新卒採用よりも失敗経験をしている分、これからの成長性を感じるといった評価になるかもしれません。そんな企業側の気持ちを意識して、自分の立ち位置振り返ると良いでしょう。
③第二新卒としての転職スケジュールを立てる
なぜなら、前章の計画性の項目でお伝えしたことでもありますが、全体のスケジュールを立てなければ、目標が達成できない可能性が高いからです。
例えば、
・退職までの引継ぎ期間
などをつかんでいないと転職時期の具体的な設定ができません。ゴールから逆算して準備を行う必要があるのです。
第二新卒として前半期に活動するのか、後半期に活動するのかによっても、取るべき行動が変わります。
ですので、第二新卒の期間中に、どのように転職スケジュールを立てるのかを明確に考えることが大事です。
さらに詳しく知りたい場合は、こちら(【保存版】あなたの希望通りに転職するためのスケジュールの立て方)の記事で解説していますので、参考にしてください。
④第二新卒からのキャリアプランを考える
なぜなら、転職した後の将来像を考えていないと、転職の軸がぶれるからです。
例えば、
・プレイヤーではなくマネージャーになりたいのか
など、将来、自分がどうなりたいかというキャリアプランによって、転職先を選ぶ条件が変わります。これまでの経験を活かして同職種で活躍を目指す、異職種で新たなチャレンジを積む、マネージャー候補として管理職を目指す、など。
キャリアプランが明確でないと、転職そのものの目的が不明確になってしまいますし、転職したとしても、転職したことを後悔したり、転職を繰り返すということにもなりかねません。
ですので、キャリアプランを明確に考えることが大事なのです。
⑤第二新卒OKの求人を探す
なぜなら、第二新卒OKの求人を出している企業の方が、選考通過しやすいし、第二新卒の採用を前提として教育体制などが整っている可能性も高いからです。
例えば
・教育研修を定期的に行っている
など、第二新卒の採用に適応しやすい会社には共通の特徴があります。
第二新卒の採用を念頭に置いて組織づくりを行っている会社の方が、環境にもなじみやすいですし、成長のためのサポートも受けやすいでしょう。
ですので、第二新卒として転職を成功させるためには、第二新卒OKの求人を探すことが重要です。
なお、求人の探し方には、自分で探す方法と転職エージェントに探してもらう方法の2つがあり、私は併用して探すことをお勧めします。
さらに詳しく知りたい場合は、こちら(絶対に押さえたい仕事の探し方3選!学歴を問わない探し方の基本手順)の記事で解説していますので、参考にしてください。
⑥第二新卒として選考でアピールする
例えば、②で
・基礎的なビジネスマナーがあること
を、一般的な第二新卒の強みとして挙げました。これを最大限に活かしてアピールすることができると効果的です。
多少短かったとしても、社会人としての経験を積むことによって、どんな気づきを得られたのか、それによってどんな行動変革を行ったのか。基礎的なビジネスマナーを身につけていることでどれくらいのアドバンテージがあるのか。など、自分が第二新卒としての強みをどれだけ活かせるのかという視点でアピールできれば、評価は上げやすくなります。
新卒で入社した会社で受けた研修の内容や得た気づき、そこで学んだビジネスマナーや基礎的な仕事の進め方を実践した経験などを具体的にアピールすると効果的です。
ポテンシャルの高さ対する評価は、アピール力によって大きく変わります。ですので、第二新卒として選考でアピールすることが大事です。
⑦第二新卒として入社後に成長する意欲と行動を見せる
なぜなら、第二新卒は転職に有利な側面があるとはいえ、新卒入社の同年代とすぐに比較されるなど、入社後の困難や壁も予想されるからです。
例えば、
・キャッチアップするスピードが遅く、失望された
なんてことにもなりかねません。
入社後に即座にキャッチアップし、成長していくための段取りをすることが大事です。
入社後に、明らかに成長意欲の高い人や、成長するための行動イメージが明確にできている人は、周りからのサポートも受けやすいでしょうし、成長スピードも速いでしょう。
ポテンシャルに期待して採用された以上、早々に期待を裏切らないためにも、入社後に成長する意欲と行動を見せることが大事です。
意欲を伝えるには、上司や先輩に指摘されたことを即座に改善したり、自分の判断で進められる業務を主体的に行ったりすることが効果的ですね。
3.第二新卒からの転職成功事例
出版社の営業→広告制作 (24歳女性)
文学が好きで選んだ業界だったが、理系の専門書籍の分野を担当することに。全くなじみのない分野で、何とか興味を持とうと試行錯誤したものの、どうしてもその分野になじめず、2年経たずに転職することを決意。
③ポジティブである
たとえ期間が短かったとしても、成果を出すために目の前の仕事と向き合ってきた経験は、新卒にはないため、経験そのものや、その経験で得た気づきが第二新卒の強みでもありますね。
4.まとめ
・そのための5つのチェックポイント
・第二新卒が転職に成功するための7つの準備
について解説しました。
結論から申し上げると、第二新卒の転職活動は全く心配することはありません。
自分の1社目での仕事内容をポテンシャルを感じさせるチェックポイントに沿って振り返り、7つの準備をしっかり行えば、必ず成功させることが可能です。
しっかり準備して、ぜひ転職活動を成功させてください。