業界研究は、個々の企業を調べる企業研究に比べて「取っ付きにくい」と感じる人は多いです。
ですが、業界研究無しには本当に自分の希望する仕事に転職することは難しい、と言っても過言ではありません。ここでは、業界研究を行うメリットや効率的に進めるための方法をご紹介します。

業界研究はなぜ重要?

業界研究は自分とマッチする会社と出会う「土台づくり」をするために非常に重要な作業です。文字通り、世の中にある業界をリサーチするわけですが、この作業によって仕事に対する自分の視野を広げることができます。
たとえば、「新卒から金融業界で働いてきた人が業界研究をして、自分の人間性や新たな嗜好に気づき、教育業界に転職した」といった事例は枚挙に暇(いとま)がありません。これが業界研究をする重要性の1つです。

そして、長い人では半年以上かかる転職活動を効率的に進めるためにも、業界研究は必要です。業界研究をすれば、自分にはどんな業界が向いているのかをあらかじめ絞り込むことができます。
すると、企業研究や履歴書・面接といったプロセスにおいて、数種類または1つの業界に絞った対策を練ることができるようになります。これも業界研究の重要性です。反対に業界が絞り切れていないと、自分の興味・関心の軸ができていないので、情報収集や対策が非効率的になりがちです。

業界研究を効率的に進めるコツ 5ステップ

ステップ1:知る

まずはどんな業界があるか知ることからです。
大別すると以下の8つに分けることができます。

○メーカー
食品、建設、化学・石油、自動車、鉄鋼・金属、電気・電子、おもちゃ、ゲームなど
○小売
スーパー、コンビニ、百貨店など
○商社
総合商社、専門商社など
○金融
銀行、保険、証券、信金、クレジットなど
○サービス
電力・ガス、不動産、コンサル、ホテル・旅行、医療、冠婚葬祭、人材サービス、教育など
○情報・ソフトウェア
ネット、情報処理、ソフトウェアなど
○マスコミ
放送、新聞、出版、広告、芸能・エンタメ
○官公庁・公社・団体
国や地方公共団体

ぜひ業界研究を始める際の参考にしてください。ただし、細かく分けているそれぞれの事業も業界と呼ばれることもあります。食品業界、不動産業界、教育業界、出版業界といった具合です。
まずは自分の興味のある業界はどこに該当するのか知ることが重要です。

ステップ2:選定する

数ある業界から、自分の人間性や強み、将来のキャリアなどとよりマッチする業界を選定します。これまで食品業界で働いていた人で、転職先も食品関連の企業を希望している人は、メーカーの食品業界が研究対象となります。
ただ、商社や小売といった業界でも食品関連の事業を手がけているところはたくさんあります。より幅広い選択肢からマッチする企業を見つけられるように、積極的に候補に入れるべきでしょう。

ステップ3:調べる(広く浅く)

業界が選定できたらいよいよリサーチしていきます。業界の候補が複数ある場合、いきなり1つの業界を深く調べると時間がかかります。
まずは広く浅く、その業界の市場規模、事業の特徴、将来性などを把握することから始めましょう。転職サイト、関連するWEBサイトやネットニュースなどを参考にするといいでしょう。

ステップ4:調べる(狭く深く)

候補にした業界についてある程度リサーチできたら、次は1つの業界ごとに狭く深く掘り下げていきます。闇雲に選ぶのではなく、最も自分が興味・関心のある業界に優先順位をつけてリサーチを始めていきましょう。
リサーチするポイントとしては、例えば以下のようなことです。

○業界で活躍している企業の特徴や違い
○業界全体の過去から現在までの業績
○業績の将来性やポテンシャル
○事業の特徴や自分との相性

これらの中で特に自分が気になったポイントがあれば、優先して深掘りしていきましょう。景気動向や業績を他の業界と比較したり、実際にその業界で働いている知人や友人に聞いてみたりするのも大切なリサーチです。

ステップ5:まとめて記録する

調べた情報をまとめて記録するのも、企業研究の大切な作業の1つです。ここでまとめたものはこの先の転職活動、主に企業研究や自己PRなどで役立つ、重要な情報源にもなります。以下のように、業界ごとに分けて項目を設けて記録するといいでしょう。

○金融業界(銀行)
・業界全体の規模
・活躍する企業
・主な事業と業務内容
・将来性
・最近のニュース
・自分の興味関心レベル
○メーカー業界
...同上

これらはあくまで参考です。
他にも自分に必要な情報があればそれも加えましょう。また、担当の転職エージェントやキャリアアドバイザーから勧められた方法があれば積極的に活用しましょう。

まとめた情報はどんどん更新する

業界に関する情報をまとめてそれで終わり、では意味がありません。どの業界でも移り変わりは早い時代です。例えば、IT業界のAIや小学校のプログラミング必修化、金融業界ではフィンテックや仮想通貨、といったものが好例でしょう。
自分が選定した業界の情報には常にアンテナを張って、どんどん更新していきましょう。そうしてまとめたものは、履歴書や面接での自己アピール、質疑応答、面談などの際に、「自分は絶対この業界で働きたい!」という熱意に説得力を持たせる材料になるはずです。

千葉で転職

作成:尾崎 海(おざき かい)
東証一部化学メーカー(営業職)から転職を経てライターに転身。就活・転職活動で悩んだ自身の経験を活かし、求職者や仕事で悩んでいる人に向けた記事をメインに執筆中。

作成日 2018/07/03