【職種研究】施工管理とは│仕事内容・待遇面・向いている人など解説

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施工管理について

 

施工管理とは、工事現場における総合監督のこと。スケジュール・安全・品質・職人さんのフォロー・役所向けの書類作成まで幅広く行います。

こちらのページでは、未経験から施工管理職に就くために知っておきたいポイントについてまとめています。

1. 「施工管理」とは

こちらの章では、施工管理の特徴について解説していきます。

1.1.仕事内容の特徴

施工管理は工事に関わるすべてのことを管理(マネジメント)するのが主なお仕事。基本的には現場で自分で手を動かすというよりは、職人さんへの指示だし・報告書の作成・施工主とのやり取りを行います。

工程管理:
予定の工期を守るために作業の進め方・作業員の数・必要な重機の手配などを行う業務
安全管理:
作業を行う作業員の安全を守るために、必要な設備や環境を整える業務
品質管理:
建設で使用する材料の寸法や品質が、設計図書や仕様書にある規格を満たしているかをチェックする業務
原価(予算)管理:
人件費や材料費の原価を計算、決められた予算内で完成させるための業務
報告書の作成:
役所への手続き書類や、工事の進捗度合などをクライアントへ報告するための書類作成

ですが、千葉県に限らず中小企業規模の会社ですと「施工管理も現場に出て職人と一緒に仕事を行う」という場合もあります。求人情報で仕事内容の確認、面接時に行う仕事の確認をしっかり行い、イメージとの差がないように気を付けましょう。

似たような仕事で「現場監督」という分類もあります。施工管理との大きな違いは、デスクワークや事務仕事などが一切なく、作業員への指示出しや工事の進捗管理など「工事現場での管理を中心に行う仕事(現場だけに特化しての管理業務)」を行っています。

1.2.工事のジャンルの特徴

工事の分野を分かりやすく大きく分けると「4つのジャンル」に分類できます。

建築工事:家・ビル・施設などの大きい意味で建物を造る工事
設備・建設設備工事:家・ビル・施設などにある水道・電気・ガスなどの工事
土木工事:外構や景観・道路・ダム・橋梁・トンネル・地区画整備などの工事
プラント工事:プラントとは工場生産のために必要な設備。工場の設備を設置する工事

1.3.必要な資格

施工管理の仕事を始めるのに、特別な資格は必要ありません。

ですが、将来的に施工管理者として働きたい場合や、自分が管理できる建築物(規模・予算など)をあげてスキルアップをしていきたい方は、国家資格である「1・2級施工管理技士(工事内容ごとに別資格/建築・土木・電気などがある)」の資格を取得する必要があります。

2.施工管理の待遇面について

2.1 給与面について

月給22~25万円前後(未経験の場合)
ちばキャリでは平均して22万~25万円前後と他職種と比較し、未経験者でも高め水準の月給平均となっています。
さらには、資格の有無がスキル(案件)に繋がるのも建設・建築業界の特徴。ですので、資格手当を取り入れている企業も多く未経験者でも「資格を持っていると給与UP」という企業も。

現場系のお仕事は携わっている現場によっては「雨の日」など天候に左右される場合も。企業によっては「日給や日給月給制※」を採用している場合もあるので、求人をしっかりと確認しましょう。

また、企業規模によっては携わった工事の件数・金額感によってインセンティブ制度を取り入れている会社も。スキルアップが自分の給与に直結するやりがいも感じられる仕事です。

※日給制:ベースの日給×働いた日数で給与を支給
※日給月給制:雨天などで仕事がない日は、決まった月給から日割りの金額が引かれる。月給は会社の決めた休みを引いた出勤想定日で決定させています。
例/月給25万円(23日を想定)

2.2 休日について

千葉県の企業でも、最近では完全週休二日制を取り入れる会社が増えてきましたが、基本的には「日・祝固定休み」や「日・祝に加え、隔週土曜日休み」の企業が多く、年間休日も「90日~110日前後」の会社が多い傾向にあります。

2.3 残業について

多くの企業は現場から帰ってきて書類作業を行っていることもあり、業界の平均残業時間は30~40時間の企業が多いと感じます。
ただ、最近では業務効率化を視野に「タブレット導入」「現場の事務所でも作業できるようにPC貸与」「書類仕事を事務員と分業」など、施工管理のみに集中できる環境を作っている企業も多く、残業時間の削減をしている企業も多くなってきている傾向があります。

3. 施工管理に向いている人/向いていない人

向いている人

お話をするのが好きな人

施主・職人・役所など案件ごとに多くの関係者とコミュニケーションを取る機会が多くあります。現場を円滑に進めるために、均衡をとったりとコミュニケーションが欠かせないので、周囲の人たちとしっかり意思疎通ができるよう「聞くこと」「話すこと」が得意な人が向いていると感じます。

幹事などをするのが好きな方

取材時にとある企業様から聞いた話ですが「飲み会の幹事」が「場所・人・予算・日程の調整」など施工管理の仕事に通じるものがあるということ。幹事など、周りを巻き込みリードしたり、場の調整が好きな方は仕事に慣れるのが早めな傾向があるそうです!

向いていない人

作業に没頭しがちな人(マルチタスクが苦手)

建築系のお仕事は「黙々・コツコツ」できる人が向いていると思われがちですが、施工管理は違います!作業報告書・申請書類の作成など数多くの書類作成を行ったり、現場の職人さんと上手にコミュニケーションをとったり、複数のタスクをこなす力を求められます。

気にしすぎてしまう人

いまは少なくなってきたと聞きますが、いわゆる「職人気質」な人も現場にはいます。ちょっと強い口調で話してこられたり、お願いしたことに対して無理とハッキリ伝えてくる方も。1つ1つ言われたことを気にしすぎないで上手くかわせるように振舞うことも、大事な要素と感じます。

4. 施工管理への転職体験談

未経験に限定して、異業種・異業界より施工管理に転職をした方の体験談を集めてみました。

Aさんの場合(41歳/男性)

前職:広告代理店の営業
現在:施工管理スタッフ(コンビニ)

未経験からの挑戦│やりたいことは「人と接する機会のあるモノづくりの仕事」

Bさんの場合(34歳/男性)

前職:新車・中古車ディーラー営業・店長職
現在:プラント建設工事の現場監督

「できる人知ってます!」異業種出身者が多いからこそ「できません」とは言わない職場

Cさんの場合(39歳/男性)

前職:コンビニの店長職
現在:設備工事の施工管理

入社後、一度は退職を決意。でも、もう一度頑張ろうと思えたのは社長からの言葉でした

Dさんの場合(28歳/女性)

前職:広告代理店の営業職
現在:リフォーム管理

半年で2度の転職。一度失敗したからこそ得られた、建設業界内でのジョブチェンジの選択

Eさんの場合(29歳/男性)

前職:システムエンジニア
現在:リノベーション工事の施工管理

「エンドユーザーの反応が見えるモノづくりがしたい」。そんな想いを持ちエンジニア→施工管理へ

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